おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

フォルマシオン・ミュジカル L'ouverture à la musique vol.1

2014年02月23日 | フォルマシオン・ミュジカル
2009年、「La dictée en musique」は第7巻で完結しました。
その後、同じ2人の著者がよりグローバルで新しいソルフェージュ・メソードの制作を開始し、その第1巻が
2013年に刊行されましたのでご紹介したいと思います。

「L'ouverture à la musique vol.1」
と題されたフォルマシオン・ミュジカルのテキストです。
ouvertureとは、辞書で引くと「開始、入り口、序曲」とあります。
お察しの通り、習い始めから使えるフォルマシオン・ミュジカルのテキストです。

聴音や視唱をこのように教え始めるとよいのかと参考になります。
そして、CDには本物の音楽が使われています。
初めからすでに、パッヘルベルのカノン、ドビュッシーの夜想曲~雲が登場します。
前回のシリーズと異なり、CDを使用しないエクササイズも多く、そのようなものは耳馴染みのあるフランス民謡が使われています。日本人の私には全く聴いたことのない曲も、もちろんあります。

全体が13の章に分かれており、それぞれリズムとメロディーの項目があります。
初めは、音が上がるか下がるかを聴き取ります。
動物の謝肉祭の「耳の長い登場人物」が使われている他、流石だなと思うのは、オルガン、ハンドベル、、フルート、声などピアノ以外の楽器を多く用いていることです。

1拍目にアクセントをつけて四分音符を叩くだけでも、CDの美しいハーモニーと共に行えます。
ポリフォニーの音楽はCDと一緒に歌いながら対旋律をハモってみたり・・
ソルフェージュはCDを使うと豊かになります。
声は一人で同時に二つは出せませんので。

このテキストは「La dictée en musique」だけでは十分ではない生徒に使い始めました。
十分ではないというのは、聴音や視唱の力がもっと必要な生徒です。
音の高低を視覚的に捉えられるよう工夫してあるので、聴いただけで音の動きが把握できない生徒には良いと思います。

テキストです。

http://www.henry-lemoine.com/en/catalogue/fiche/29091
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする