おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

数えたことありません

2020年11月30日 | 重力奏法
中国人の大人の生徒さんが「ピアノを始めて1500時間くらい練習した」と仰いました。

へ?
毎日数えてるの?

とは言いませんでしたが、これまで何時間練習して来たかなんて数えたことがなかったので、私は自分がこれまで合計して何時間練習したか知らないと話しました。

そうしましたら、中国では10000時間を超えると上級になれる。10年位はかかると。

中級は2500時間と話されたように思います。
日本語があまり話せないのではっきりしませんでしたが、そのように話されていた感じです・・

10年で上級というと1日3時間練習してそのくらいかかる計算です。
1日1時間だとすると、中級までに7年近くかかります。

教本も決まっているそうです。

初級ではバイエルを使っているようです。
それが終わるとツェルニーの第1過程op.599というエチュードに進むそうです。

もちろん1冊だけではなく数冊併用します。

この大人の生徒さんがop.599のエチュードを使っているのですが、これはおススメです。
後ろの方は曲は短めですが技術的にはツェルニー30番くらいです。音楽は30番より良いと思います。

これが終わるとop.299に進むそうです。

op.299?何番だ?

調べましたら40番でした。

なるほど、このような進め方もありです。

ツェルニーの125のパッセージ練習曲も私は良い教本だと思っています。
曲が短く、小さい生徒さんには使いやすいと思います。リズム練習も集中してできそうです。


ツェルニー 第一課程練習曲 Op.599 解説付 (Zenーon piano library)amazon


ツェルニー 125のパッセージ練習曲 (ピアノライブラリー)amazon


これまでの人生の何割を自分は練習時間に充ててきたのだろうと思い、大雑把に計算してみました。

どうやら1割にも満たないようです・・

ハハハ

予想より全然少ない・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Jazzyなクリスマスソング

2020年11月29日 | 楽譜の話題
キャサリン・ロリンさんがジャズ風にアレンジしたクリスマスソングの楽譜が素敵です。

イリーナ先生のクリスマスソングの楽譜は、不思議の上巻がもうすぐ終わる生徒さんや下巻に入った生徒さんにはピッタリです。

下巻が終わった生徒さんに何か良いアレンジのものはないかと思っておりました。

そうしましたら、こちらのキャサリンさんの楽譜を知りました。

こちらのサイトで楽譜を一部閲覧できます。
OGPイメージ

We Wish You a Jazzy Christmas

6 Seasonal Duets in Jazz Style for Early Intermediate Piano. Arranged ...

 

私はAlfredで注文しましたが、あとで見ましたらamazonでも注文できるようです。

https://amzn.to/3uzHZjX
We Wish You a Jazzy Christmas ペーパーバック – 1996/8/1英語版 Catherine Rollin


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遅ればせながら「羊と鋼の森」

2020年11月24日 | 書籍紹介
遅ればせながら「羊と鋼の森」を読んでいます。

大人の生徒さんが面白いと仰るので、それでは読んでみるかと。

まだ読み始めたばかりですが、考えさせられることが色々とあり、調律師さんの話ですが生徒さんに対する自分への問いかけにも思えます。

ドキッとしたのが、

「求められていないところでがんばっても得るものはない」と言い放つ先輩調律師の言葉。

私なんてこの毎日だと思い、自分のしていることは無駄なことなのかと、しばし考え込んでしまいました。

わからないだろうと思われて一律の調律しかしてもらえない人のことを思うと胸が重たくなると、主人公。

もしかしたらわかるようになるかもしれない。
秋野さん(先輩調律師)の調律した音を聴いてピアノに目覚める可能性だってあるのではないか。

と主人公はさらに思います。

そうそう、このことを信じて私はレッスンを続けています。
信じなければ続けられない。

主人公が予定外の調律を一人でしてしまい、大失敗をした日に憧れの調律師さんに「きっとここから始まるんですよ」と愛用のハンマーをプレゼントされる場面で、また自分に置き換えて考えてしまったことが書かれていました。

