おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

速いテンポ

2025年01月31日 | レッスン

導入法を変え、8年目を迎えました。

これまでは手の使い方や音の出し方を
まずは身に付けてもらおうとやって来ました。


生徒さんの進みが目に見えて速いとは
言えないかもしれませんが、
発表会の曲で普段より難しいものを選んでも
音数の多さには最初は驚くようですが、
弾き方自体は大きく崩れることはなく、
やはりこの導入法は間違いではなかったなと思います。


ただ、指先の支えや腕が落ちないようにすることを
その方が弾き易く、音も綺麗だからと実感できてはいないので、
注意され続けている生徒さんは少なくないです。


なので、テンポの速い曲を渡すことにしました。

スケールは調性をどんどん増やし、#系でしたら2~3週間で
Fis-durまで弾けるようにして、音と指使いが解ったら
速いテンポに上げて行きます。

これまで私はそこの所は遠慮していて、
初級の内はあまりテンポの速い曲は弾かせて来ませんでした。

結局、ゆっくりなままでは指先や腕の位置が良くなくとも
音質が悪くなるだけなので、注意されていることの意味が
実感できないのではないかと思います。


今の生徒さんはピアノの弾き方を習い始めから習っているので、
以前の生徒さんのように、速いテンポの曲を弾いたら
手がガチガチということは起きないのではないかと考え直しました。

テンポが速くなると、これまでしてこなかった練習法も
取り入れることができます。



導入法を変えたのに、私の方がいつまでも
シフトチェンジしていませんでした。

いつまでもギアをローにしていました。
エンジン掛けただけ・・


安全運転過ぎて、可能性を広げられていませんでした。


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アンダーソン

2025年01月30日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらった作曲家はアンダーソンでした。

やはり聞きやすく、楽しめた様子でした。


聞いたことがある、または気に入った曲として多かったのが、「そりすべり」でした。


他にも「シンコペイテッド・クロック」「トランペット吹きの休日」は人気でした。

学校でも聞いたことがある曲だったようです。


「そりすべり」に使われている長方形の板の
楽器の名前が知りたい、と書いた生徒さんがいました。

小2の生徒さんですが、良い所に興味を持ったなと
感心しました。

音楽を聴いただけではなく、楽器に興味を持ったことは
嬉しいことです。


で、質問されたものの
私はこの楽器の名前を知りませんでした

調べましたら、「スラップ・スティック」というそうです。

ムチの音を擬したもの、と。





シンコペイテッド・クロックは連弾で楽しめるので、
生徒さんが進んだら一緒に弾きたいと思います。


このシリーズは生徒さんの好みを知ることができ、
どんな感性を持っているのかも少し知ることができます。

そして好きになってくれるかもと思った作曲家が
さほどでもなかったり、これはわけがわからないだろうと
思った作曲家がたいへん好評だったり、
子どもの好みは分からないものだと思います。


わけがわからないだろうと思って人気だったのが、
カプースチンです。

これはホントに予想外でした。

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ユンチャンの先生

2025年01月27日 | コンサート情報

先週末にあったベートーヴェンのコンチェルト5曲を
5人のピアニストが弾くコンサート。

行けませんでしたがfacebookに出ていたので、
ユンチャンの先生のお名前をコピペして、
何か演奏が聴けたらと見てみましたら、
ユンチャンと先生と真央君の名前が
一緒にある動画が出てきました。


おや?同じコンサートに出演したことがあったのかな?
と見ると、「ラ・ヴァルス」をどなたかが編集して
ひとつの動画にしたものでした。

ユンチャンは実際に聴いても
音の鳴りに圧倒されるのですが、
筋肉と瞬発力が元々違うんだろうな、
と先生との演奏で改めて思いました。

ユンチャンにしてはあまり自由には弾いていない感じ。
まぁ、先生との演奏ですから・・



で、真央君。

す、すばらしい

こうして聴くと、真央君の繊細な音色がいかに桁外れか。
一人で何人分の音を出しているのかと思う演奏。

ついつい聴き入ってしまい、リピートして聴いています。

彼の演奏を聴くと顔がほころんでしまいます。




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リスト~ピアノ協奏曲の夕べ 2025/1/23

2025年01月23日 | コンサート情報

阪田知樹さんのリストの協奏曲4曲のコンサートに
行って来ました。


今年初のコンサート鑑賞です。

昨年は亀井さんとユンチャンのデュオのコンサートから始まりました。

ユンチャンの演奏の衝撃は今も残っています。
良いコンサートからスタートできました。


そして、今年も良いスタートでした!


阪田さんの演奏は聴く度に上手くなっていると感じます。

というのも変ですが、より音に磨きがかかり、
堂々として確固たるものがあり、
それでいて押しつけがましくなく、
音楽の中身も音もクリアで、素人の様な耳の私にも
リストの音楽がよくわかった気がします。

実は、私はリストにさほど興味がないので、
リストのコンチェルトを生で聴いたことは2回位しかありません。


今回、オーケストラも私には素晴らしく聞こえ、
弦も管もどちらも音が美しく誠実で、阪田さんの音楽と
マッチしていたように思います。

リストの楽器の使い方は、もしや結構上手いのかな、
と思うほど、どの楽器もその良さが活きる使い方を
していると、今頃気付きました。

アンサンブルもとても上手い阪田さんなので、
余計にそう聴こえたのかもしれません。

上手い人が弾くと相手も上手くなる。



最初の第2番、オケとピアノの一体感が抜群で、
こんなに良い曲だったっけ?でした。

楽しく聴けました。


死の舞踏もツィメルマンに負けないくらい
良かったです。


第1番はエリザベートコンクールの受賞者コンサートで
演奏した曲ですが、あの時よりオケが断然良かったです。


最後のハンガリー幻想曲は、昨年N響との共演で
阪田さんの演奏は聴いていました。

その時は初めて聞いたこともあってか、
何が面白いのか・・、リストが好きな人しか弾かないな、
なんて不届きなことを思いましたが、
今日は違いました。

リストのコンチェルトとしてもっと知られても良い曲では?
と思いました。

ま、私が知らなかっただけ説、濃厚ですが・・

ロマの魅力たっぷりで編曲が大得意なリストの
腕が冴えわたった曲です。


指揮の角田(つのだ)さん、初めて聴きました。
踊るような部分の指揮が、美しかったです。
動きがちょっとカッコ良かったです。これはオケは乗せられて
弾いてしまうな、と思ってしまいました。




チラシの中に、今週末開催の
ベートーヴェンピアノ協奏曲全曲コンサートがありました。

上原彩子さんも出演されるので行きたかったのですが、
レッスンがあって行けないので、他の出演者をチェックしていませんでした。

お一人韓国人のピアニストが出演され、お名前を存じなかったので、
どなただろうと思いましたら、ユンチャンの先生。

うわっ、聴きたい!
ユンチャンの先生がどんな演奏をされるのか、
ユンチャンにどれだけ影響を与えているのか
聴いてみたい!

けど、行けない・・



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フランソワ ♡

2025年01月19日 | コンサート情報

昨年末にフランソワにハマり、
動画を色々と見ました。


まずは、動くフランソワの動画があることを
初めて知りました。

コルトーがマルグリット・ロンにフランソワを預けましたが、
ロンとは奏法が全く異なっていたにもかかわらず、
彼女はフランソワに自分の奏法を押し付けることはしませんでした。

不世出の天才。絶対に変えることはしてはいけないと言って。

ロンは典型的なハイフィンガーの推進者でしたので、
賢明な判断だったと感謝したいです。



あとはなぜか背の高い人だと思っていたのですが、
小柄であったことを知りました。

声も渋いのだろうと思っていました。

そして、46歳で亡くなられていたことには驚きました。


勝手なるフランソワ像はものの見事に
外れておりました。



没後55年を迎える現在も聴く者を魅了する独自の音楽。

味のある演奏、憧れます。


もっと自由に演奏しても良いのかも、
と自分に対して思います。

というより、もっと感性を磨く必要があるなと・・


どうやって磨きましょう・・?




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昔とは違う

2025年01月17日 | レッスン

今日は、70代後半の方の体験レッスンがありました。

子供の頃にピアノを少し習っていらしたそうで、
バイエルを少し弾いて辞めてしまわれたとか。

体験レッスンではシニアピアノ教本を少し弾いて頂きました。



何曲か弾いて頂いた後、
ピアノはこう弾くと音が綺麗になるんです。

と、例のポーラさんの
「Moon Dust」を4小節私が弾いてみました。

音を離す時に、もしできたら手首から上げるようにすると
良いですよ、と。


何度か挑戦され、「普通に弾くのと音が違いますね」と。

そして「昔は卵を持つようにと言われました。
でも、このことは言われたことがありません」と。


昔とは教え方が違ってきているんです。
と、言いましたら、

テニスも習っていらっしゃるようで、

「昔はまずストロークばかりやらされましたけど、
今は球打ちから始めるんです。」

「色々と昔とは違っているんですね。」と仰いました。


ピアノ界全体が変化したとは言えませんが、
昔とは異なる導入法が存在していることは確かなので、
否定はしませんでした。



年齢を増すと、固執しがちになりそうですが、
70代で習い事をされる方々は柔軟な考え方が
できる方が少なくないです。

自分のことを考えると、私の方がずっと
柔軟性に欠ける と思いました。


この仕事は幅広い年齢の方と接するので、
学ぶことがたくさんあります。

お手本にしたい諸先輩方が何人もいらして、
有難い限りです。
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作曲家を知ろう!アンダーソン

2025年01月04日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今年はアニヴァーサリーを迎える
作曲家が多いそうです。

ヨハン・シュトラウス2世(生誕200年)
ラヴェル(生誕150年)
クライスラー(生誕150年)
ビセー(没後150年)
サティ(没後100年)
ショスタコ―ヴィチ(没後50年)

そして、アンダーソンが没後50年。


そうとは知らず、
今月生徒さんに聴いてもらう作曲家を
アンダーソンにしていました。

冬休みが入るので、
学年の小さな生徒さんにも聴いてもらおうと
アンダーソンを選びました。


このシリーズを昨秋から始めた生徒さんたちには
まずは有名な大作曲家をと思い、
ベートーヴェン、モーツァルト、J.S.バッハと
聴いてもらっています。

今月はその生徒さんたちも
全員アンダーソンです。



初めの頃はピアノ曲より
他の楽器の曲の方が聞きやすいと思います。

私も子供の頃はそうでした。
ピアノ曲を聴くようになったのは
だいぶ経ってからです。


色々な楽器の音がする曲の方が
最初は楽しめます。

その意味でもアンダーソン。

彼の場合は、
日用品も楽器にするという
ユーモアたっぷりの作品ですが



知らない曲でも聴いてみようと思うきっかけを
このシリーズで作ることができたら、と思います。

聴いてもわからない、という人がいらっしゃいますが、
何をわかろうとすべきかなんて、そんなもの決まっていません。

綺麗なメロディーだな、
このハーモニーが好き、
そんなところから始まるものだと思います。

そして心が満たされ豊かになる時が、いつかやってきます。

それを自分が実際に演奏して感じられるのが
楽器演奏の最大の魅力だと思います。


アンダーソン | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 





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