おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

クラリネットのように

2021年01月30日 | フォルマシオン・ミュジカル
フォルマシオン・ミュジカルのこちらのテキスト。

毎週土曜日は大人の生徒さん2人に使っています。
45分、60分レッスンの方たちなので時間の余裕があり、毎週F.M.をすることができます。

今日はこちらの曲の上のパートをピアノで弾いていただきました。


前週に一度聴いていただき、何の楽器のアンサンブルかを聞き取っていただいています。
曲としては非常にシンプルで、聴音課題の典型のような曲です。F.M.のテキストでは珍しいタイプと言えます。

上のパート、つまりメロディーはクラリネットが演奏しています。
そのクラリネットのようにピアノで弾いてみましょうとやってみました。

最初は書かれている音をただ弾いているだけでした。
クラリネットの音と音の間を聴いてほしいと言いました。

管楽器や歌の人は自分の息で音をつなげている、弦楽器の人は弓で自力で音をつないでいる。ピアノもそのつもりで弾いてほしいと言いました。

すると、演奏が変わったではありませんか!

私も一緒に弾きましたが、クラリネットの音に耳を澄ませていると、音と音の間が生きているのが聞こえてきます。ピアノでもそのつもりになって息を吹き込んでいくと、普段のピアノとは違う生き物になります。

レッスンで「もっと歌って」とか「〇〇の楽器のように」とか言うことがあると思います。
しかし、実際に他の楽器と一緒に同じ旋律を演奏してみることはその場ではまずできません。

F.M.のテキストがあると、その場でこんなことが実践できるのです。

是非、お試しを!

フォルマシオン・ミュジカル


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不思議な音の国「あり」

2021年01月25日 | 不思議な音の国
不思議な音の国下巻の「ちいさなねずみ」

この曲はどの生徒さんにとっても難しいようです。

今日は、年長の生徒さんが、この曲を4週間練習して合格しました。

次の章では「音程」のことを学びます。
このページのお話、とても面白く書かれています。久し振りにドラゴン登場です。

初めは2度と3度です。
聴き取りと、音程を書くこともします。

さて、この章で最初に弾くのが「あり」という曲です。


年長の生徒さんと予習をしました。
ここにも物語があるので、なぜ「あり」がこんな顔をしているのか、お話を読みました。

そしてどんな曲か聴いてもらいました。

聞き終えて、

「きれいなきょく」と、生徒さん。

なんて嬉しい言葉!

私もこの曲は好きで、短くとも心に沁みるものがあります。

このメソッドでレッスンをするようになって、色々と見えてしまうようになってしまいましたが、伸びるかそこで終わってしまうかは、

素直さと美しいと感じる心

この2つがあれば、練習環境に恵まれていなくとも伸びます。

今度「あり」を練習する生徒さんは4歳半からピアノを始めました。
初めの1年間はやっと弾いている状態で、続くかな‥と心配しておりました。

身体も手も細く小さいのですが、このメソッドでピアノを始めると就学前の生徒さんでもレガートが上手く弾けます。腕の重さ自体がまだ軽いので十分に音は鳴りませんが、パサパサな音では弾きません。

録画されることが好きではない生徒さんなので、その様子をお見せすることはできませんが、以前録画させてもらった自作の曲の演奏がありますので、よろしければお聴きください。

全曲ノンレガートの「不思議な音の国上巻」の時に作った曲です。

【作曲】あやのうた(5 y.o.)

生徒さんの演奏は0:41からです。




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これは貴重 !

2021年01月21日 | 重力奏法
パデレフスキー、ヨーゼフ·ホフマン、ラフマニノフ、モイセヴィッチ、ホロヴィッツ、シフラ、ヘス、フランシス·プランテ、ルービンシュタイン、コルトー、バックハウス、エドウィン·フィッシャー、ギレリス、リヒテル、ミケランジェリ、グールド、アラウ。

さて、何人いるでしょう?

という、クイズではありません。

彼らは、多くの人が今も憧れ続ける偉大なピアニストたちです。

そのピアニストたちの演奏を、一度に聴くことのできるドキュメンタリーがあることを知りました。

コメントを話されている現代のピアニストたちも登場します。
その中に、ジョルジ・シャンドールの姿もあります。(2005年に亡くなっていますが、シャンドールのバルトークの演奏が奏法を見直す私の出発点となりました)

これだけのピアニストを一人一人自分で探すとなると大変な労力です。
それを続けて一度に見られるとは・・

有難い・・

それぞれのピアニストの持つ個性がよくわかります。

The Art Of Piano (1999 documentary)


「主よ人の望みの喜びよ」の編曲で有名な女流ピアニストのヘスも登場します。
彼女は相当な腕前を持っていたと本では読んでいましたが、実際の演奏は聴いたことがありませんでした。

このドキュメンタリーで聴けます!


高校生の頃アラウのベートーヴェンを聴いていました。
何も知らずに聴いていたのですが、良いピアニストの演奏を聴いていたのだと、幸運な出会いに感謝。


コルトーのことをサン・サーンスは、「へぇ、君みたいな程度でもピアニストになれるんだ」と言いましたが、私はコルトーはとても好きなピアニストです。

フランクのプレリュード、コラールとフーガ。
このコルトーの深淵な演奏が大好きです。


フランシス・プランテのことは初めて知りました。
レコードに録音を残した最初の芸術家の一人だそうです。

なんと1839年生まれ。
ショパンがまだ生きています。
プランテは1934年まで生きていました。95歳・・

演奏されている映像もこのドキュメンタリーで見ることができます。


ピアニストたちの映像を見ていると、なぜ日本に間違った奏法が広がり、長く受け継がれてしまったのか、本当に不思議です。

国民性でしょうか・・
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不思議な音の国修了後、どうする?

2021年01月18日 | 不思議な音の国
「不思議な音の国下巻」修了後、どの教本に進んでいるか時々きかれます。

これまで下巻が修了した生徒さんは、全員Die Russische klavier Schule Band1」に進みました。https://amzn.to/2NemwaO

学年が上の生徒さんは、終了前でも下巻と併用して使っています。
不思議な音の国を使ったことのない生徒さんでも、奏法を覚えてほしいと思う生徒さんにはこの教本を使っています。

現在、13人の生徒さんがこの教本を使っています。
外国の本なので日本語は一切ありません。抵抗を感じる人もいるかと思いましたが、なぜか今のところ一人もそのようなご家庭はありません。

この1冊には曲以外に、エチュードや巻末にスケール、主和音転回形、ブロークンコード、アルペジォも載っています。

この1冊で結構充実していて、初めはこれで様子を見ています。

次第に生徒さんの様子を見て他にできそうだと思ったら、新しい時代の曲や少し長めの曲を渡しています。

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不思議な音の国を余裕を持って終了出来た生徒さんや、この教本でもう一度習い直した生徒さんには、Die Russische Klavier Schuleと同時にエチュードを1冊併用してもらっています。

・ゆっくりペースで進んだ場合は、イリーナ先生のエチュード1A。Musical Journey Etudes Level 1A Single-Print PDF - Irina Gorin Piano Tales

・下巻後半の細かな奏法にしっかりとついてこられた生徒さんには、グネーシナのピアノのABC。 ダウンロード→фортепиано азбука PDF

・練習をしっかりとしてくるものの、手の癖が強い生徒さんには、はじめの一歩3。https://amzn.to/2XPz9uX

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イリーナ先生のエチュード1Aはゆっくりペースの生徒さんに合っています。
しかし、PDFダウンロードのみになったのか製本の手間がかかるようになってしまいました。

なので、ゆっくりペースでエチュード併用可能なようでしたら、Die Russische Klavier Schuleだけで進み、途中からはじめの一歩3かピアノエチュード集1を併用しようと考えています。https://amzn.to/3nTRFwP

エチュード1Aを終えた生徒さんには、ツェルニーの「やさしい20の練習曲」に進んでもらいました。不思議下巻修了後にエチュードを1冊終えると中級位のエチュードに進んでも大丈夫なようです。

