ヴェルビエ音楽祭で面白い企画がありました。
ラフマニノフ生誕150年という意味でだと思いますが、前奏曲Op.23の10曲を10人のピアニストで演奏するというもの。
若手、ベテランの混合チーム。
私は真央君の演奏に聴き入ってしまいました。
もしかしてロシアっぽさが一番あったかも。高音の澄んだ汚れなき音が救われる思いがしました。
とても丁寧に表現されていて、真央君だ~でした。
トリフォノフも良いと思いました。
この人はやはり音色の人だなと、彼の魅力はこういうことかと思いました。
カントロフも彼っぽい。
まとわりつくような音で、歌を聴いているよう。
それぞれのピアニストの特徴がクッキリです。
プレトニョフ、何度か聴くとジワジワ良くなってきます。
後ろに引っ張られていくようで前に進まない感じがするのですが、メロディーの絡ませ方が上手い。余裕です。伴奏のディミヌエンド加減もやはり上手い。浮遊する感じで、例により押し付けがましくなく、それなのにその音楽に引き込まれていきます。