おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

無敵スライム

2023年11月30日 | 重力奏法

ドラクエのスライムは最初に出てくる弱っちいモンスターですが、ピアノレッスンのスライムは、無敵です。

はぐれメタル並みの10000ポイントの効果があります。


もう30年以上前から付き合いのある大人の生徒さんがいます。
正確には私が途中で楽器店を辞めたので、しばらくレッスンでお目にかかることはなく、私が地方に住んでいたこともあり手紙のやり取りだけでした。
復帰してからも他の先生に習われていたので、時々レッスン室にお顔を見せに来てくださる元生徒さんでした。

それがその先生が退職されたのを機に、4年ほど前から再び私のレッスンを受けられるようになりました。


その間に私はイリーナ先生のレッスン動画等で奏法を新たに学んでおりましたので、久し振りに彼女のレッスンを再開して身体が使えていないことがとても気になりました。

以前はそのようなことに気付いておりませんでした。
音楽がとても好きで、熱心で良く弾ける生徒さんという印象でした。


その彼女に、少し前に改めてスライム効果を訴えました。

今日のレッスンで、「おや?腕の重さが使えるようになったところが何か所かあるな」と思いながら演奏を聴いておりました。

演奏後、そのことを言うと、電車の中でスライムを押していると

出してやると変な人に思われるから、鞄の中に入れてこうかな?と思いながら押しているそうで。


4年前にもスライムの話はしており、ご本人もスライムを買って試したようですが、その時はよくわからなかったようです。

なので、ずっと音の深さが足りなく、せっかく良い感性をお持ちなのに活かしきれていないと思っておりました。

それが、スライムに自らリトライされ、研究され、ついに感覚をつかみ始められたようです。


深く弾く感覚がつかめると、音色、タッチの幅が広がり、呼吸も大きく取れるようになります。すると音楽が大きくなります。自由度が増します。


一瞬で逃げられてしまう”はぐれメタル”ですが、攻撃が決まるとザクザクポイントを稼げます。

ピアノのスライムは逃げませんので、何度も試してポイント(コツ&感覚)を稼いでほしいです。

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スケールの指使い

2023年11月29日 | 不思議な音の国

不思議な音の国下巻のスケールに進んだ小1の生徒さん。

この教本のワークブックにスケールの指使いを書くものがあるので、五線のノートに同じように音符を書いて、その上に指使いを楽譜を見ずに書いてもらいました。


スケールの練習は2週間くらい前から始めています。

指使いはしっかり覚えられています。
1の指をくぐらせる時にドーナツ作ってをしているので、肘を開いたり手首をヨッコイショともしていません。

ただ、指先は伸びがちな生徒さんで、これは私がまだ小さいからと、同じことを何度も注意できなかったのがいけないのです・・


指先のことは問題ですが、この教本で育っただけあり、滑らかに弾けています。指先に腕の重さを載せられたらもっと音がクリアになると思います。


この生徒さんに、教本を見ずに指使いを書いてもらいました。
何度も空中で弾きながら書き進めておりました。

それを見て、これはいい と思いました。
何度も自分で指使いを確認できますし、鍵盤を頭の中に浮かべて書くだけで何度も練習できます。


5線のノートに綺麗に指使いを書いてくれたので、次のレッスンまでにそのノートを見ながら両手で弾いてくることを宿題にしました。

教本は右手と左手の楽譜が少し離れていますが、2段の5線ノートに書くと見やすいです。


と、今頃こんなことに気付きました。



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頼りは耳

2023年11月27日 | レッスン

前回、楽器を弾く体づくりが出来ないまま進むと悪い癖になり、弾きにくさの原因になると書きました。

投稿したものを読み直していて、楽器は音の良し悪しは耳で判断するしかないのだと改めて思いました。


スポーツですと、逆上がりが出来なければわかります。だから練習します。
前転が出来なければやはりすぐに分かります。だから練習します。
練習をするうちにコツを見つけ、できるようになるかもしれません。


ところがピアノは、音が汚かろうが滑らかでなかろうが、鍵盤の場所を押すなり触るなりすれば知っている曲になります。

ヴァイオリンはキコキコ、ギーギーした音で弾いても美しくないことはすぐに分かります。だから、ボーイングの練習を丹念にして美しい音で弾けるよう練習します。


ヴァイオリンのボーイングのことを検索してみましたら、EYS Music Schoolさんの記事に、
「バイオリンのボーイングはなぜ重要なのか」「正しくボーイングできないと?」というものがありました。

次のように書かれています。

「バイオリンのボーイングはなぜ重要か」
バイオリンのボーイングがバイオリンを演奏する上での音色に関して、全てを支配していると言っても過言ではないでしょう。バイオリンには弦をこする位置、「鳴るポイント」が決まっています。その「鳴るポイント」を常に弾いていれば、美しい音が鳴り続けます。しかしそこから外れてしまった場合、せっかくの演奏が台無しに。バイオリンのボーイングはとても重要です!

「正しくボーイングできないと?」
正しくボーイングができないと、音がかすれたり、雑音が鳴ってしまったりします。また、音飛びを起こしたり、スラーがきれいに掛からなかったり、、、その影響は数えきれません。正しいボーイングは弓の軌道を正しく取ることだけではなく、弓の力のかけ方にも影響してきます。このことからも、いかにバイオリンのボーイングが重要かお分かり頂けることでしょう。

その他にも、正しい腕の使い方、手首、指についても書かれています。
【バイオリンのボーイングとは?】正しいやり方とよくある悩み3つを現役プロが徹底解説 | Music Lesson Lab


こちらの記事を読んでいて、ヴァイオリンの世界はしっかり基礎が共有されていると思いました。上手く弾けない原因と対処法があるようです。

おそらくこちらの記事を書かれた方の独自の考えではなく、ヴァイオリン界では常識なのだと思います。


ピアノは、これがない・・

音が鳴らない、硬い、パサつく、滑らかさがない。
この原因がどこにあるか講師自身もよくは把握していないので、しっかり弾いて、なんてことになり根本的な解決に至らないように思います。

ヴァイオリンは世界に通用する日本人が多いですが、ピアノは全く逆です。


ピアノはどう身体を使う楽器かを、教える人間が正しく理解する所から始めないとこの先も永遠にこのままだろう、と自分はなんぼのもんじゃと思いながら思うのです。


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理解+運動

2023年11月26日 | 不思議な音の国

楽器の演奏は知的作業が必要なものであると同時に、子どもが習う比率の多いピアノやヴァイオリンは運動の力も必要になると思います。


夏からレッスンを始めた年長の生徒さん。

不思議な音の国を使っています。
理解する力は驚くほどで、音の読みはこれからですが、ステップ·スキップ、線·間の区別もつき、上行·下行も聞いても分かる、と教える側にとっては嬉しい限りです。

ところが、上から腕を下ろす、指先で支えることはなかなか身に付きません。
すぐにモンスターの手になります。

指先の支えがフニャフニャなので、そうなるのだと思います。

頭でどこを弾くということがすぐに分かってしまうと、何度も弾くことを怠るので、体づくりが遅れるのです。


腹筋が1回もできなかった人が毎日続けていたら1回できるようになるのと同じで、楽器を演奏する体を作るのも、一朝一夕ではできないのです。

楽器は厄介なことに、体づくりができないまま進むと悪い癖になり、上手く弾けない原因になりストレスを抱えることになります。


イリーナ先生のレッスンを拝見すると、頭も耳も体もバランスをとって発達するよう進められていて、自分の教え方の下手さ加減を実感します。


子どもに教えることの難しさを今日も感じたのでした。

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楽器を演奏すること

2023年11月25日 | レッスン

少し前に受講した発達障がいの講座で、楽器の演奏は知的作業が必要で難しいことなのだと講座の先生が最初に話されていました。

本来そういうものなのだと、音楽の専門外の先生に言われてスッキリしました。


楽器産業は、楽器演奏は難しいものだと認めてしまっては楽器を買ってもらえないし、習ってももらえません。
だから音楽は楽しい!となったわけで、その矛盾の中で教える方は悪戦苦闘しているわけです。