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グネーシナのピアノのABCは、左右で異なるアーティキュレーションが弾き分けられるだけの頭脳が正直なところ求められます。誰にでも使える教本ではないのですが、一番使いたいのはこの本です。

これが修了した生徒さんにはピアノエチュード集2に進んでもらっています。https://amzn.to/39Iqa45
ツェルニー125のパッセージも考えましたが、メカニックな傾向が強いので考え直しました。

この「ピアノエチュード集2」は、色々な作曲家のエチュードが集められています。そして、音楽的であることが魅力です。

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「ピアノエチュード集1」を不思議下巻修了後に初めの頃は渡していたのですが、難しいようでなかなか弾けませんでした。
そこで、はじめの一歩3に変えました。こちらでしたら大丈夫なようです。

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Die Russische Klavier Schule Band1のあとは、ブルグミュラー25の練習曲程度のものに進めると思います。

私は他の教本にしようと考えておりますが、ここまでくると選択の幅が一気に広がります。

趣味でもクラシックの曲で弾いてほしいものがあるので、そこを思い描いて進めています。

初めの頃は、不思議が終わったら何に進めばよいのかと多くの先生方が頭を悩ませていらっしゃいましたが、実際に試してみて、私はこのような進め方にしています。

ご参考いただけると幸いです。

Die Russische Klavier Schule Band1(Sikorski )amazon


はじめの一歩3(音楽之友社)amazon


ピアノ・エチュード集1(全音)amazon


ピアノ・エチュード集2(全音)amazon



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アム·シュタインホーフ教会

2021年01月15日 | 書籍紹介
ジヴェルニーの食卓に出てきた、マティスのロザリオ礼拝堂はどんな礼拝堂なのだろうと本を読みながら思っていました。

昔の重厚感のあるものとは違うのだろうと想像していた時に、ウィーンのある教会を思い出しました。

オットー・ワーグナーが設計したアム・シュタインホーフ教会です。
アール・ヌーヴォーの建築です。

ここを訪れた時に面白ハプニングがあり、別の意味で私にとっては思い出に残っている教会です。

20年位前に一人でオーストリアに遊びに行った時に訪れました。

ここは当時は土曜日の午後2時にしか見学できない場所でした。
しかも精神病院の敷地内にあるという教会です。

ウィーンのリンクからバスに乗って20分位かかったと思います。

今はどうかわかりませんが、オーストリアは観光地でも何の案内表示もなく、駅に降りてどちらへ歩けばよいのか、さっぱりわからないことが普通でした。

それを恐れていましたが、ここはバス停のすぐ目の前にそれはありました。

が、

目の前にある門のむこうには病院が見えます。果たしてここから入って正解なのか・・

門番のおじさんに、「教会を見たい」と言いましたら、まるで日本人のように「英語はわからない」と・・

いえ、私は片言のドイツ語で尋ねたのですが・・

もう一度訊きましたが「英語はわからない」と・・
で、横にいたもう一人のおじさんが「ここから入って上に歩いていくと良い」と教えてくださいました。

そのやり取りを聞いて、最初のおじさんは「なんだ、ドイツ語だったのか」という顔。

ハハ

さて、ガイドブックによるとテアターが集合場所だと。

歩いていくと途中にTheaterの立て札がありました。
おっ、ここだと中に入ると、驚くほどたくさんの人がごった返していました。

へ?こんなにたくさんいるの?
そんなに人気なの?

午後1時頃に到着したので、まだ1時間ほどあるにもかかわらず、こんなにたくさん待っているのも何だか疑問に思えてきました。

まっ、トイレにでも行っておくかと行きかけた時に、若い女の子が「どうしたんですか?」と尋ねてきました。

あら?なんで?

