おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ラヴェル似顔絵

2023年05月31日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月は生徒さんにラヴェルを聴いてもらっています。

ボレロが人気かなぁ、と思っておりましたら予想外に「水の戯れ」が気に入った生徒さんが多かったです。

それと「亡き王女のためのパヴァ―ヌ」

パヴァ―ヌはわかりますが、水の戯れはピンとこないかもしれないと思っておりましたら、そのようなことはありませんでした。

水の動きが見事に表現されていると。

辻井さんの演奏を聴いてもらいました。


こちらは生徒さんが書いたラヴェルの似顔絵。イラストっぽく描くのが上手だなと思います。




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不思議な音の国「上巻」1年のこと

2023年05月29日 | 不思議な音の国

前回、不思議な音の国 上巻に1年以上かかると”音が汚くなる”と書きました。

基礎をしっかりと身に付けてほしいので長い時間がかかっても良いのでは?と思ってしまいますが、これまでの経験ではそう上手くはいかないことがわかりました。


なぜでしょう。

それは、レッスンでしたことを”おさらい”せずに放置したままレッスンに来るので、正しい奏法が身に付かないからです。

腕を使い重さをのせる方法が正しく記憶できず、「なんか、こんなこと言ってたな」という正しくない記憶でピアノを弾く習慣がついてしまうからです。


これは実は、家におもちゃのピアノしかない生徒さんも腕や手首が下がりすぎ、汚い音になる傾向があります。

実際に、最近上巻を終えた生徒さんがそうです。
以前にも、上巻の終わり2~3曲まで家に楽器がなかった生徒さんがいましたが同じでした。


こうなると電子ピアノでも構わないので、ピアノが弾けるようになりたいと思ってレッスンを始めたのなら、ピアノと同じサイズのものは絶対に必要と言えます。

このようなご家庭によく言われるのが、「キーボードでもいいですか?」

これでしたら楽器がない方がまだ良い、と私は言っています。
キーボードはバネを押すだけの楽器です。重さもタッチも何も身に付けられません。

さすがに、ぬかに釘、豆腐にかすがい状態のレッスンをする気力は私にはありません。
どんなに気力を振り絞ってレッスンを繰り返したところで、全く報われず同じことの繰り返しを根気強くし続けるのは、生徒さんも辛くなります。


いつも思うのは、ピアノは楽器を購入することを念頭に習い始めてほしいということ。

昔は、子供の頃に習いたかったけれど習わせてもらえなかった、という方が少なくありませんでした。
大人になり、経済力が付いたところで自分の力で楽器を習うという方がわりといらっしゃいました。

いつまで続くかわからないからと子供に習わせ始めるのでしたら、習う前に家族で音楽を聴きに行くとか、習う前にできることがあるはずです。本当に音楽が好きなようだと思ったら、全力で応援して頂きたいと思います。

楽器を用意する気がないのに子供にピアノを習わせると、お子さんが苦しむことを頭に入れておいて頂きたいです。厳しく聞こえるかもしれませんが・・
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不思議な音の国「上巻」を長く使うことについて考える

2023年05月28日 | 不思議な音の国

不思議な音の国は、上巻・下巻の2冊からできています。

著者のイリーナ・ゴリンさんは、「2冊に1年以上費やすべきではない」と仰っています。

実際、週2回レッスンの生徒さんは2冊を終えるのに、1年もかかっていないように思われます。半年もすると次のシリーズに進んでいるのがyoutube で見るとわかります。


私の所は全員、週1回30分レッスンです。
毎日、最低1時間練習をしている生徒さんで上巻は12回レッスンがかかりました。

上下巻合わせると、1年2カ月かかりました。
(コロナでレッスンが2カ月休講になったので実際はもう少し短かったと思います)


教本を使い5年経ちましたが、平均して上巻は8カ月かかります。
このくらいでしたら心配するほどのことはありません。


今回問題にしたいのは、上巻だけで1年以上かかる場合です。

1年以上かかるのは練習不足と親御さんのご協力が得らないことは明白です。

上巻は何をする本かというと、音の読み方やリズムを覚えることは他の本と同じですが、おそらく全く異なることは、良い音でピアノの音を鳴らす基盤をここで身に付けることです。

手の中心にある3の指からノンレガートで習い始めることで、腕と手首を使いピアノ本来の音が鳴らせるようにすること。

一般的な本ではここを後回しにせざるを得なく、後回しにした結果、響きのないガサガサした音で永遠に弾いていくことになります。もちろん全ての生徒さんがそうなるのではありません。しかし、そうではない生徒さんは限られてきます。


さて、楽器を演奏するということは音が美しくなければ話になりません。

ここを大事に思っているので、「不思議な音の国」を使っているのですが、この本の上巻に1年以上かかるとどういうことになるか。


腕と手首が下がりすぎ、ダランとした汚い音になります。


習い始めは腕の重さがピアノにうまく載せられないので、深く弾くように注意しています。ピアノは触っただけでも音が出る楽器なので、それで弾くのではないことを耳から覚えてもらいたいと思っています。

しかし、ただ重さを載せれば良いのではなく、腕は自分で支えて弾く必要があります。指の関節も支える場所があります。

上巻でやることは序章に過ぎず、ピアノを始めて1年間も重さ重さになると逆に弊害が生じます。


楽器を演奏することを多くの方に楽しいと思ってもらえたら嬉しいことではありますが、音の美しさに関心がないご家庭はありますので、全ての人に平等にとはいかないものだな、と思います。
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ボツあみだが

2023年05月26日 | レッスン

目の体操をしてもらおうと、ある生徒さんに逆あみだをしました。

そうしましたら、「これ、線が少ないね」と言われました。
確かにあっという間に出来てしまい、物足りなさそうでした。

それではと、裏に線がたくさんあるものを見てもらうと、

おー、とワクワクな声。


誰にも使えず、10年以上日の目を見ずにいました。
線が多すぎると不評をかい、使えずにいたあみだです。


一緒にやってみましたら、私も目の良い運動になりました。


逆あみだは下から行います。指を使わず目だけで線を追っていきます。


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芸劇ブランチコンサート 2023/5/24

2023年05月24日 | コンサート情報

お昼にピアノコンサートを聴いてきました。
今年はこのコンサートが私にとっては最初のものとなりました。



ピアニストは福間洸太朗さん。

彼の演奏を生で聴くのは初めてです。
お話の上手な好青年です。そして、安定した演奏。

弱音が美しく、変な癖がなく自然に聴けました。

前日、youtubeにラフマニノフの前奏曲について解説したものを上げたそうで、見かけてはいたのですが拝見してはいないので、あとで見ようと思います。


知らなかったことで勉強になったのが、Op.32の最後の前奏曲にOp.3の「鐘」のモチーフがこう使われていると話して下さり、Op.3、23、32の24の前奏曲が最初と最後で繋がっていると。

そうだったのか、ラフマニノフやるな、と思いました。


ラフマニノフの前奏曲を聴くのは東京春祭のギルトブルク以来でした。
福間さんの演奏を聴きながら、最後の曲のそそり立つような音に圧倒されたのを思い出しました。

このお2人、確かお知り合い同士だったと思います。一緒にデュオのコンサートをされたことがあったと思います。

今あったら、絶対に聴きに行くのに・・
ないかなぁ・・
やってくれないかなぁ・・


今のお若いピアニストは上手い方が多いです。
奏法が良いので心地よく聴けますし、音楽に集中できます。

日本人の耳も過去と現在では随分変わってきました。


こちらがコンサート前日に上げられたもので、各曲に福間さんがご自分で副題をつけられています。

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やっと見始めた

2023年05月22日 | コンサート情報

やっとオペラを見始めました。youtube でではありますが··

まずはモーツァルトからと思い、幕ごとに数日かけて見ました。
まだ2作だけですが、日本語訳が入ったものを見ています。

その中で、ある歌手の方の美声に魅了されました。
声の美しさ、底知れぬ声量、声のニュアンス。

上手すぎる !

スタイルまでスラリとして、こんな歌手がいるのかとちょっと驚きました。


演目はドン·ジョヴァンニ。
その主役です。ドン·ジョヴァンニという人物の不快さ、捨てられた元婚約者エルヴィーラの懲りなささにもイラッとする話ですが、拝見したものの主役の方の声は素晴らしかったです。

見終えてから、どなただろうと見ましたら、チェーザレ・シエピ。

イタリア人のバス歌手。2010年に87歳で他界されています。
私が拝見したものはザルツブルク音楽祭のものでしたが、これは1953年に招かれ主役を演じ、翌年にも再演されるほどの大評判だったというもののようです。

指揮がフルトヴェングラーだったので、おかしなものではないだろうと思いその動画を選んだのですが、素晴らしい歌手を知ることが出来ました。

フルトヴェングラーは1954年11月に亡くなっておりますが、拝見したものは同年10月のものでした。それも驚きました。

チェーザレ・シエピはモーツァルト生誕200周年の1956年には、同音楽祭で同役をまたまた演じ、ドン·ジョヴァンニ歌いとしての名声を確立したのだそうです。

日本語訳を付けてくださった方、これを選んでくださりありがとう!です。


聴いていて、バス歌手とは感じませんでした。ドン·ジョヴァンニはバリトンが演じる役なのだそうです。
上のyoutubeのサムネイルは最後の場面で、既にジョヴァンニは果てているのでこの画像にはおりません。


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週2回

2023年05月21日 | レッスン

4~5年前に、ロシアはピアノのレッスンが週2回と聞きました。
何歳までそうなのかは知りませんが、子供の生徒さんに関してはそうだと。

実は私自身は、最初の教本が終わるまではそうでした。

最初の本は半年で終わりましたので、その間は週2回でした。
そのあとは週2回来ても来なくても良い、と言われた気がします。結局、次の本の途中までは週2回通っていました。

1回のレッスンは15分か20分だったと思います。
水・土でした。


水曜日は1学年下の子が私より1カ月早く初めていたと記憶していますが、その子が上手でいつもお手本にしていました。

その子が弾いた曲をいつも私が後から弾いていましたので、弾く前から曲を知っているという状態でした。


家での練習は大してしていませんでした。
全くしないということはありませんでしたが、飽きるまで弾くようなことはしていませんでした。

たくさんしなくとも、3日後には土曜日のレッスンが来て思い出すことができ、水曜日にはお手本が聴ける。だんだん追いついてきましたので、当日は自分が練習したものが合っているか自分が弾く前に確かめられる。


そんな幸運なスタートを切っておりました。


習い始めの週1回レッスンは、実は難しい事だと思います。
家族にピアノを教えられる人がいれば別ですが、そうでなければ子供が一人で話を聞いて全部覚えて帰ることなどできません。

私のように短いレッスン時間でも、忘れたり記憶が曖昧になった頃にレッスンがあって軌道修正できると、大して優等生ではなかった私のような者でも1年半もあればソナチネまで進めます。


進度が同じ生徒の時間を続くようにして、30~40分レッスンを週2回に分ける方法は効率よく学習できると思います。

少なくとも私はこれのおかげでピアノを続けられたと思います。

この1学年下の生徒さんは交流は全くありませんが、今でも名前はフルネームで覚えています。

感謝、感謝
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恋愛哲学者モーツァルトという本

2023年05月18日 | 書籍紹介

岡田暁生氏著「恋愛哲学者モーツァルト」

岡田氏と言えば、あの「シャンドールピアノ教本」を翻訳された方です。

「恋愛哲学者モーツァルト」は、モーツァルトの
後宮からの誘拐、フィガロの結婚、ドン・ジョヴァンニ、コジファン・トゥッテ、魔笛の5つの傑作群をひとつのチクルスとして読み解くという内容です。


まだ読んでいる途中ですが、モーツァルトの立ち位置がわかり興味深いです。伝記を読むよりずっと時代背景やその中のモーツァルトがどのような存在であったかがわかります。

オペラのことを知らなければ、と思いながらなかなか聴けずにいる身ですが、この本を読んでいてこの場面だけでもまずは聴いてみたい!と思う所が色々とあります。


モーツァルトのオペラが、近代オペラの始まりだったのではというのが著者のお考えです。

私はオペラの種類にも疎いので、かなり勉強になっています。


アリアがただただ並べられていて二重唱・三重唱は滅多になく、大半が高音の超絶技巧のオンパレード、対話によって変化する情感は一切なし、カストラートのための一種のショーというオペラ・セリア(バロック時代のオペラ)。

イタリア語で歌われレチタティーヴォを持ち、大規模なアンサンブルやセリア的コロラトゥーラが入るオペラ・ブッファ(喜劇オペラ)。

ドイツ語で歌われ、レチタティーヴォの代わりにドイツ語の台詞のあるジングシュピール。


モーツァルトがオペラの創作に本格的に乗り出したのが、オペラ・セリアが斜陽になってきた頃。

モーツァルトのオペラが他と決定的に異なることは、登場人物の心情が他者との関係の中で心の色合いを変化させ、そうしてドラマが進んでいくことだそうです。


オペラというのはそういうものだと思っていましたが、これを最初に始めたのがモーツァルトではないかと。著者によるとこの感情の相互浸透は若きモーツァルトが書いた1770年に初演された「ミトリダーデ」が最初ではないかと。なんと14歳の時の作品。


詳しくは、是非本を読んで頂きたいです。
オペラ以外のことでも、そういうことだったのかと納得できたことがありました。父親の存在やウィーンに脱出できた経緯など。


ひとつ面白いと思ったことを書き残しておきます。

オペラの序曲は予告編のようなもので、フィガロの結婚は破格に多い登場人物と予想外の事件の連続を表すような恐ろしく速いテンポで表現される。

この熱狂と疾走は尋常ではなく衝動の破片とでも呼んだ方が良いと。主題の異様さが速いテンポにより気付かれない。

そして2つの録音を紹介されています。
ひとつはクレメンス・クラウスによる演奏。コーダを猛烈な加速で途轍もない熱狂で演奏していると。聴いているだけで目が回りそうだと。

もうひとつはクレンペラーのもの。極端に遅いテンポで演奏され、きらめくフィガロ序曲が実はシャンデリアが崩れた瓦礫の山のような断片でできていることが生々しくわかる、と。(ピアノでゆっくり弾いてみると、モチーフの断片が並べられているだけだとわかるそうです)






こちらムーティ。割と速い気がしますがコーダはクレメンス・クラウスの方がやはり目が回りそうです。


伝記を読むより、このような本の方が作曲家の人物像や時代背景がつかめる気がします。
リストが書いたショパンの本や、ブラームスの知り合いとクララの娘が書いた本もそうでした。

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曲名がつきました

2023年05月17日 | 不思議な音の国

前回ご紹介した生徒さんが作った曲。



こちらの曲は「朝から夜」という曲名がつきました。

アレンジを聴いてそう思ったかはわかりませんが、そうだとしても曲の感じをよく捉えていると思います。

一緒に連弾してみました。
録画はしませんでしたが、何気にイイ曲でした。

繰り返しでテンポを少しゆったりさせました。
この方法は今まで試したことがありませんでしたが、これも良いなと思いました。同じメロディーでも異なる雰囲気を作り出せる経験が出来ました。

伴奏が1回目と2回目で変わるので、つられてしまい少し練習が必要なようでした。


もうひとつの方は、「ねこ」

ねこがどんな風にしてるの?ときいてみましたが、特になにもないようでした。

ビデオの絵を見てそう思ったのかもしれませんし、音楽とイメージを結びつけることがまだよくわからないのかもしれません。


「不思議な音の国」を使うまで生徒さんに曲を作ってもらったことはないのですが、習い始めて間もないお子さんでも年齢に関係なく曲が作れることを知りました。

そしてセンスはこの段階でもあるのだなと・・
少なくとも私が子供の頃より、作るのがみんな上手。
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生徒さんの曲

2023年05月13日 | 不思議な音の国

不思議な音の国上巻を少し前に終えた生徒さんと、下巻の後半に進んだ生徒さんが曲を作り、久し振りにアレンジをしました。


上巻の生徒さんは実はまだ楽器がありません。
おもちゃのピアノがあるらしく、それで練習しているそうです。

上巻は、腕の重さと手首の柔軟さを使ってピアノを弾く最も大事なベースを作る巻です。
下巻では、様々なタッチを覚え表現の幅を広げます。さすがにおもちゃのピアノでは限界があります。それもあり、まだ下巻は渡しておりません。


もう一人の生徒さんは、1年前に他の先生から引き継ぎました。現在小学2年生。不思議な音の国は下巻から使っています。


2人とも1週間でしっかり作って来てくれましたが、なぜか曲が未終止。

「曲が終わってない感じだよ」と言うと驚いた様子もないので、「そういう風にしたかったの?」ときくと、そうだと。

どんなイメージなのかと、曲の名前はある?ときくと考えていないと。

ん~、とりあえず勝手にアレンジしてみました。



下巻から始めた生徒さん、まとまりは良いです。
ただ、不思議なもので他の教本で習い始めた生徒さんは全員こうなのです。そつのない曲を作って来ます。

この生徒さんは下巻の「ことり」という悲しい曲を弾く時に、「なんで悲しいの?」ときいてきました。木から落ちて戻れなくなって心配している等と話しましたら、彼女が知りたかったのはそういうことではなく、音楽はいつも楽しく明るいものなのに、なぜ悲しい曲があるのかという事でした。

教本の影響力を感じました。
以前は私も長調の曲しか載っていない教本を使っておりましたので、子供たちにそのような誤解を生ませていたのだろうと思います。習い始めに短調の曲を弾いてもらう機会はありませんでした。


上巻の生徒さんはまっさらな状態で習い始めました。
曲は良いのですが、私のアレンジが良くない··

4度の跳躍が利いています。このような音の使い方が、不思議な音の国で習い始めた生徒さんは出来るのです。これは他の生徒さんもそうでした。

興味深い現象です。
これがレパートリーの広がりにも繋がって行くと思います。


上巻の生徒さん



下巻の生徒さん



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中田喜直さんの言葉

2023年05月12日 | レッスン

美しい音は静寂を知ってこそ生まれる。

これは中田喜直さんの言葉です。
また、こうもおっしゃっています。

時代は変わるから 変わったものばかり追いかけると 本当のものを見失ってしまう
子どものために作った いい歌は日本にたくさんある
そういう歌も やっぱり子どもに聴かせないといけない


にほんの歌。

中田さんの歌だけでも、めだかのがっこう、かわいいかくれんぼ、ちいさい秋みつけた、夏の思い出、雪の降るまちを、などがあります。

どの曲もゆったりとしたテンポ。
歌詞の情景を想像して歌うのにちょうど良いです。

子供が歌う歌のテンポが現代は速すぎるような・・
テンポが速く、音量が大きいとカッコよくは聞こえますがどうなのでしょう・・


ゆったりしたものは、考えたり気付いたりする時間が生まれます。

人の心はハイスピードに付いて行くのはたいへんなことです。


静寂も思考する時間を作ってくれます。

手間なくハイスピードで物事が進んで行き、余った時間を人間はどう過ごすのでしょう・・


芸術に携われていることの幸運を思います。
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百音さんのお話

2023年05月10日 | コンサート情報

ピアノ以外の楽器の方が音に対してどのように考えているか知りたいと思い、こちらの動画を拝見してみました。


若いヴァイオリニスト服部百音さん。ヴァイオリンの魅力と奏法とあります。

早口でチャキチャキお話しされています。頭の回転が速いです。

ヴァイオリンがどのような音が出せる楽器かを最初に話されています。
ヴァイオリンはずっとお好きだったのですかの質問に、「そんなわけないです、何べん嫌いになったかわからないくらいですけどね」と。


最近読んだ他の方の記事で、『好きなことをやってほしい』とか『勉強は楽しめたらいい』とか大人が言うとき、好きには嫌いが、楽しいには苦しいが混じっている、グレーな部分があるのだという当たり前のことを伝えていない。“漂白”し過ぎているのではと感じます」
とありました。

まさに。

特に習い事の音楽は、楽しむものという概念が蔓延していて、都合が悪くなると「楽しめればいい」「プロになるわけじゃない」と親御さんが言い出します。

大体、それはお子さんが感じ、本人が決めることです。親にそう言われたら子供は逃げる口実を覚えます。親の自信のなさを子供にすり替えてはいけません。

自分の出来るところまでやってみる、それで良いと思います。



彼女のお話、プロだなぁと感心します。覚悟を持ってこの道を歩んでいます。
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くすぐったいものです (* ´艸`)

2023年05月06日 | レッスン

今日、お隣のレッスン室から私が作った曲が聞こえてきました。

ある教本に頼まれて作った連弾曲が載っているのですが、それが思いがけなく聞こえてきました。


くすぐったい感じがしました。

先生がレッスンをしながら生徒さんと弾いて下さっている。
何だか照れくさいような、申し訳ないような感覚でした。


この曲を作った時に、進度が丁度合っていた生徒さんが3人いました。
その3人に弾いてもらい、ちょっと難しかったところがあり、手直しした所があります。

今日聴きながら、やっぱり最初の方が良かったなと思ったり、でも生徒さんはここをスンナリ弾いてくれてるな、とホッとしたり・・


最後の音の跳躍は腕を大きく使ってほしくてそうしました。

でも、生徒さん音外してるな・・
2回連続外しちゃったな・・

難しかったかな・・


などど思いながら聴いてしまいました。
聴きながらニヤニヤしてしまって、自分でウワッ気持ちわるっ、とドアの外をちょっと確認してしまいました。(ドアが透明なので、レッスン室が外から見えるのです)

私はこの曲を、教本ではまだ1人の生徒さんとしか弾いていません。

早く他の生徒さんの演奏も聴きたいなと思っておりましたが、思いがけず他の先生の生徒さんの演奏が聴けて、なんだか嬉しかったです。


弾いて下さって、ありがとうございます。
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作曲家を知ろう!ラヴェル

2023年05月05日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家はラヴェルです。

ラヴェルなんて知らないだろうと思いましたら、確かに知らない生徒さんの方が多かったのですが、「学校の音楽の先生が一番好きな作曲家」という生徒さんが出現。

おー、学校の先生ありがとう、です。

何がきっかけであれ、作曲家の名前が耳に入ってきていると、このシリーズでその作曲家に出会った時に記憶に残ります。

他には、吹奏楽をしている中学生がボレロを知っていて、しかもトロンボーンが出てくる時にいきなり高い音で出てくる。トロンボーンが高い音でいきなり吹くことは珍しい、と話していました。

流石、吹奏楽部!


学生の頃、私はトロンボーンの伴奏をしておりました。
声楽、ヴァイオリンと掛け持ちで、時々伴奏者がいないなんて人の伴奏もしておりました。2台ピアノや連弾も常に弾いておりましたので、あの頃一体何曲練習していたのだろうと思います。

アンサンブルは楽しいです。

卒業して10年くらい経った頃にあったコンサートの伴奏で、ビックリしたことがありました。

急に頼まれた声楽の伴奏で、20曲くらいありました。
その中に、最後に会場のお客様と歌う合唱曲がありました。

初見でも弾けるだろうという伴奏だったのと、本当にその曲をやるかわからないという話でしたので、リピートのチェックをしてサラッと何度か弾いて本番を迎えておりました。

本番でその曲を皆で歌うことになり、前奏を弾きました。
ピアノでメロディーを弾くのはこの部分だけで、あとは和音を弾くだけでした。

が、そのあと伴奏を弾き始めたものの、歌と伴奏の音が合わない・・
え?なに?

小節がずれてるのかな?
別の曲なのかな?
いや、皆さんが歌っている旋律は楽譜にあるものと同じ。


え?どーゆーこと??

私が違う小節を見ているのか?

どうであれ、このまま楽譜通りには弾き続けられません。


皆さん合唱部かと思うようなお上手さ。
これは旋律を弾きながら伴奏を付けるしかない。
幸いコードネームが付いていたような気がしますが、適当に創作して弾きました。

今でしたら狼狽して終わる可能性大ですが、若かりし頃は怖いもの知らずです。

この事実を誰も知らないので、自分で自分を褒めました。
よくやった、私。


と言うか、1回位歌いながら弾いておけよ私、でした。


ラヴェルから話がだいぶ逸れました。

トロンボーンの曲でとても好きな曲があります。トロンボーンの最高音を出さなければいけないらしいので、この曲の伴奏をしたいとリクエストをすると拒否される曲です。

サンサーンスの「カヴァティーナ」


今、聴いてもイイ曲です。カッコイイ


忘れるところでした。ラヴェル。

ラヴェル | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 
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ブレス

2023年05月03日 | レッスン

自分の息で音を鳴らさない楽器の人はこうなりやすいです。

ピアノも同じです。

息を吸う所はスラーで書かれていることが多いです。
書かれていない時は自分でフレーズを探しましょう。
どのくらい吸うかは、リズムやその部分の音楽でわかります。

呼吸を忘れずに

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