簡単ではなくとも音楽にじっくり向き合う時間から得られるものは、想像以上のものがあります。
生徒さんたちがいつの日か、楽器を習っていて本当に良かった、幸せだと思ってもらえる日がきてくれたら、私にとってもそれはとても幸せなことです。

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効率よく

2023年11月24日 | レッスン

この前、レッスンで繰り返し何度も弾けない所を練習した生徒さんがいました。

生徒さんが自分でそのようにしていたのですが、それを見て私は「何を考えて弾いてる?何か考えて弾いていることある?」と質問。

「・・・」

何も言いません。

「百回弾いて弾けるってことはあるかもしれないけど、それじゃ効率が悪い」と、私。


ある2つの和音を何度も弾いていたのですが、最初はそこを弾くためにわざわざフレーズの頭に戻って何度も弾いていたので、弾けない所から弾いた方がいい、戻ると忘れるから、と言いました。

そうしたら、今度はそこをひたすら何度も弾いていたので先程の質問をしました。何を考えて弾いているかと。


ピアノの楽譜は音符が多く複雑なので、根性でブルグミュラーくらいまででしたら乗り越えられると思いますが、その先はそれでは無理です。

その生徒さんは、塾の勉強が多く毎日勉強が終わらないと聞いています。
ピアノは練習して来ないことはなく、進度も遅くはないのですが、ソナチネまで進んだらもっと譜読みが速くてもよいはずだと思っても、思ったより時間がかかります。

ずっと勉強が忙しいのだろうと思っておりましたが、レッスンの時のひたすら繰り返して弾いている姿を見て、これは効率の悪いことをしているとやっと気付きました。

逆にずっと、かなり根気強く数をこなしてきたのだと分かりました。

和音とバスの動き、気を付けたい音程を言いましたら、3回ほど弾いてあっさり弾けるようになりました。



私が子供の頃はレッスンは毎週ありました。
新しい曲でも一週間で何とか弾けるようにして行かなくてはなりません。

そうなると、人間は考えるものです。いかに効率よく楽譜を読むか。

どんなパターンか。音型を見る、変化していく音だけ見る、など。
これは音楽理論を知らない小学生でもできます。

「みみをすます 3 」音楽之友社(さくせんかいぎのページ)にもありますが、音符を要約するのです。



今は、レッスン回数が昔より少ないところが多いと思います。
また、生徒さんに合わせて無理なくレッスンを続けてもらえるように選曲します。

私もそのようにしている一人ですが、楽なことから知恵は生まれないという現実。


ピアノは趣味で習っている生徒さんが大多数です。
私も途中まではそうでした。

それでもきちんと曲をもらい、練習できたことは今思うと幸運でした。


音大に行くわけではないので、と言う保護者の方がいらっしゃいますが、多くのピアノの先生は初めから専門的に音楽を学ぼうと思って習い始めたのではないと思います。少なくとも私はそうでした。先生だって子供の頃は趣味だった人が多いと思います。

それでも、ハノン、ツェルニー、バッハ、曲、聴音、コールユーブンゲンは普通に習っていました。同じ門下の人もそうです。全員趣味でした。

それがあったから、音楽の道に進む選択肢も持てたわけです。


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子どもの年齢的な発達

2023年11月21日 | レッスン

子どもの発達につてきちんと勉強された先生はいらっしゃると思います。

私は精神心理のようなものは少し勉強しましたが、子どもの年齢的な発達については勉強しておりません。いきなり現場に出てピアノを教え始めたようなものです。



少し前に発達障がいの講座があり、私は2005年から個人で勉強した程度で現在のこの分野の新しい情報を知らなので、受講してみました。


内容は以前と変わってはおりませんでしたが、このような話を分かりやすくこの分野の専門外の人間にお話しして下さる専門家が現在ではいらっしゃるのだと、その点が昔とは大きく違います。