と思いながら「教会を見たい」と言いましたら、全く通じず、もう一度言いましたが通じず、片言といえども通じなかったことはないので、ドイツ語分からないのかなと逆にこちらが思ったりしていましたら、

「英語ができる人を連れてくる」と言って向こうに行ってしまいました。

私としては英語よりドイツ語の方がまだマシでしたので、それは困るなと待っておりましたら若い男の子がやってきました。

英語で話されたら余計に困ると、すかさずドイツ語で話しましたら「教会はこの上にある。ガイドが始まるまでまだ1時間ある」と。そして「今日はここで歴史のゼミがあるんだ」と。

そばにいた最初の女の子は、Kirche(教会)がKüche(台所)に聞こえていたことが判明。
なんでこんなところで「台所が見たい!」と外国人が訴えるのか・・

あまりのおかしさに2人で大笑いしました。

さて、この日はこのあともハプニングがあり、私の人生の中でもたいへん思い出深いものとなっております。

肝心の教会は、中に入った途端、とにかく明るく、白い!そして、広い!
この印象しか残っていないです・・

私としては薄暗い教会が好きです・・

Vienna - Wien: Kirche am Steinhof


自前の写真はあるのですが、まだデジカメの時代ではなくフィルムでしたので、PCに取り込めておりませんで、こちらに載せられず、観光の方が撮った動画がありましたので載せさせていただきました。

オーストリアは私にとっては不思議ゾーンで、日本人の知り合いにバッタリ会ったり、向こうで知り合った人にウィーンから100㎞位離れた田舎の農家でバッタリ会ったり、船上でバッタリ会ったり、数時間前にもう一生会うことはないだろうと別れを惜しんだ地元の方たちに、別の場所で再びバッタリ会い、どうしてここにいるんだとなったり・・

行くと必ず何かある国なのです。

コロナが収束したら行きた~い!!

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ジヴェルニーの食卓

2021年01月14日 | 書籍紹介
4人の印象派の画家のそばにいた人物が語る物語。

作家の原田マハさんのフィクションですが、その光景が思い浮かんでくるお話です。

最初はマティスのお話。

マティスに寄せたピカソの言葉が冒頭にあり、既にそこから惹き込まれていきます。

マティスに半年間だけ仕えた家政婦マリアが49年前の話をします。

その言葉の美しいこと。
なんて美しい表現。

そして、マリアが仕えた富豪の「マグノリアのマダム」と画家マティスが交わした短いメッセージ。

これが、もう・・泣けます。
思いやりの気持ちが伝わってきて、偉く感動してしまいました。

この章はうつくしい墓となっています。
その意味は読むとわかるのですが、マティスが作ったロザリオ礼拝堂の意味するもの。

礼拝堂を訪れた人たちを温かな光で迎え入れる。
マティスがそこに生きていると感じました。

作曲家は演奏されることで何度も蘇ることができますが、画家はそのような形で生き続けられるのだと思いました。


ロザリオ礼拝堂(長野氏の美術館訪問記より拝借)
https://redrb.heteml.net/naganoart/nagano_art_230.html

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修了証

2021年01月12日 | レッスン
Musical Journey のエチュード1Aを修了した生徒さんの修了証を作りました。

このエチュードは絵を描いたり、曲のタイトルを付けたりするユニークなつくりです。

毎回、すてきな絵を描いてくれた生徒さんがこのエチュードが終わったので、彼女が描いた絵から一つ選んで修了証を作りました。

記念になると良いなと思います。

わたしも記念に取っておきたいので、ブログにキープ





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内田光子さんドビュシーエチュードを語る

2021年01月04日 | コンサート情報
ピアニストの内田光子さんが、ドビュッシーのエチュードについてチャキチャキお話しされています。

内田さんと言えば、深い洞察力と圧倒的な集中力で一瞬の隙さえないような演奏をされます。

そんな内田さんが、こういうところがたいへんと言うお話をされていると同時に、作曲家へのリスペクトも感じられ、面白く拝見しました。



内田光子さんを知ったのは全くの偶然でした。

学生の頃、NHKの音楽番組を観覧に行った時のゲストが内田さんでした。38年位前の話です。

全く存じ上げないピアニストでした。
その時に演奏して下さったのがモーツァルトのソナタ。

何番だったか記憶にはありませんが、その音の柔らかさには驚嘆しました。
そして、当時日本人ピアニストと言えばガンガン弾くのが上手な人という風潮があり、それとは全く違う演奏に衝撃を受けました。

