おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

不思議な音の国って、どんな教本?⑥

2021年08月31日 | 不思議な音の国
下巻の続きです。

下巻を修了すると、クラシック作品に移行できるとある通り、
この下巻は見かけとは違い、たいへん内容の濃い曲が並んでいます。

  

レガートの基本的な奏法を学んだあとはスタッカートです。

ここでは、カエルが手伝ってくれます。

カエルを手首に載せて、前に飛ばします。
スタッカートは短く切ればいいわけではなく、
切り方があります。

初めに覚えるのは、
アームスタッカートです。

従来の導入教本で
スタッカートの奏法をこのように教えられるものが
どれくらいあったでしょうか。

8分音符のスタッカートになると
手首を前に飛ばす動きでは間に合わなくなるので、
スタッカートの別の奏法も学びます。

この後も、ノンレガート、レガート、スタッカートが
細かく出てきます。
それがずっと続くのです。

最後の方ではテヌート、アクセントも加わります。

アーティキュレーションに
無頓着ではいられない作りです。


なので、この教本が修了すると
クラシック音楽作品に移行できるのです。

これらの細かなアーティキュレーションは
全て短い曲で行われます。


そこが日本やアメリカの
一般的な教本とは全く異なるところです。

  

短い曲ばかりで、長い曲が弾けないのでは?と不安に思われるかもしれません。

ところが、そのようなことはないのです。
短い曲で、全ての小節で気を抜くところがない。

そのような経験を積んでいるので、2~3ページの曲でも実際は細かな奏法は大して続かないので、それがわかると案外大丈夫、となるのです。

もちろん、いきなり2ページ以上の曲は冒険し過ぎです。
16小節、24小節、32小節の本人が知っている曲を渡す所から慣れてもらうと、わりと早く2~3ページの曲でもトライ出来ます。

出来る!という安心感と自信をつけてあげることです。
既成の曲の他に、ディズニーやジブリなどは、私はよくアレンジして渡しています。

それらの曲と不思議修了後の教本が、音楽だけではなく、内容にも差があることに気付いてくれたらと思っています。

ポピュラーは結構一人でも弾ける、とわかったら、自分が楽しみたい曲を自分で勝手に弾いて遊ぶことができます。

何でも教えてもらわないと弾けない、という育て方はしたくないと思っています。
  

以上が、「ものがたり 不思議な音の国」の内容です。

もちろんこれが全てではありませんが、一般的な教本との違いを少しでもお伝えできたらと思い、書かせて頂きました。

どんな「音」で、どんな「音楽」かを伝えるための教本です。

諦めずに3年頑張ってください。
そこから生徒さんのレッスンの方向性が見えてきます。

どのような音楽とレッスンがその生徒さんに充実感を与えるのか。
練習環境、勉強や習い事とのバランスなど、3年経つと自然と見えてきます。

メルジャーノフ氏の言葉、「いかなるときも希望を失ってはならない。しかし、期待はするな」

笑われそうですが、この言葉をよく思い出します。
案外、自分を救ってくれる言葉です。

6回にわたり、お読み下さりありがとうございました。
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不思議な音の国って、どんな教本?⑤

2021年08月30日 | 不思議な音の国
下巻の内容を、今回はご紹介します。

下巻は23章あります。曲は49曲。

  

この巻の特徴は、
上巻でみっちりと身に付けたノンレガートによる
腕の重さと手首の使い方を使って、
細かなアーティキュレーションの奏法を身に付けることです。


初めは2音のスラー

スラーの始めに
重さをストンと落として音を鳴らし、
スラーの終わりは
手首から持ち上げ、自然に音が消えるように。

ノンレガートで身に付けた動きと同じです。


次は3音、4音のスラー

ノンレガートの動きに、腕を横に動かす動きが加わります。

この前段階を、
実は上巻の正式な楽譜になる前に、既に行っています。

なので、ここで腕を横に動かす動きをしても、
生徒さんが戸惑うことはありません。

初めてピアノを習う生徒さんは、
長い音符で腕を外側にゆっくり動かして
音の伸びを聴くことがピアノ奏法として当たり前になるので、
毎回言われなくても、自分で勝手にそうします。

  

下巻のレガートでは、
初めのうちは腕の重さを移動させていけるように
指導者がアシストします。

ここで、イリーナ先生の抜群のアイディアグッズが
活躍します。

腕に装着できるお猿のぬいぐるみがあるのです。
それを付けると腕の動きがよく見えます。

子供に限らず、大人の方でも、
腕や手首を見るようにお願いしても
必ず指を見ます。

見る場所が違うといくら説明しても届きません。
この猿のぬいぐるみは、本当に重宝します。


レガートは
右手から左手、左手から右手への
受け渡しも多くあります。

このことで、
音と音の間の意識がより強くなります。

下巻でも歌詞のついた歌が多くありますので、
歌いながら弾けることが理想ですが、
もし難しくとも、
指導者が横でしっかり歌ってあげると
その意識が付いてきます。


レガートのお供 お猿

  

長くなりそうなので、今回はここまでにさせて頂きます。

―次回は下巻の続きー
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不思議な音の国って、どんな教本?④

2021年08月29日 | 不思議な音の国
不思議な音の国は、上巻、下巻の2冊です。

今回は上巻の内容について。

  

この教本は「章」ごとに目的がはっきりしています。

そして、物語になっていて、
音の国に住む登場人物が、
音楽のことをたくさん教えてくれます。

曲は無意味に羅列されているのではなく、
お話の流れの中で紹介されます。

「ド」の音に住むドラゴンが風邪をひいたので、
早く良くなるようにとみんなが作った歌、
新しい音の仲間ができたので、
みんなでリンゴ狩りに行った歌・・など色々。


歌謡性のあるロシア民謡が多めです。
短調の曲が多いということになりますが、
このことによって、どんな気持ちかを考えることや
歌うように弾くことにつながります。

全て歌詞があり、その歌詞が他の教本とちょっと趣向が異なり
面白いのも、この本の特色。
これは訳者の阿形先生のお力とも言えます。

  

曲は39曲。

上巻は全部で35章あります。

35章も?と思われるかもしれません。
しかし、一つの章のページがそんなに多くはありません。
短いものは1ページ。長くとも5ページです。


しかも、カラーのイラストがとても多く、
ワークも盛り込まれているので、書くスペースもあるのです。

曲がぎっしり並んでいたり、
説明がぎっしりと書かれていたり、
ということはありません。


ただ、文字が小さめで、
物語の文が難しい言葉になっているものがあります。
そこが難点ですが、ご安心ください。

只今、改訂中です。
既に上下巻共、最終推敲に入っております。

改訂版の発売日程が決まりましたら、
こちらのブログでお知らせさせて頂きます。
海外でプリントするので、印刷と発送に時間がかかり、
冬になってしまいますが。

  

上巻の一番の特徴は、全曲ノンレガートということです。

これがロシアンピアノスクール(ロシアンメソッド)の
導入法なので、避けて通れません。

そして、これがあるから鍵盤の底まで重さを使って弾く、
力みなく弾く、伸びている音を聴く、
手首から持ち上げて離鍵することで
音と音の間の意識を持つ。

このようなことに、習い始めから
意識を持たせることができるのです。
そしてそれが、ピアノを弾く最初の基本と
自然に教えることができます。

  

ここが、これまでの教本との一番の違いだと思います。

音の読み方やリズムを覚える「音符」が一番ではなく、
「音」そのものを大切にする。

「音」は一人一人全員違います。
そのお子さんの持つ「音」
それを導き出すのが指導者の最初の役目とも言えます。


  

この教本は、初めから楽譜は使いません。

音楽の仕組みと共に、徐々に楽譜の形になります。
その過程も、他の教本にはない独創性があります。しかも、わかり易い。

その過程を踏むことで、就学前の生徒さんでも、小節線、小節、拍子記号、終止線、リピート記号、リズムの名前、など、教え込まなくとも本人が勝手に覚えてきます。
これまでこのような経験をしたことがなかったので、何人もの生徒さんに驚かされました。

なぜこのようなものが音楽に必要になるのか。
それが物語の中にちゃんと盛り込まれています。


上巻では、習った音符、リズムで作曲もします。
これが、意外なことに名曲を生んでいて驚きです。

ピアノを弾きながら作らず、紙の上で本人が書きたいように書いた方が面白いものができます。

  

ー次回は下巻の内容についてー

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不思議な音の国って、どんな教本?③

2021年08月28日 | 不思議な音の国
「不思議な音の国」は、ロシアンピアノスクールの教えに基づいた、ピアノ導入教本です。

ロシアンピアノスクールを日本ではロシアンメソッドと言っていると思われます。

ロシアに「ピアノの学校 (Школа игры на фортепиано)」という教本があります。

それを基にBoosy &Hawks(ロンドン) の「The Russian school of piano playing 」、Sikorski GmbH & Co.KG(ドイツ、ハンブルク)「Die Russische klavier Schule 」が作られています。


それで、海外ではロシアンピアノスクールと言っているのかもしれません。
実際、イリーナ先生のアメリカ、カナダの先生方のグループで「ロシアンメソッド」という言葉は目にしたことがない気がします。

  

ロシアンピアノスクールの教えに基づいた、
とはどのようなものでしょうか。

それは、ピアノレッスン導入法に特徴があります。


3の指を使い、
ノンレガートから習い始めるのです。



なんのため?


それは、現代のピアノ奏法と関係しています。

現代では身体の重みを使って演奏する、
重力奏法が主流です。

その感覚を知るのに一番無理なく出来るのが、
旧ソ連の指導者たちが考え出した
「3の指でノンレガート」というわけです。


なぜ、3の指?