さて、その中でそうか、そういうものなんだと思ったことを。

ご存知の先生もいらっしゃると思いますが、定型発達のお子さんでも言葉で褒めるだけで動けるようになる のは、小学校高学年 になってからなのだそうです。

それまでは、褒める+ご褒美が必要なのだそうです。
ご褒美は、その子の好きなもの、好きな遊び、休憩など。

例えば、シール、スタンプ、折り紙、パズル、間違え探しなど。


宿題を自己管理できる のは定型発達のお子さんでも、 小学校中学年から。

ピアノのレッスンで保護者の方のご協力が必要な年齢がこれにより分かると思います。



先生方に贈る言葉として紹介されたものがあります。
そのひとつをご紹介します。

「Good Enough Mother(ほどほどの母親)by Bowlby」
子育てには、ほどほどの大人であること(適度な失敗)が大切。
→週1回の限られたレッスン時間では、できることには限りがあります。できる範囲、今すぐにやれそうなことに取り組むだけで、十分です。


ほどほどの母親は完璧を求めているお母様方に贈りたい言葉です。
これはお子様に過度のプレッシャーを与えてしまいます。

この完璧が本人にはそう思えていない場合があるかもしれません。ほどほどの所で抑えていると思っているかもしれません。

それは講師にもあてはまることだと思います。
ほどほどだと思っていても、生徒さんにはきつかったりしますので、一方的に話さず本人が話しやすい雰囲気も作りながらレッスンを進めて行けたらと思います。

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ヴァンダールのクリスマス·デュエット

2023年11月20日 | 楽譜の話題

もう楽譜はできるだけ買わない、と思いつつ今年も新たなクリスマスの楽譜を買ってしまいました。

アメリカのヴァンダールが編曲した連弾の楽譜です。

Christmas Duet Fantasies

4 Arrangements for Early Intermediate to Late Intermediate Pianists. Arranged by Robert D. Vandall. Piano Duet (1 Piano, 4 Hands) Book. Robert D. Vandall's f...

 
こちらのアルフレッドのサイトで中身が一部閲覧できます。


ヴァンダールの曲はカッコイイので、きっと面白いと思い購入しました。

期待通り


アンサンブルの要素もあって、これまで入手した楽譜は、セカンドはお洒落な音で伴奏をするという感じでしたが、この楽譜はそれだけではないアレンジでアンサンブルとして楽しめます。

あの手を交差させて弾くインテルメッツォを作った人だけあって、ちゃんと連弾ならではの面白さを味わえます。

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3つの黒鍵で

2023年11月19日 | 不思議な音の国

イリーナ先生のyoutube で公開されているミラちゃんのレッスン動画が、とても参考になっています。


私のところで新しく習い始めた生徒さんたちが、まだ音の読みまで進んでいないので、その前の段階で取り入れたことが2つあります。


ひとつは3つの黒鍵の聞き取り。

上巻のワークブックにこのような課題があります。



これを使って、弾くだけではなく聴く練習ができます。
同じ頃に始めても、聴くことは生徒さんによって既に差があります。

音がずれてはいるものの音の動きは分かっている生徒さんもいれば、動きも音も全く分からない生徒さんもいます。1音だけ弾くと当てられる生徒さんもいます。

今更ですが、この初歩の段階で既に違うのだと少し驚いています。
聴き取る力はあった方が良いので、これを続けながら聞いて覚える曲も多めにやろうと思います。


もうひとつ取り入れたのが、できるだけ毎回、鍵盤のドレミの位置を覚えるために連弾で一緒に弾くこと。
音階を弾くのではなく、ひとつの音を選び1オクターブ離して両手で交互に弾きます。

ここでも既に差が出ます。
伴奏を聞いて一瞬でテンポをつかみ上手く合わせて弾ける生徒さん、テンポはつかめないものの最後まで両手交互には弾ける生徒さん、テンポがつかめず私の伴奏につられ真似るようにグチャグチャに弾く生徒さん。


グチャグチャになる生徒さんは弾く前の段階が必要になります。

音楽やメトロノームに合わせて手を叩く(部屋が広ければ歩いてもらえます)、童謡を多めに歌いテンポを感じ取ってもらう(手遊び歌は良いと思います)、伴奏はCD に任せて一緒に手を動かして弾く(手を動かすとテンポに乗れない場合もあるので生徒さんの手を持って弾きます)。

白鍵が分かるようになってきたら、聞き覚えの曲も音名で歌いながら覚えられます。



私は今できることに目を向けてレッスンを進めていたなと思います。
苦手なことはもう少し経ってから力を入れれば良い、と考えていた節があると気付きました。

時間が経てばその内できるようになること、時間の経過が必要なこと、今から対策を立てられることの区別をはっきり持ってレッスンを計画しなければと、今頃になって思いました。

レッスンの手法に気が向いていて、方法の問題で生徒さんが伸びないのかと考えていたかもしれません。
そんなことにも気付かされたイリーナ先生のレッスン動画でした。

普通の生徒さんの日常のレッスンを、こんなにたっぷりと拝見できることは珍しいことだと思います。学べることがたくさんあると思いますので、是非ご覧になって頂きたいです。

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迷路ダウンロード

2023年11月17日 | 苦手なことがある子供たち

ピアノの楽譜は右手、左手の両方を見る必要があります。

目で見る範囲が広く、5線の音符の位置を縦に見て、同時に右にどんどん動かして行かなければいけません。


その目の動きがスムーズに出来ない生徒さんに出会うことがあります。

日によって目がうまく動かない、なんてこともお子さんによってはあります。


そんな時に、「迷路」は良い目の体操になります。
これで集中力が出ることもあるので、そのような時に使ってみるのも良いと思います。


私は10年以上前に書き写した手描きの迷路を使っていますが、もっときれいで楽し気な迷路が無料ダウンロードできるサイトがあることを知りました。


目の体操にいかがでしょう。
あまり細かな迷路は見ただけでやる気が失せるので、大きめのものが良いと思います。

迷路-幼児教材・知育プリント|ちびむすドリル【幼児の学習素材館】

生徒さんはたいてい紙を持って見るので、コピーした紙を厚紙に貼っておくと持ちやすいと思います。

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1分と持たなかったのが

2023年11月16日 | レッスン

姿勢が良くないハーフの生徒さんのレッスン。

先週、2週間ぶりにレッスンがあり、アドヴァイスして頂いた
「風が吹いても倒れない大きな木だと自分のことを思ってグラグラしないで」、と早速言ってみました。


最初に言った時には効果がありました。

おっ、いい感じ



しかし、1分と持ちません。


すぐさま崩れます。


30分のレッスンで何回言ったか分からないほど「木だと思って」と、言っておりましたら、「〇〇くんは、木じゃない」と言い始めました。

おっ、そうきたか

「そうイメージするってこと。身体がグラグラしてたら手もグラグラして弾けないの」

そのあとは私は木のことは言わず、ひたすら背中や腰をまっすぐにするよう手で支えていました。



さて、今週のレッスン。

木がダメなら馬だ!

子どもが初めて馬に乗る動画があったので、その一部分を見てもらいました。
こちらの動画です。



背中がまっすぐでしょ?
そうしないと馬から落ちるから。ピアノも同じ。背中をまっすぐにすると綺麗な音で弾けるの。

それから足、見て。
ここにちゃんと入れてるでしょ。(鐙(あぶみ)のこと)
ピアノでは台に足をしっかり載せておくのと同じ。


そうしましたら、効果てきめん。

背中も足もピアノを弾く姿勢になっていました。
忘れて崩れると、自分で馬から落ちると言って直していました。

こんなにカッコ良く椅子に座る彼を初めてみました。


彼の感覚にピタリと来るものがあって良かったです。

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N響、聴いてきました

2023年11月14日 | コンサート情報

11月11日にNHKホールでN響定演を聴いてきました。

阪田知樹さんのコンチェルトソロとハーリヤーノシュが聴きたかったので行きました。

ハンガリー、一色のプログラムでした。

バルトーク/ハンガリーの風景
リスト/ハンガリー幻想曲
コダーイ/組曲「ハーリ・ヤーノシュ


最初のバルトークは組曲になっていましたが、1曲目は大村典子さんの発表会用の曲集で知った「トランシルヴァニアの夕べ」そのままの曲でした。

バルトークが自身のピアノ曲から5曲を選び、管弦楽に編曲し組曲にしたのが「ハンガリーの風景」という曲なのだそうです。


次の阪田さんのソロは、いつもながらの美しい音
ラフマニノフのコンチェルト全曲を1日で全て演奏する偉業を成し遂げたので、心なしか余裕と貫録を感じました。

この曲は初めて聴きましたが、聴いていてハンガリー狂詩曲に同じような曲があった気がすると思いながら聴いておりました。

調べてみましたら、やはりそうでした。
リスト好きな人しか弾かなさそうな曲です。

(少し前から生徒さんが始めたツェルニーの第1過程という練習曲があるのですが、後半はツェルニーらしからぬ音楽的な作品なのです。しかし、最初の方は恐ろしいほどつまらない音が並んでいます。今や、それをどう音楽らしく弾くかという課題と化していて、別の意味で練習できいます。リストのこの曲を聴いていて、そんなことを思い出していました


さて、ハーリヤーノシュ。

チンバロンの生の音が聴きたくて、とても楽しみにしていました。

とても魅力的な曲で、おもちゃ箱をひっくり返したような曲です。

しかし1曲目からそうでしたが、N響は優等生だなという印象。
指揮者の方もそのようなタイプなのかな、と思いながら物足りなさを感じてしまいました。


N響を聴いたのは一昨年の鈴木雅明さんの指揮以来です。
あの時の踊るような音たちの記憶があるだけに、んー でした。

チンバロンは、そばで聴きたかったなと思いました。


ハンガリーの音楽はリズムが「タ・タン」が多いのだそうです。
確かにどの曲もそうでした。

その極めつけが、ハーリヤーノシュの「インテルメッツォ」

落ち葉の舞い散る 停車場は にしか聞こえないフレーズがインテルメッツォに・・ 

遠い昔の歌謡曲です。

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やっと活躍!

2023年11月10日 | 楽譜の話題

3年前に購入したキャサリン・ロリンさんの「We Wish Your Jazzy Christmas」

クリスマスソングがジャズ風にアレンジされていて楽しめる楽譜です。

すでにピアノを長く習っている生徒さんにはすぐに使えましたが、そうではない生徒さんには昨年から少し使えるようになってきました。

しかし、楽しんで軽く弾くつもりが結構譜読みが大変なようで、だいぶ前に不思議な音の国下巻が終わった小4の生徒さんたちに弾いてもらいましたら、11月の初めに渡したのにもかかわらず、クリスマスに何とか間に合った生徒さん、間に合わなかった生徒さん、と今ひとつクリスマス気分を味わえませんでした。


今年、その生徒さんたちに再び別の曲を渡しましたら、なんと1週間で譜読みを終えてきました。

成長しています

新しく入会された大人の生徒さんにも、この楽譜から曲を渡し始めている所です。


先程、この楽譜はいくら位したかな?円安だから少しは高くなっていると思うけど、と現在の価格を見てビックリ

アマゾンで3995円


ありえません・・

定価は7.99ドル。アメリカからの送料はそんなに高いですか?薄い楽譜ですけど・・


絶句・・


お、小さな文字の新品からをクリックしてみましたら1712円で販売している所があるようです。送料無料。お届けに時間はかかるようですが・・。

1冊あると、子どもから大人まで楽しめる楽譜ではあります。


こちらで一部閲覧できます。

We Wish You a Jazzy Christmas

6 Seasonal Duets in Jazz Style for Early Intermediate Piano. Arranged by Catherine Rollin. Piano Duet (1 Piano, 4 Hands) Book. Featuring seasonal duets with live...

 
ジングルベルはいまいちカモです。
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カノン

2023年11月09日 | レッスン

イリーナ先生とミラちゃんが弾いていたパッヘルベルのカノン。

小さい生徒さんがこのバスの音を繰り返し弾くことを楽しめるだろうかと思い、この曲は弾いてきませんでした。

しかし、思いの外ミラちゃんが満足気で楽しめている様子でしたので、マネっこしてみることにしました。


まだ習い始めの生徒さんとは弾いておりませんが、小学1~2年生の生徒さんと試してみました。

練習なしでいきなり弾いてもらいましたが、最後まで綺麗に弾いていました。

へぇぇ


大人の生徒さんはこの曲を知っているので、時間が少し余った生徒さんや、かねてから打鍵が浅いことが気になっている生徒さんと弾いてみました。

弾き方云々より、大人の方はこの曲を弾いたことで、皆さん感激しておりました。

「自分は大したことしていないのに、すごく弾いた気になる」と。

いえいえ、バスあってこその曲です。


習い始めの大人の方に「弾きたい曲ありますか?」と訊くと、かなりの確率でこの曲が挙がります。

色々なアレンジがあって、これぞ!という楽譜を未だに見つけていない(見つけようとしていないが正解)のですが、この連弾のアレンジは腕の重さを使って弾くことができるので、これからはまずこのアレンジを弾いて頂こうと思います。

生徒さんにスライムでウォーミングアップしてから弾いてもらうと、深い音で弾けます。



生徒さんの練習用に作った音源です。アレンジはIvanovaさん。

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終わったわけではなかった

2023年11月07日 | 不思議な音の国

ミラちゃんの第26回のレッスンを拝見しましたら、上巻が終わったわけではありませんでした。

日本版では「村長さん」となっている曲を弾いています。

上巻の曲を一通り譜読みしたら終わりという形にされていただけで、修了したわけではなかったようです。
5歳になった最初のレッスンで新しい本を渡したかったのかもしれません。


絶えず復習をしながらレッスンを進められているので、下巻に入り上巻の曲を弾いたからと言ってミラちゃんにはいつものことです。

なるほど。
復習は本をまたいでして良いわけです。

生徒さんに終わったのに「なんで~?」なんて顔をされることを私は恐れていました。始終、復習を取り入れていればこのようなことは可能なのです。



キラキラ星は教本のト長調で弾いています。

下巻に入る前に、今まで習った音の読み方を入念に復習しています。

またしても参考になりました。
どこまでに何を確実にしておくかを考えて進めていらっしゃることが分かります。


私のように、その内覚えるとか直せるとか思いながら取り敢えず先に進んでいるわけではないのです。

音符を読む前までには、腕・手首・指先をどうするかは分かるようにし、その後はその都度、力みがないように直されたり、指先の支えの注意をされています。

上巻が終わる時には、習ったリズムの名前・長さ、音の読みは完璧に分かるようにされています。まだ小さいからという甘やかしはなく、覚えられると信じて指導されています。


大いに反省です。
いつまでも中途半端な事態を招いていたのは私自身にありました。

勝手に覚えてくれる生徒さんは手が掛かりませんが、そうではない生徒さんには何度も復習をして、集中して学ぶことを促さなければいけないとはっきり分かりました。

どうして覚えないのかな?ではなく、何度もレッスンの度に復習すれば良いのです。

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