本当にそこで弾いていらっしゃるのかと思うくらい、なんのガタつきもなく、滑らかに柔らかに音楽は流れ、魔法でも使っているかのようでした。こんなピアノ演奏があるんだと初めて知りました。

しかしその後、内田さんの演奏には出会えずにいました。
海外に住んでいらっしゃるので、来日されることが少なかったのだと思います。

それから25年位経って、海外で内田さんの演奏を聴きました。
シェーンベルクとベートーヴェンでした。

内田さんの演奏は気楽に楽しむものではありませんが、脳が目覚める感じが心地良かったりします。


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ロシアピアニズムではないので

2021年01月03日 | 重力奏法
年末の休みからもう10日間は休んだので、頭がスッキリしてきました。

整理しておいた方が良いと思うことがあります。

ロシアンメソッド、ロシア奏法、ロシアピアニズム。

初めの内は、私もこれらの区別がついていなかったというか、気にもしていなかったというか・・

私がやろうとしていることとは異なるものが存在し、それもロシアンなんとかと言うらしいことに気付いたのが昨年でした。

スカスカな音、パサパサな音、響きのない硬い音。

この気が滅入る状況から脱することのできるピアノ導入法が、既にソ連の時代に作り出されていたことを知り、それを実践できる教本が今の日本に存在し、それを実践している。

私がしているのはそれだけです。

ロシア人のように演奏してほしくてこの導入法を実践しているのではないのです。
確かにロシア人の演奏は昔から好きですが、好きだからと言って、そうなりたいわけではありません。

この導入法のネーミング、なんとかならないかといつも思います。

固定5指じゃない、ハイフィンガーじゃない奏法です。

ロシアンピアノスクール方式が一番当てはまるかな・・?


ロシアピアニズムと表現されている方は、ロシアの流派の流れを受け継ぎ、それを大切にされています。そして専門的なお話をされていることが多いと思います。

ただ、ロシアとつくと一般の方は私のような指導をしているだけの人間でもピアニズムを教えてくれると勘違いされます。

そして、手首や腕の使い方が違うと、どこの流派?と考えられてしまうこともあるようで・・

生け花じゃないんだから・・


日本人の生真面目さが現在のピアノ奏法の間違いを犯したと私は考えていますが、下手をするとまた別の間違いの種を蒔く可能性もあるわけで・・

あまり、こうですよと決めず、あとは自分で判断して自分で決断して、という力を育てた方がいいような・・
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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2021

2021年01月01日 | コンサート情報
新しい年が始まりました。

ウィーンフィルのニューイヤーコンサート。

うっかり忘れており、21時過ぎに何気にEテレを見ると演奏しているではありませんか!

お~、今年はムーティ指揮なんだ。
始まって間もないのかと思いこみ、それにしては「もうドナウ?」

カイザーワルツも随分最初にやったのね・・

と、思っておりましたら、あっと言う間に終わってしまいました・・

へ?

19時から放送されていたようで

ムーティだからなのか、無観客でホールが響くのか、とても豪華な音で例年より臨場感があって良かったです。

ドナウはオペラの国の指揮者だなと、旋律の歌い方がアリアのようで聴き入りました。

ムーティが話されたことで突き刺さった言葉。

「若い人は深い思考を奪われた」

あつ、これだ。

レッスンで子供たちに求めているもの。
思考すること。

ただレッスンに来て、ただ帰る。

多くのことを思考してほしいわけではなく、思考すること自体に気付いてほしい。

昨年、何にがっかりしていたのかと気付きませんでしたが、それを私は求めていたのだと。

番組の終わりしか見ていないのに、良いタイミングでムーティの言葉を聞け、豪華で本物の音楽を聴け、気分よく新しい年のスタートがきれた気がします。
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