手の真ん中にあって、最も安定しているからです。


なぜ、ノンレガート?

大きな筋肉を使い、
腕全体を使えるようにするためです。

更に、一音一音、力を抜くことで腕が重くなります。
その重さを使い、力みなく弾きます。

力まないために、手首から力を抜くことも覚えられます。
それは音楽の呼吸にもなり、
歌うように弾くことにも繋がります。

このように習い始めるのが「不思議な音の国」です。

  

混同されがちな言葉に、「ロシアピアニズム」があります。

こちらは、習い始めの子供や大人がいきなり習得出来るものではなく、ピアニズム(ピアノ演奏)を極めたい上級者が学ぶものです。

尚且つ、ロシアの伝統ある流派を学びたい方たちのものです。


しかしながら、世界的には多くのピアニストが、現代では流派というものは無い、時代遅れと言っています。
ツィメルマンはそんな分類に価値があるのか、と。

なかなか厳しいご意見ですが、ヨーロッパの伝統の中で学ぶ機会が決して多くはない日本で、流派というものに憧れ、それを目指すことで本物に近付けるのでは、と思い描くことは理解できます。

ただ、音楽の真髄はそこにあるわけではないことを忘れてはいけないとも思うのです。

  

ー次回は上巻の内容についてー


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不思議な音の国って、どんな教本?②

2021年08月27日 | 不思議な音の国
「ものがたり 不思議な音の国」は、ウクライナの出身でアメリカ在住のイリーナ・ゴリン先生が作られた、ピアノ導入教本です。

元々、イリーナ先生がご自分の生徒さんのために作ったものです。

原題は「Tales of a Musical Journey」(音楽の旅物語)と言います。

日本では翻訳された阿形ファーマン裕子先生が、このタイトルを付けられました。
阿形先生は現在、アメリカ在住です。

  

イリーナ先生はウクライナのキエフのご出身で、キエフ音楽大学でピアノソロ科、伴奏科、室内楽科、ピアノ教授法の修士号を修められました。

ウクライナは旧ソ連です。
プロコフィエフ、グリエール、ブルーメンフェルト、ゲンリヒ・ネイガウス、アルタバレフスカヤ、ホロヴィッツ、ギレリス、リヒテル、カプースチン・・

ロシアの音楽家の多くはウクライナ出身かと思うほど、素晴らしい音楽家が育っています。

そのような地で教育を受けた先生です。

調べたところによりますと、イリーナ先生はサムイル·フェインベルクの孫弟子にあたるようです。

  

イリーナ先生は、子供にピアノを教えることが一番好きな仕事と仰います。
彼女は教え方もお上手ですが、実際にお会いして一番感じたのは、人間的な温かみです。
この先生になら任せられる、と思わせる先生です。

そして、動画でも分かりますがとても根気強いです。


「絶対にあきらめてはいけません」

受講した講座の最後に仰った言葉が心に残っています。

  

この教本の入手法。

実は自費出版されていて、店頭では3か所でしか販売されておりません。
カワイ表参道店、カワイ横浜店、カワイ梅田店

直接買いに行けない先生方の方が多いと思います。

その場合は、阿形先生のHPのCONTACTに教本送付希望の旨を書いて送信すると、日本在住のお兄様が送ってくださいます。CONTACT

イリーナ先生のHPでも受け付けています。
Tales in Japanese - Irina Gorin Piano Tales

いずれも、送料がかかります。


この教本は、現在14カ国語に訳され90カ国で使われています。

初めて使われる先生は、「ピアノの先生のためのハンドブック」がお薦めです。
この教本の基礎となるメソッドの解説や、ピアノレッスンについての考え方など、参考になることがたくさん書かれています。



  

―次回は教本のメソッドについてー


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不思議な音の国って、どんな教本?①

2021年08月26日 | 不思議な音の国
ピアノ教本「不思議な音の国」は、どのような教本でしょうか。


名前は聞いたことがある気がするけれど、お店に行っても探せない。
中身を見たくても、どこに行っても置いていない。
どこから出版されているのだろう?


そんな方のために、お役に立てればと思い、教本について少し書いてみたいと思います。

  

初めに、私がこの教本を使い始めたきっかけと、
いつから使い始めたかを、少しだけ。


私はピアノを教え始めて今年で37年になります。
生徒さんたちが、ピアノらしい音で心地よく演奏できたら
と思いつつ、初級の内はまだそれは早いのだろうと
長年思っておりました。

ところが、
2015年秋頃にロシアの子供たちが大人顔負けの音、
音楽表現で演奏していることを知り唖然・・

その1年半後くらいに、
アメリカの個人教室の、ある先生の生徒さんたちが、
ロシア人に劣らぬ美しい音、
音楽性ある表現で演奏している動画を見つけ、
さらに驚愕。

これは、特別なことではない。
何か方法が存在する・・

彼女のレッスン動画で夜な夜な勉強し、
導入法が日本とは全く異なることを知ります。

それがアメリカ在住ウクライナ出身のイリーナ・ゴリン先生。

そして、驚いたことに、
彼女が作った教本があり、
しかも日本語版が存在することを知ります。


それが、「ものがたり 不思議な音の国」


私がこの教本を生徒さんに使い始めたのは、
2018年1月からです。

それは、ある1人の生徒さんがきっかけでした。

ロシアの子供たちに驚いてから、
2年半近く経っていました。

  


「ものがたり 不思議な音の国」
 

教本は、「上巻」(写真左)、「下巻」(写真右)の2冊です。


ロシアンピアノスクールの教えに基づいた、導入ピアノ教本、とあります。
初めてピアノを習う学習者の為の教本です。対象年齢は主に4~7歳。

対象年齢は目安で、小学3年生、4年生の生徒さんにも私は使っています。下巻に関しては、小学5、6年生にも使いました。

  

日本の子供用の教本と異なり、短調の曲が多いことが特徴のひとつです。

これは、人間はいつも楽しいことばかりではない、哀しみが人を思いやる心を育む、という著者の願いがこめられたものです。小学校高学年でも、子供っぽい曲を弾く気恥ずかしさは、この教本にはあまり感じられないと思います。

  

ー次回は、著者と教本の入手法についてー



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ムーティの言葉

2021年08月25日 | コンサート情報
今年の東京・春・音楽祭で開催された、ムーティのイタリア・オペラアカデミーのレポートがあります。

ムーティの言葉には重みがあります。

そんな言葉の中から、指揮者に、

「バトン・テクニックも大切かもしれませんが、まずあなたが音楽を示すことなのです。彼らの目をみて下さい。一緒に演奏しているのですよ」

「指揮というのは、あなたの心を伝えることなんですよ。オーケストラを助けるのが私たちの仕事です」

「トスカニーニは言っています。拍を刻むだけならロバでもできる。音楽を生むことが難しいのです」

「ショーではなく常に音楽に立ち返ってください。私がこの地球からいなくなっても、若い音楽家の皆さんがその信念をもってほしいのです」

「コンサートマスターのノーマン・キャロルが言いました。『マエストロ。あなたも疲れているかもしれませんが、あなたの仕事は私たちにエネルギーを与えることですよ』。そのとおりでした。」


詳しくはレポートを是非、お読みください。


これらの言葉を読んでいて、指揮者だけに当てはまる言葉ではないと思いました。
自分の職業にも当てはまると思いました。

大事なことは音楽を伝えること。
音楽を表現するための技術も必要ですが、それに偏っていないだろうか、と少し前から思うようになっていました。

今のメソッドで教えるようになり、ついつい、手はこう使う、という説明に走りがちになっている気がします。

どうしてそうなのか、なんのためにそうしたいのかを十分に伝えていないのではないかと、ムーティの言葉を読んで、反省。

やはり、最初に音楽ありき。
教える側が、心からその音楽に感動して演奏したら、生徒たちにも伝わると信じて臨むしかないなと。

ムーティがわざわざ日本に来て、若い音楽家のためにこんなに素晴らしい機会を作って下さっているのは、どうしても若い人たちに伝えておきたいことがあるからだろうと思っていました。

少しだけアカデミーの配信をリアルタイムで見ることができましたが、あの時の、一番年長なのに、一番エネルギッシュで、ほぼずっと立ちっぱなしのムーティの姿を思い出し、レポートの言葉が、再びズシリと響きました。

リッカルド・ムーティ「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」vol.2 《マクベス》 開催レポート Part 3

リッカルド・ムーティ「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」vol.2 《マクベス》 開催レポート Part 3

東京・春・音楽祭

 
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ロマノフ家12の物語

2021年08月23日 | 書籍紹介
「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」を読んでいます。

日本の歴史もよくわかっていないのに、ロシアの歴史を知ってどうするんだ?と思いつつ読み始めました。

面白いです。

西欧の先進国に比べ、極寒地の3流国家だったロシア。
西欧の先進文化を視察し多くのものを持ち帰ったピョートル大帝。この大帝が極寒の湿地帯を開拓し、サンクト・ペテルブルクを新都に。

フランスのブルボン家、オーストリアのハプスブルク家は一流。ロマノフ家は二流という構図。

ドイツ人ゾフィがエカテリーナ二世となり、エルミタージュの美術品をいかに収集できたか。

各章ごとに一枚の絵画が最初のページにあり、そこに描かれているものから話が展開していきます。

ロシアが野暮ったい極寒地から、西欧の洗練された先進国に追いつこうとしていた歴史。
かなり凄惨な話も多いですが、日本も武士の時代はそうだっただろうし、これが人間の犯してきた歴史なのだろうと思います。


西洋音楽から遅れたロシアが、そのまま真似をしなかったところが、この国らしいのかもしれません。
文化的にも後進国だったにもかかわらず、独自の美しさを求め、それを実現する方法を考え出した独創性。そのようなセンスを持ち合わせていた民族でもあるのか、と思います。

それにしても、著者も書いていますが、同じ名前や似た名前が多い・・
読みながら何度も家系図をめくってしまいました。

ピョートル、イワン、ニコライ、アレクサンドル、エカテリーナ、エリザヴェ―タ 😵



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SOnCHOやらドラゴンやらの話

2021年08月15日 | 不思議な音の国
不思議な音の国のイラストのことを書いたので、ついでの話を。

この教本は、ウクライナのキエフ出身でアメリカインディアナ州在住のイリーナ·ゴリン先生が、元々ご自分の生徒さんのために作られた教本です。

原題は「Tales of a Musical Journey」と言います。

イリーナ先生がウクライナ出身ということでお分かりのように、ロシアのメソッド(教授法)で作られています。

イリーナ先生がアメリカに来られた時に、全く知らない方法でピアノを教えていることを知り、イラストも多くて楽しそうだし、こちらの方が進みが速く、楽に教えられるのかと思われ試したそうですが、次第に上手く行かないことに気付かれました。

アメリカで手に入る教本を、手に入れられるだけ入れて研究されたそうですが、どれも同じであることを知りました。

それで、ご自分の生徒さん用に教本を作るに至り、忘備録としてyoutube にレッスン動画を挙げていたら、各国の先生方の目にとまり、90ヵ国14言語に訳され使われるようになったわけです。

日本では、アメリカ在住の阿形ファーマン裕子先生が、ご自身の師であるイリンカ先生を通しこの教本の存在を知り、イリーナ先生のワークショップを受講した際に日本語版作成を申し出た、という経緯で、私たちはこの素晴らしい教本に出会えたわけです。


実は、教本に登場するキャラクターは、英語版と日本語版では結構違うのです。

それは、音名をドレミと言うかCDEで言うかで異なってきます。
同じドレミでも国によって更にキャラクターが異なるそうです。

日本語版はSOnCHO(村長)の文字を見ても分かるように、独自のイラストを作って下さったものと思われます。イリーナ先生と同じウクライナ人の方が書かれたそうです。

英語版を単純に訳しただけではないのです。
同じドレミでもイタリアは、キャラクターが全て人間になっていると聞きました。


日本語版の「不思議な音の国」
これは、原題の「Tales of a Musical Journey 」とは異なり、阿形先生のオリジナルです。

本当に素敵なタイトル




風邪をひいたドラゴン。生徒さんにはマスクに見えず、「???」な顔でジーっと見ます。
ドラゴンは風邪じゃないのか、ケガをしたのか、なぜ泣いているのか・・子供たちの頭の中は疑問でいっぱいです。これがイイのです!


阿形先生が実は一番好きじゃない、と仰っていた絵です。でも、子供たちはこの絵がいいらしい··


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考える時間

2021年08月14日 | レッスン
お盆休みで、自分のためにじっくりと時間を使っております。

と言っても、練習に明け暮れているわけではなく・・


自分のためにといっても、実際はいつの間にか生徒さんのことを考えています。
あの生徒さん用に編曲しようとか、休み明けはどう進めようとか、この曲はいつのタイミングで弾いてもらおうとか・・

そんな中で、ひとりぼっちで家で練習をしなければならず、結局練習をしなくなる生徒さんの保護者の方に、どうやってこの事態を理解して頂いたら良いか、気付くとそのことをずっと考えています。

    

練習の目的は一般には上達するためです。
ただ、本当にピアノが好きで、好きな音楽が弾けるようになりたいと思っている生徒さんにしかそれは通用しないかもしれません。

そうではないけれど、保護者の方が上手くフォローして下さって、練習に向かうことができる生徒さんも少なくありません。講師一人の力ではレッスンは成り立たないのです。

   

レッスンに行きさえすれば弾けるようになると思われている保護者の方に、練習の必要性と、全ての責任を小さなお子さんに負わせるのは酷であることを知って頂くのは、特に楽器店のようなところでは難しいと感じます。

次から次へと生徒さんが続き、お話しするにも周りに多くの方がいらっしゃる中で、はっきり言って「もっとお子さんに関わってください」という意味のことを伝えるのは、言いづらい・・

    

趣味のおけいこ事ですが、そこから何が得られるかということをよく考えます。

今日、またまた阪田氏のことで申し訳ないですが、日経新聞に彼の記事が掲載されたようで、こちらで少し読みました。

OGPイメージ

三大コンクールで入賞 阪田知樹、リストの勝負曲で凱旋

5月、エリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門で4位に入賞した。世界三大コンクールの一つだが「結果に固執しすぎず演奏の内容にこだわった」...

日本経済新聞

 

この中に、中学生の時に初めてリストを弾いた時に、作曲家の意図が分からず、楽譜を集めて弾き込み、伝記を読み、あらゆるCDを聴いた、と。

探求心に火が付いたと。

    

レッスンをしていて、間違えて楽譜を読んできても、レッスンでそれが直せれば良いわけで、何もせずにレッスンに来て、初めから正しいものをただ教えられているだけでは、その生徒さんの力にはなりません。(習い始めの生徒さんは別です)

間違えたから、今度は気を付けようとか、どうして間違えたかわかるのです。
回り道は無駄と考える教育を受けてしまった世代がいることは確かですが、省エネは自分のためになることはあまりありません。

自分で探し、間違えたことだとしても、それは自分の糧になり、必ず次に繋がります。

自分で見つけられるようになるには、間違えていようが自分で探し求めるしかないのです。
それを子供たちに知ってほしいと思っています。

    

自分の力で物事が解決できる力がつくまでは、保護者の方のお力が必要、と今日も思ったのでした。自分でどうにもならない時は、人を頼ることも必要です。

自立は、全て一人ですることではなく、人を頼ることも時には必要だと知ることです。
やってみて駄目だと分かったら、頼る。

まず、やってみること。
わからないからと、すぐに人の手を借りては身になりません。

と、思うのです。

    


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ムーティのオペラアカデミー in 東京

2021年08月13日 | コンサート情報
今年の東京・春・音楽祭。
ムーティのオペラ・アカデミーのレポートがあります。

私はリアルタイムで配信されたお稽古の様子を少し拝見しました。
ムーティの一言が重く、何度もハッとさせられました。そして、結構厳しい・・。厳しいけれど、音楽と作曲家への深い愛、若い世代への想いが伝わってきました。

こちらのレポートは私が拝見したものとは違いますが、ムーティがどんな様子で受講生に伝えていたか、ほんの少しですが知ることができます。

揺らぐことなく貫き通してきた強さが彼にはあります。

リッカルド・ムーティ「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」vol.2 《マクベス》 開催レポート Part 1

2年ぶりに開催された「リッカルド・ムーティ イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」。今回もまた強烈なインパクトと深い感動の余韻を残してい...

東京・春・音楽祭

 

関連記事の所にPart 2 もありますので、是非。



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個性的なイラストだなと

2021年08月12日 | 不思議な音の国
前回、村長さんのイラストを載せましたが、改めて個性的でイイな、と思いました。




今春からピアノを始めた小学3年生の男の子がいます。

彼の中1の姉が小学1年生から私の所でピアノを習っています。
お姉ちゃんが小学校低学年の頃は、お母様と弟君が一緒にお迎えに来ていたので、小さい頃から知っていました。

いつも床に寝転がっていて、とてもピアノのレッスンを受けるタイプではありませんでした。

それが、突然ピアノを習いたいと・・

なんでも、今年の発表会のお姉ちゃんの演奏に感動したらしく、「〇〇(お姉ちゃんの名前)みたいになりたい」と。よく聞いてみたら、以前からピアノは習いたかったそうなのです。想像もしていませんでした・・


床に転がっている姿しか覚えていないので、文字の多い「不思議な音の国」は嫌がるかと思い、「はじめてのピアノアドヴェンチャー レッスンブックB」を使うことにしました。これが終わったら不思議下巻に進もうと予定していました。

小3ですし、アドヴェンチャーでも手の使い方はできると思っていたのですが、弾き方に集中するには曲が長く、やはり不思議な音の国の必要性を感じました。


そこで、上巻の途中から不思議を使うことにしました。

最初は、この本は使いたくないと言っていました。
「この本、おもしろいからちょっとやってみない?」と誘導し、気が進まない様子でしたが、翌週、「この本、面白い!」と本人。

彼にとっては、弾くだけではなく、書いたり作ったりするページがあることが気に入った様子でした。


アドヴェンチャーを久し振りに使ってみて、イラストがちゃんとこの本にもあるのに、なんだか印象に残らず、不思議の教本で子供たちがまじまじとイラストを見ているのが、分かるような気がしました。

不思議な音の国のイラストは、イリーナ先生と同郷のウクライナ人が書いたものです。
日本によくある「かわいい」イラストとは正反対のイラストで、見慣れないものです。

それが良いのだな、と思いました。


昨年、休講中に送ってくれたお姉ちゃんの動画です。
自分で曲を選んで、一人で練習を始めて仕上げたものです。弟君が譜めくりで一瞬登場。めくる場所を聴いて覚えたようです。





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村長さんに救われる の続きの続き

2021年08月10日 | 不思議な音の国
村長さん、ようやく登場です。

下巻で村長さんが登場するのは1度だけです。

今回のお話の生徒さんは、その章をしています。
この章はアウフタクトを覚える章です。

アウフタクトを教えるのにとても楽しいお話がこの章には書かれています。

不思議な音の王国にクリスマスが近づいてきました。皆はツリーを飾ったりプレゼントを用意したり。そしてクリスマスの歌の練習をしようとした時、最初の音を歌う「ソ」の村長さんがいないことに気付きます。

この「ソ」がアウフタクトなのです。

村長さんの音がないまま歌い始めますが、やはり変です。
そこへ村長さんが遅れたことを謝りながらやってきます。

しかし、4分の3拍子でどの小節もいっぱいで、村長さんが入れる所がどこにもありません。どうしても歌いたかった村長さんは、なぁに構わないさ、と1小節目の前に一人だけ入ることにしました。


アウフタクトをこのように教える本があったでしょうか。
なんてクリエイティヴなんでしょう。


さてさて、お家でひとりぼっちで練習することでレッスンが上手く進まなくなった生徒さん。

レッスンの初めに、すぐにピアノを弾いてもらうことはできません。
練習できたか、きくことも気の毒で聞けなくなりました。

どんな曲だったか初めに私が弾いても、モジモジ・・

弾く前に、わからないところある?と聞いても、わかるわからないも、わからない・・

知っている曲が良いのかとミッキーマウスマーチをアレンジして渡しましたが、楽しそうではありませんでした。

この章はミッキーを終えてから始めました。


先週のレッスンで、「村長さん、遅れてきたんだよね。で、一人だけ最初の小節の前にいれてもらったんだよね」とレッスンの初めに話しました。

「村長さんなのに遅れてきたんだね。ごめんごめんって、手を振って(イラストが片手を上げています)来たんだね。村長さんなのに、うっかりしてたのかな」

笑っていました。

「きっと、お仕事が忙しかったんだね」

そんな話をしてから、「クリスマスおめでとう」を弾いてもらいました。
リラックスできたのか結構上手に弾いていました。


なので、この曲は合格にして次の曲の予習を一緒にしました。

この曲は2拍目の裏から始まります。
かわいい子熊のイラストがこの曲の上にあります。お話にもクマの赤ちゃんが遊んでいました。とありますが、歌には子熊は全く登場しません。

「クマの赤ちゃんが遊んでいました、ってあって、子熊のイラストもあるのに、この曲の歌に全然クマ出てこないね」と、言いましたら

「うん、クマがでてこないのはおかしい」と言いました。

実は、私の手元に別の歌詞のものがあるのですが、それには「コグマ」が出てきます。
そこで、その歌詞を彼女に書き写してもらいました。その歌で一緒に歌いました。

「こっちの方が、やっぱりいいね」

「うん」

何度か、いえ、結構何度も歌い、メロディーが途中で左手から右手に移っていることも確かめられました。

久し振りに、お互い楽しい気持ちでレッスンが出来ました。

レッスンの終わりに、彼女はマスクをちょっと外して

「こんなにぬけた」

と、抜けた歯を見せてくれました。
上の前歯2本と下の歯が1本抜けていて、さらに下の歯が1本グラグラしているとか。

確かに、たくさん抜けています・・

最近の不調は歯のせいだったのか、と思ったくらいでしたが、そんな話をしてくれたのも村長さんのお陰です。


村長さんに救われたのです。



これ、村長ですか?かもしれませんが、村長です。
そして、子供たちのほとんどが「村長」が何なのか知らずにいたことに、今年の春に初めて気付きました うっかりし過ぎていました

あれ?SOnCHOの文字が··
画像を大きくして初めて気付きました。日本語版のために書いて下さったイラストなのですね。
おおー !

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村長さんに救われる の続き

2021年08月09日 | 不思議な音の国
もう5カ月くらい、限界かな‥と思っている生徒さんがいます。

小学1年生。

以前はお母様にレッスン室に一緒に入って頂いておりました。
しかし、昨年6月より楽器店が基本的に生徒さんと講師のみでレッスンを行う、としたことを受け一人でレッスンを受けています。


そのこと自体は、他の生徒さんもそうしているので大きな問題ではないのです。
(現在でも就学前の生徒さんの多くは保護者の方と一緒にレッスンを受けています)


ところがこの生徒さん、送り迎えがお父様になりました。

レッスン後に、レッスン内容や宿題のことをお話しても、よくわからないといった雰囲気でした。

その内、「自分でやってね、一人でやってね」と仰るようになりました。



あー・・・


これは続かない・・



この言葉は小さなお子さんには禁句です。
練習の責任を一人で背負うことになり、間違えて弾いていくと全て一人の責任になります。


音やリズムの間違いは誰にでもあります。
私にとっては初級の内はそれは大して問題に思っていないのですが、間違いを直されると子供は自分が悪い、といった気持ちになります。


保護者の方と一緒にレッスンを受けているお子さんは、間違えて譜読みすると「ママがそう言った!」とよく抗議します 
保護者の方の立場をフォローしなければならず、これはこれでまた大変ですが、子供の「自分はちゃんとやった」というアピールにはなります。


話は逸れますが、今年4歳の生徒さんが4分、2分、全音符の名前と長さをしっかり覚えてきたので、お母様が一緒にして下さったのかと思いましたら、全く手伝っていない、と。

その生徒さん、「だれもおしえてくれないから、ひとりでおぼえた」と言っていました。

強い

これは、普段一緒に練習してくれるのに、新しいリズムは一緒に覚えようとしてくれないので本人が自分でやるしかない、と思ったのです。きっと。


話を戻しますが、一人でやってしっかり覚えられる、出来る場合は良いですが、そうではなく、しかも練習もひとりぼっちとなると、言い分けの術もないのです。

その生徒さんは、元々が言い分けをするタイプではないお子さんでもあります。

春頃、お父様に「一緒に音を読む練習をしてあげてください」、とお願いした時に少しひきつった表情をされたので、「お母様が一緒にしてあげるとか」と言いましたら、ホッとした表情をされていました。

これはお父様に何かをお願いするのは無理だ、と思いました。

しかし、その後も上手くいかず、「練習でひとりぼっちになるのが寂しいと思うので、教えなくて大丈夫なので、5分で良いのでそばで聞いてあげてください」とお願いしました。

結局、それも叶いませんでした。

このくらい練習して下さい、とお願いすることは私にとっては最終手段です。
練習で曲の最後まで弾かなくても良いですからと、例えば、月曜日火曜日はここまで、水曜日木曜日はここまで、と区切って例を提案しました。

この方法で1週間毎日やっても、1曲を通して弾くところまで行かない区切り方でした。
毎日やってもこうなのだ、と知って頂く意図もありました。

練習は5分で良いですから、まずは週に4日の練習を目指して下さい、と頼みました。

カレンダーも渡しました。
最初の週は3日練習していました。しかしその後は、カレンダーを持ってくることはなくなりました。


弾けていないので、毎回レッスン室に入るのが苦痛になってきている様子でした。
レッスン室の外でまごまごしている様子が窺えました。


レッスンで何とか自信をつけてもらおうと思っても、復習ができていないので同じことの繰り返しが続きました。

ご自宅にはシンセサイザーがあります。以前、電子ピアノでも良いのでご購入の予定があるか聞きましたら、きっぱりと「ありません」と言われました。

楽器に関しては期待できません。ただ、習い事で得られるものがあるはずです。
そのためには、小さいうちは保護者の方のお力がどうしても必要だと感じます。10歳まではお付き合いいただきたい。


この生徒さんには、自信を無くさないこと、が私のレッスンの目標になりました。
自信をつける前の段階です。

元々できなくもないし、わからなくもないお子さんです。

しかし、レッスンが進んでくると復習が必須です。そこができないのであれば、気持ちが落ち込んでしまうことをレッスンでしないこと。但し、むやみに励ましてもこの生徒さんの性格には合いません。


今回も長くなりました。


―またしても続くー
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村長さんに救われる

2021年08月08日 | 不思議な音の国
「不思議な音の国」の教本には、動物と人間がたくさん登場します。



ドは「ドラゴン」、レは「レパード」・・

ちょっと、他の教本には登場しないキャラクターばかり。

この本を使い始めた時は、この馴染みのないキャラクターを好きになってくれるか少々不安に思っていました。

しかし、子供たちにさほど抵抗はなく、ホッとしました。

保護者の方では「何これ?」になる方がいらっしゃり、こうなるとご縁はなくなってしまいます。


今日、夏の短期レッスンという3回だけのレッスンを受講中の5歳の双子のお子さんのレッスンがありました。

私の場合は、実際のレッスンの最初の3回をダイジェストで短期レッスンでは実施しています。教本をメインに使うことはしませんが、導入の大事な所と「スケール・ワルツ」はします。

「スケール・ワルツ」は、音のキャラクターが勢ぞろいします。
(正確にはこの後、音の部屋が割り当てられて、順番が変わるのですが・・)

今日は、そのキャラクターたちをレッスンに同伴して下さったお父様が「ドラゴンだよ」「レパードだよ」とお子様に声を掛けて下さっていました。

3年半前は、白い眼で見られることもありましたが、最近はこのキャラクターたちを受け入れて下さる保護者の方が多いと感じます。

数年前と、何が違うのか・・・

ん~

わかりません・・



さて、前置きが相当長くなりましたが、今回はこれとは違う話を書こうと思ったのです。

が、

長くなったので、村長さんには次回登場してもらいます。


ーつづくー
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