「森の入り口に立った僕に、そこから歩いてくればいいと言ってくれているのだ」

これから彼は鬱蒼とした森の中を歩いて行かなければいけません。
体育館で初めて聴いたその調律師さんの音を求めて調律師の道に進んだ主人公。

あれから少しも近づいてはいない。もしかしたら、これからもずっと近づくことはできないのかもしれない、と主人公。

私自身も森の中で近付くこともできないものを求めているのかと思ったり、生徒さんのレッスンでは、まずは森の入り口に皆を立たせたいと思ったり。

森の大きさは色々とあると思いますが、森に入るには身支度が必要です。

サンダルで飲み物も持たず入って、迷ってしまったら苦しい思いをするでしょう。
身支度するには子供の内は親御さんに手伝ってもらう必要があります。

生徒さんとは、できれば森の中を一緒に歩いて色々発見したいと思うのです。
一人で歩ける日までは。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シフのマスタークラスで思い出す

2020年11月21日 | コンサート情報
シフのモーツァルテウムでのマスタークラス。興味深く拝見しました。

Masterclass mit Sir András Schiff | Mozart, Klaviersonate Nr. 12


最後の方でシフが軽く伴奏を弾き、まるでコンチェルトのような空間に。(49分辺りから)

これは演奏している生徒さんは楽しいだろうなぁ、と思った時に思い出しました。

私の最高の特別な体験。

私はピアニストになりたいと思ったことは未だに一度もないのですが、オルガニストになりたいと子供の頃は思っておりました。

ピアノが上手くなったらオルガンが習えるのだろう、と子供の頃ずっと思っておりました。
しかし、その機会はなく、特別な人しかなれないのだといつしか諦めました。

ところがある時、習う機会が訪れました。
20年位前の話なので結構いい歳になっておりました。

そこは個人レッスンの他に、年間を通して一つの課題の講座もありました。

通奏低音が課題になった年の暮れに、講座で演奏をする機会がやってきました。

その時はJ.S.バッハのシュープラー・コラール6曲を6人で1曲ずつ担当しました。
第1曲が有名な「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」です。

私は第5曲「Bleib bei uns, Herr Jesu Christ」を演奏しました。

この講座を担当されていたのがコレギウムジャパンメンバーの今井先生でした。

講座では今井先生が通奏低音をチェンバロで付けて下さいました。
講座時に初めて今井先生の通奏低音と演奏いたしましたが、もう素敵でセンス抜群(というのもおこがましいですが)、弾いていて、なんて綺麗なフレーズとうっとりしました。

ずっと弾き続けていたいと思いましたが、今井先生が大きなリタルダンドをかけてきたので「あぁ・・ここで終わるんだ。もっと弾いていた~い」と思いながら名残惜しい気持ちで弾き終えました。

(オルガンは背中を向けて演奏するので相手の顔は直接見えません。鏡がついていてそれで確かめられますが、その時は見えないところに先生がいらしたので音の感じで合わせるしかありませんでした)

人前で弾いていて、ずっと弾いていたいだなんて思ったのはこの時しかありません。

本当に贅沢な体験と時間を経験させていただきました。

こんな最高の経験をしたのに曲の冒頭しか記憶にないので、どんな曲だったかとyoutubeを検索しました。

オルガンの音の高さは統一されておらず、それはその土地に根差したものと言います。
絶対音感など持っていると弾けなくなります。

検索してその違いに驚きましたので、ご紹介したいと思います。

J.S. Bach: Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ BWV 649 (Schübler)


BWV 649 - Schübler-Choräle: "Ach, bleib bei uns, Herr Jesu Christ" - Ludger Lohmann


Johann Sebastian Bach - Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ


この機会にひとつ。
昔はハイフィンガーだった、それは古楽器の影響だと言われることがありますが、オルガンやチェンバロ奏者がハイフィンガーで演奏している姿はあまり見かけません。

チェンバロの音の感じをピアノで再現しようとした結果、ハイフィンガーになっただけではないかと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミュージカル・プロデューサーズ

2020年11月13日 | コンサート情報
昨日はミュージカルを観てきました。

「プロデューサーズ」というミュージカルです。

大野拓朗さんの歌声を聴きたくて観に行きました。

昨年でしたかNHKでミュージカル調のドラマが放送されており、その主演が大野さんでした。

ベビーシッターのギンさんの役でした。
この時初めて大野さんを知りました。優しい声で魅力的な役者さんでした。

そのドラマ後、事務所を退所されニューヨークに留学されました。
帰国後また活躍できるかなと少々心配しておりましたが、ミュージカルでお名前を見かけたのでこれは行かねば!と思い行って参りました。

実際のお声も優しく、癒し効果があるような心地よい声で、いつまでも聴いていたくなりました。

声量がそこはかとなくあり、マイクに声がぶつからないので音割れせず聴きやすかったです。台詞の声も素敵でした。

また観に行きたい役者さんです。


左・大野拓朗さん(Wキャスト)/中央・井上芳雄さん/右・吉沢亮さん(Wキャスト)

片言のデンマーク人ウーラ役の木下晴香さん光っていました。
通る美しい声をしていらしてチャーミングでした。
カルメン役の木村達成さんも面白い演技で、一瞬で空気を作ってしまう力量に次は何をやってくれるかとワクワクしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生徒さん、Carol of the Bellsを弾く

2020年11月09日 | レッスン
昨日は少し余裕があったので生徒さんの演奏を録画させていただきました。

クリスマスがやってくるので、生徒さんたちにはクリスマスの曲をできるだけ弾いてもらっているところです。

今回ご紹介するのは現在小学2年生の生徒さん。
年長の夏からレッスンを始めました。ピアノ歴2年4カ月くらいです。

この録画は2回目のレッスンです。
少々アクセントは気になりますが、全体に雪が静かに降る中、遠くからベルの音が聞こえ人々が家から出てきて歌い始める雰囲気が表現できていると思います。

是非、お聴きください。🎄

Carol of the Bells (7.y.o.)

楽譜はこちら
https://amzn.to/2JTmELj
Piano Adventures: Level 3A : Christmas Book
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

The Russian paino schoolの導入法

2020年11月04日 | 重力奏法
両手をこんなに補助しながら教えられるとはスゴイ・・

やはり子供の頃にご自身がそのように習ってきた先生は違うものです。

Piano Master Class with 5 year old student, part II. The Russian paino school
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生徒さん、ピアノコンチェルトを弾く

2020年11月03日 | レッスン
久し振りに生徒さんの演奏を録音しました。

今回はビデオではなく音だけの録音です。

録画したいと思う演奏があっても、そのための時間さえ取れないほど生徒さんの曲や他にやることが増えてきているので、私の心の中にしか記録が残せずにいます。

年長からピアノを始めた生徒さんが小学2年生になり、最近ベルコヴィッチの「ピアノ協奏曲 op.44 第2楽章」を弾いたので録音させていただきました。

2カ月近く弾いていたと思います。

レッスン室にピアノが2台ないので、オケ伴を録音したものをCDに焼き、それをプレーヤーから流しました。

生の伴奏ではないので、呼吸やバランスを合わせることや、ここはピアノが引っ張て行くというアンサンブルの楽しみを経験するところまではできませんでしたが、貴重な経験になってくれているといいなと思います。

また、生の音の伴奏ではないこともあり、音域的に聞き取りにくい所があり、途中でわからなくなっているところもありますが、初めてオケ伴と合わせた割には良く弾いていると思います。

スラーのはじめをアクセント気味に弾いてしまう所がこの生徒さんにはあるのですが、デジタルピアノで練習をしている影響かと思います。

本来もっと歌える生徒さんですが、伴奏がソリストに合わせるものをソリストが伴奏に合わせるという逆のことをしているので、弾きにくかったと思います。

そんなことをさせて申し訳ないと思いつつも、コンチェルトというソロや連弾にはない経験をしてほしいという想いが抑えられず・・

別の曲をする機会があったら、その時は2台ピアノのスタジオをレンタルして実際に合わせたいと企み中です。

他の生徒さんもコンチェルトを弾き始めたので聴き合いっこが出来たらと思います。

ピアノコンチェルト op.44 第2楽章 / ベルコヴィッチ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする