おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

綺麗!

2024年10月28日 | コンサート情報

この曲をグロッケンシュピール、ヴィブラフォン、マリンバで演奏しようとよく思い付いたなと思って聴いてみましたら、これまた素敵!綺麗!

ラヴェルの「クープランの墓」のトッカータです。

Le Tombeau de Couperin - VI. Toccata - Maurice Ravel (1875 - 1937) / arr. Luca Staffelbach


ピアノは打楽器と言われますが、本物の打楽器の人たちの叩き方を見ていると、誰も押さえつけたり叩きつけたりしていないのが分かります。

腕も手首もしなやか~。


姿勢がずっと良くならないおチビちゃんたちに、立ってピアノを弾いてもらった方が良いかと思わせるこの足腰の支え。

ピアノの鍵盤は位置が高いのでこうはいきませんが・・


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真央君のサン・サーンス

2024年10月26日 | コンサート情報

藤田真央君のフィンランドでのコンサートがこちらで見られます。

Radion sinfoniaorkesterin konsertti | RSO Musiikkitalossa

Radion sinfoniaorkesterin konsertti | RSO Musiikkitalossa

Elim Chan, kapellimestariMao Fujita, pianoNoriko Koide: Swaddling Silk and Gossamer RainCamille Saint-Saëns: Pianokonsertto nro 2 g-molli op. 22Sergei Proko...

Yle Areena

 

サン・サーンスのコンチェルトNo.2です。

世界で活躍し、海外のオケとの共演も多く、どんどん吸収してさらに上手くなっていると感じました。

この曲、最初は重厚で好きなタイプですが、終楽章は忙しい曲だくらいの認識でした。しかし、真央君の演奏で初めて全楽章聴き入ってしまいました。楽しかった。

音楽が好きでそれを皆で分かち合おうとしていて、どんどん惹き付けられます。


若いピアニストたちのおかげで、サン・サーンスやショスタコーヴィチのピアノコンチェルトが一般的になってきたなぁ、と演奏を聴きながら思いました。

私はスクリャービンのコンチェルトも好きなので、こちらも皆さんよろしくお願いします。


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併用した方が進む

2024年10月23日 | レッスン

「不思議な音の国」をメインに、他の教本を併用するようになりました。

併用している教本は、不思議の教本のように真ん中のドから上下に音が広がって行きます。


指使いは、「ド」をいつも1の指で弾くわけではないので、そこは助かっていますが、1の指のことも少なくはないので直しながら進めています。


曲は不思議の教本より長めですが、音さえ読めれば弾けます。

細かなアーティキュレーションが少ないことと、メロディーを両手で受け渡しながら弾くパターンが多くはないので、生徒さんにとっては忙しくはないです。


併用を始めてからの方が、不思議の教本の進みも速くなりました。

併用本で不思議の復習ができたり、両方の教本で同じタイミングで新しく習うことが出てきたりで2重に確認ができるのは助かっています。

また、併用本で不思議よりは少し長い曲を弾くので、音の読みに慣れるのが速くなり、その分、不思議の方で奏法に力を入れることが出来るようになってきました。



生徒さんも私が新しく併用した方をどんどん進めて行くので、「もう?」と驚いていますが、中身の濃さが違うのでそうなります。

少し前より生徒さんの練習量が増えてもいるので、それもあり進みが速くなっていると思います。

(今週は、不思議下巻の難問「ちいさなネズミ」を1回で合格した生徒さんが現れました。時間がかかり皆苦労する曲ですが、こんなことは初めてです。)



奏法に関しては、「どんな音が綺麗な音か」が分からなければ私だけが奮闘しても変わらないということ、またわかったとしても「汚い音が気にならない」人は、これもいくら私が奮闘した所でどうにもならないのが現実です。

音を良くしたかったので、導入法を見直し「不思議な音の国」に変えたのですが、見込みの有無がこれまでの経験で見えるようになってしまいました。


初めてピアノを習う生徒さんでしたら、親御さんが放置している以外は今のメソッドに変えてからの方が皆、良く弾けています。

少しでも習ってしまった生徒さんは、本人、親御さん、講師の3人が一丸となって取り組まない限りは改善できないと思います。


練習量やご家庭でのご協力具合いによって、どの段階までのことが出来るか大体決まってきます。

日本人は訊かなくとも教えてくれる超親切な国民ですが、フランス人なんて訊かなきゃ教えてくれないし、頼まなきゃやってくれません。

ドイツ人やオーストリア人なんてこれまでの経験では、できなさそうなことには触れず、できるところまでで褒めて悪い気分にさせずあしらう感じ・・


この7年で新たに学びました。色々と・・

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再現 プロコフィエフのリサイタル 2024/10/20

2024年10月20日 | コンサート情報

面白いリサイタルに行ってきました。

プロコフィエフがアメリカに行く船に乗るための経由地、日本で行ったリサイタルのプログラムを再現したコンサートです。


プロコフィエフはそんなつもりで日本に来たわけではなく、日本に到着した時にちょうどアメリカ行きの船が出港したばかりで、次の船まで2カ月待たなければいけなかったのです。

長い期間だったもので、経済的に少しでも余裕をもってアメリカに行きたかったので、じゃピアノコンサートをしようかな、というので東京2回、横浜1回とリサイタルを開催したのです。


その横浜でのプログラムを横浜在住の阪田知樹さんが演奏しました。


プログラムはこちら。



前半の小品は、私はロシアの子どもたちの演奏で耳にしていましたので、今は知られている曲だけれど、大正時代の日本人にはどんな風に聞こえただろうと思いながら聴いていました。

阪田さんのプロコフィエフは珍しいなと思いましたら、前半のプロコフィエフは弾いたことのない曲だったそうです。

小品も聞いたことのない曲だったと。

あの阪田さんが?と意外でしたが、それだけプロコにはさほど興味がなかったようで。でも、楽譜を探したら持っていたと。


プロコはピアノソロは3番、7番のソナタしか弾いたことがなかったそうです。

このお話をいただいて、あまりプロコフィエフを弾いてこなかったので、自分は探求心があって知りたいと思ったのでこの機会にやってみよう、と思ったのだそうです。


阪田さんのプロコフィエフ、良かったです。

知的でどのフレーズも何がそこにあるかよく描き出してくれていました。しかもふわりと軽く柔らかい音から、芯のある重厚で果敢な音まで多彩に、そして勇猛に突き進むところも見せながら見事に演奏されていました。

実は今月、エマールのリサイタルで阪田さんに遭遇したのですが、以前からこのお2人は少し似た感じがあるなと思っていました。

今回、阪田さんのグングン突き進むプロコを聴いて、現代曲を弾く時のエマールを思い出しました。


エリザベートコンクールを聴いて私は阪田さんの演奏が好きになったのですが、あの時はもっと思い切りの良さがあっても良かったのではないか、もっと狙いに行っても良かったのではないか、と思いました。

そして、入賞者コンサートで弾いたリストのコンチェルトを聴いて、あら?阪田さんなんでその勢いをコンクールで出さなかったの?と思いました。

しかし、昨年聴いたラフマニノフのコンチェルト全曲、そして今日のプロコフィエフを聴いて、明らかにひと回り、ふた回り以上に成長していると心強く感じました。


今年はもう1回阪田さんのリサイタルを聴く機会があります。
そして、来年はずっと聴きたいと思っていたリストのコンチェルト。しかも全曲!

楽しみです


ピアノは私にとってただの趣味になっているかと思うくらい、違う世界にいる人なのだなぁ、と思います。


このコンサートを企画された浦久俊彦さんとのアフタートークで、プロコフィエフの短編集の話が出ていました。

私も読んだことがありまして、以前書いた記事がこちらです。
毒舌プロコの日本人観客の話もあります。
プロコフィエフ短編集 - おとのくに♪♪


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なぞの6歳

2024年10月18日 | レッスン

今月6歳になる年長さん。

彼の辞書に「練習」は存在しません。


私も練習を強制はしていません。その意味がまだ解らないだろうと思うからです。

でも、いつもレッスンに連れて来られるお父様には、1時間経てば人間は半分忘れるので、24時間以内に必ず1度はピアノを弾いて下さい。そうすれば思い出せますから、と伝えています。


さて、この生徒さんには不思議上巻と先月から他の教本を併用しています。

実は昨年9月中旬からレッスンを始めています。

不思議上巻に1年以上かかっています。

まだ本の真ん中くらいです。


ハイ、このペースは私も初めて経験します。

外国のお子さんで、日本人のように学ぶ態勢ができていないからなのですが、焦っても仕方がありません。


弾き方は全く覚えられませんが、音の読み方は上手くできます。

絵を描くことが得意なので、図形のようなものはわかるのかもしれません。



そして、今週のレッスンで「へ?今頃?」と驚いたことが。

リズムの長さを覚えている最中ですが、思いの外、紙の上では長さは覚えられていて、リズムの名前まで少し覚え始めています。


長いリズムは伸ばしながら数えることがまだ十分には出来ませんが(1234と言いながら1回1回手を叩いてしまいます)、最初の頃よりずっと良く出来るようになってきました。


「音のおとなりさん」を弾いていた時のこと。

後半が上手く弾けていないので、後半だけ一緒に練習をしました。

何度か弾いていたら、「あー、こういうこと?先生が黒い4分音符を1って伸ばしているのとか、この白いのを12と伸ばしているのは、長さが1ぱく、2はくって決まっているから?」と。


え?何言ってんだろ・・でした。


リズムカードも叩いているのに、なにをいまさら?


なぞ 、と思いましたが、6歳を目前に突然彼の中で閃いたものがあったようです。



おそらく、音楽にはテンポがあって、一定の拍がそれを刻んでいることがよくわかっていなかったのだと思います。


この生徒さん、人の話を聞くことが上手ではなく、常に関係のない話をしたがります。

模唱を始めたのですが、聴くタイミングと、歌うタイミングが掴めずにいます。こうなるだろうと予測はしていましたので、さらに閃く時を待ちます


私には『なぞの6歳』ですが、本人も私もなんだか楽しんではいます。

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直せる条件

2024年10月17日 | 重力奏法

最初に習ってしまったものを直すことは大変なことです。


指の力みなく、腕の重さを使って弾くピアノの普通の奏法を初歩の段階でちゃんと習わずに来てしまった人は少なくないかもしれません。


見る人が見ると、痛々しいです。


これを何とか直そうと試みるのですが、結局直せた人は、私の所では7年で2人だけです。

この2人は、一人は思いっきりハイフィンガーで指の力だけで弾くよう習ってきた生徒、もう一人は元々力みやすく指があちこち向いていた生徒です。


2人とも、真面目に練習をする生徒さんです。

ハイフィンガーの生徒さんは、先生のおっしゃることを忠実に守って練習を1年間頑張り続けたそうです。

1年経って、お母様がこれは何かおかしいと思い、教室を変わられました。


力みやすい生徒さんは、3カ月しか習っていませんでしたが、弾き方を教わらず、とにかくたくさん練習をした生徒さんでした。


2人とも「不思議な音の国 下巻」から始めました。


3年頑張りましたが、もう無理かもしれないと私の方が諦めました。

ところがそこから半年くらい経ち、急に力みが取れ、伸びのある音、歌うような音が少しずつ聞こえ始めました。


この2人に共通することは、いつもレッスンにお母様が同席してくださり、お家での練習も注意を促して下さったこと、そして、2人とも素直に直そうと思ってくれたことです。


これがなければ直すことは難しいのだと思います。



人間は覚えたことは忘れるようにできています。1時間も経てば半分は忘れます。

24時間以内に復習をするとまた思い出せるようですが、ピアノは運動の要素も必要ですので、知識として覚えるだけでは足りません。


頭だけでなく、体をコントロールする必要があります。

とても小さなお子さんが一人で出来ることではありません。
絶対に親御さんのお力が必要なのです。


そばで励ましてくれる存在として小さなお子さんには必要だと思います。


(思い出したのですが、今年の6月下旬に実家に帰省し、屋根のペンキ塗りをしたのですが、その日は市の駅伝大会がありました。九州や関西、関東の大学も参加したもののようでした。
ペンキを塗っていたので走っている姿は全く見ていないのですが、声は聞こえていて、その時に選手の後ろを走っているであろうチームの車からスピーカーで「いいよー。できるよ、できる!いいペースで走れてるよー」
なんて声が聞こえてきて、今どきは青学のあの監督の様な声掛けが流行りなんだな、なんて思っておりましたら、結果発表が防災無線で聞こえてきて、2位青山学院大学B、と言っていました。
なんだ、ご本人だったのかと笑ってしまいました。)



選手の後ろから励ましの声を掛けてくれるあの監督の様な存在が、お家での親御さんの役目です。

奏法を直すには、講師一人の力では絶対に無理なのです。


一音に3年かける、と言いますが、一人でレッスンを受ける生徒さんにも私は3年は諦めずにレッスンしてきました。

しかし、この7年で直せた生徒さんを振り返ると親御さんのご協力の有無が関係するとの結論に達しました。


もう無理だと思った生徒さんには、時々「この方が音が綺麗になる」とは言いますが、直すことはしません。

最初から私が教えていても、レッスンでしたことをすぐに復習をするお家とそうではないお家は大きな差が出ます。

レッスン日から5日も経って初めてピアノを弾くと、完全忘却の状態になっていますので、弾き方なんて思い出せません。

とりあえず、音符だけ弾いていこうになります。
毎度、完全忘却で音符も読めない人もいます。


私が毎日生徒さんの家に「練習の時間じゃない?」と声を掛けては回れません。

今は生徒さんにも、お迎えの親御さんにも、明日までに必ず10分弾いて下さい、と言っています。

プリントや教本のワークは皆よく忘れるので、「帰ったらすぐこれだけはやって」と言います。


「どういう曲か忘れた」はレッスン日から5日間はノータッチでした、の証です。

その繰り返しは確実に不毛を招きます。


奏法を直すのはただのレッスン以上のことをしているということなので、これが可能なご家庭かは冷静に見る必要があるかもしれません。



パソコン以外でブログを読んでくださっている方は、白い画面に文字がズラズラと並んでいると思います。画面の一番下までスクロールして頂くと、パソコン版で見る、があると思います。

そちらをタッチして頂くと少し読みやすい画面になると思いますので、お試しください。




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ラフマニノフのショパンノクターン

2024年10月15日 | コンサート情報

ラフマニノフが弾くショパンのOp.9-2を聴いたことがありますか?

先程、youtube で初めて遭遇しました。


最初はホントにラフマニノフなのかな?と疑いながら聴き始めましたが、途中からこれはそんじょそこらのピアニストの演奏ではないな、と思いました。


もしラフマニノフがリサイタルのアンコールでこれを弾いたら、これだけで堪能したと満足して帰れそう、と思いながら聴きました。

ラフマニノフがショパンの音楽を味わい楽しんでいるのが伝わってきます。

どうしたらこのような感性が持てるのでしょう。


ラフマニノフってやはり桁外れなピアニストだったと、このような小品でもわからせてくれます。



Rachmaninov plays Chopin Nocturne in E flat Major, Op 9 no 2 | Video Score

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メジャーリーガーでも

2024年10月14日 | レッスン

メジャーリーグが盛り上がっています。

なんとかシリーズというのがいくつもあって、なんのことやらです。


最終決戦がワールドシリーズ。7戦中先に4勝で優勝。

その前にリーグチャンピオンシップシリーズ。7戦中4勝を先にあげた方が勝者。

その前にディビジョンシリーズ。5戦中3勝を先にあげた方が勝ち。

その前にワイルドカードシリーズ。3戦中先に2勝で勝ち。


調べましたらそういうことでした。


はぁ、長い道のりです。
これらをポストシーズン(プレーオフ)と言うそうで、各リーグ6チーム、全12チームで戦うそうです。


プレーオフに出るまでの仕組みもわかっておりませんでしたが、アメリカン·リーグ、ナショナル·リーグとも東、中、西地区に5チームずつあり、その1位が地区優勝となりプレーオフに進めるそうで。メジャーは全部で30チームあると。


そんなことも知らずに、地区優勝で優勝したのかとドジャース凄いな、大谷凄いな、なんて思っておりました。

レギュラーシーズンは練習試合で、プレーオフから本番と言っているメジャーリーガーがいたので、そういうことかとやっとわかったのでした。


で、プレーオフに入ると負けたら終わりなので、選手の集中力も精度もレギュラーシーズンと異なり上がると。

日本の甲子園のような感じだと。


メジャーリーガーでさえ、短期決戦で集中力が上がるのです。



人間は時間があると思えば、明日やればいいとか、また今度にしようとか思ってしまいます。


ピアノの練習も本番に向けて練習するとなると精度が上がります。

普段のレッスンで練習不足なものは持っていけないと練習はしますが、本番で弾くわけではないものと弾くものでは本気度が異なります。

そうではない人もいらっしゃると思いますが、多くはそうなります。


なので、人前で弾く機会は活用した方が上達します。
本番は何もかも上手くいくなんてことはないと考えた方が良いと思いますが、それに備えた特別な準備や今度こそというリベンジに燃える気持ちなど、学べるものが多いことは確かです。


人前で弾かないからと、区切りをつけずだらだら過ごして得られるものはなんなのでしょう?


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ピエール=ロラン・エマール リサイタル 2024/10/8

2024年10月08日 | コンサート情報

東京文化会館小ホールでエマールを聴いてきました。

プログラムは、リゲティを核に交互にベートーヴェン、ショパン、ドビュッシーを挟む面白いプログラム。


エマールは、新しい時代の楽曲をもっと自然に楽しむ感覚で聴いて頂けるように、古典とロマン派と組み合わせることを考えたのだそう。


前半はリゲティ「ムジカ・リチェルカータ」にベートーヴェン「バガテル Op.33、Op.119」を交互に挟み込みました。

後半はリゲティ「エチュード」にショパン、ドビュッシー「エチュード」を交互に挟み込みました。



意外にもベートーヴェンがリゲティと交互に聴いても違和感がありませんでした。リチェルカータは発想のユニークな曲ですが、2人の緻密さが聞こえてきて面白かったです。

古い時代であるはずのベートーヴェンが古い気がせず、選曲が上手かったのもあると思いますが、「取るに足らないもの、つまらないもの」という意味の「バガテル」が、ベートーヴェンの手にかかるとエッセンスの集合体のようで、ベートーヴェンを知るにはバガテルを弾いた方が良いのでは、と思ったほど。


後半は、リゲティのエチュードをエマールの生演奏で、こんなにたくさん聴けて感激でした。

以前に聴いた気がしていましたが、その時はアンコールでリゲティがエマールに献呈した「魔法使いの弟子」を聴いたことがあるだけでした。

今回聴いていて、そう言えば初めてなんだと気付き感無量。

「悲しい鳩」と「ワルシャワの秋」、良かったです。


エマールの音を聴いていると宇宙という感じ。

何言ってんの?ですが、様々な音が聞こえてきて痺れます。しばらくボ~ッとしてしまいます。

以前オペラシティで聴いた「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」もとてつもない世界でした。

あれはできるなら、また聴きたい。


今回は、エマールの狙い通りなのか古典、ロマン派、印象派が織り込まれていたので、女性客も少なくはありませんでした。

以前現代曲だけのエマールのリサイタルに行った時に、休憩時にWCに1ミリも並ばずに済み、ほぼ男性客で驚いたのですが今回は違いました。

でも、年齢層が高いです。
私も若くはありませんが、私より年上の人も男女とも結構多くいらしてました。

そんな中、このプログラムは私の好きなピアニストさんが好きそうだな、来てたりして、なんて思っておりましたら、本当にいらしていました。

休憩中に遭遇。

今月そのピアニストさんのこれまたちょっと変わったプログラムのリサイタルに行きます。

楽しみ

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新しい生徒さんにも

2024年10月06日 | 作曲家を知ろうシリーズ

これまで作曲家シリーズは、このサイトを作った時から聴いている生徒さんしかしていませんでした。

しかし、小さかった生徒さんが学年が上がりそろそろ始めても良さそうだったり、今春から私の所でレッスンを始めたピアノ経験のある生徒さんにも始めても良いかなと思ったので、今月からこのシリーズに参加してもらうことにしました。


ただ、今月の作曲家をワーグナーにしてしまっているので、未経験でいきなりこの作曲家では困惑するだろうと思いました。

では、誰がいいかなと思い、音楽の父か、いや、みんな大好きモーツァルトで朗らかに始めるべきか、と考えましたが、結局、絶対に名前は知っているベートーヴェンにしました。


このシリーズも思いつく作曲家は結構書いてきて、取り上げたくともこの人一人ではぺージが持たないとなってきたので、組み合わせ技で紹介をし始めました。

しかし、組み合わせでも組み合わす人がいない、という作曲家がいて、どうしようなかな~と思っているところです。

小学生が読んでも分かるようにと思って書いていますので、思ったより難しいと感じる時があります。


紹介する作曲家が少なくなってきましたが、一度紹介した作曲家でも聴いてほしい曲を全て紹介できたわけではないので、国ごとにとか、近い地域をまとめてとか紹介し続けて行けたらと思います。


目的は作曲家と作品を知ってもらうだけではなく、海外やその歴史、政治、戦争など、音楽家の人生にはそれらのことが関わっていますので、音楽家を通して現代の自分たちに結び付くようなことを知ってほしいと思っています。

なにか興味を持つことに出合うきっかけになれたら、教育に携わる身としては嬉しいことです。


私はそれが音楽を通してという役目ということです。

私自身も様々な音楽家を通して、その国の過去や現在に無感心にはなれませんし、その国の子どもたちの姿を思い浮かべるわけです。



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弾きにくそうだと思ったら

2024年10月03日 | レッスン

赤いクマさんの楽譜にチャイコフスキーの「眠りの森の美女」のワルツが載っています。

連弾になっています。


今週、この曲を両手にしてきた生徒さんが1小節弾くのにやっと弾いている状態でした。

弾けない方ではない生徒さんなのですが、右手メロディー・左手伴奏というザ・定型というスタイルに手こずっておりました。


開始早々止めさせてもらい、「メロディーの音名を頭の中で歌ってる?」ときくと、首を横に振りました。

「一音一音縦に合わせてるの?」

今度は頷きました。


おー、なぜこのようなことになってしまったのか。
私の教え方に問題があったのだろうと思います。

先月から初心に戻り、ソルフェージュの本を初級の生徒に買ってもらい、両手のリズム打ちも確実に実行することにしました。


実は不思議の教本を使う前まではしていたことなのですが、この教本を使うようになってからは、この本で歌もリズムも足りるだろうと考え、やらなくなっておりました。

しかし、どう考えてもその辺りの力が皆不足しています。


このままではやはり不味い・・と思い、レッスンの最初にパパッとすることにしました。


それで、おや?と気付いたのですが、ソルフェの歌で同じ音が続くのにピアノ伴奏に釣られて一定に保てない生徒が意外に多いのです。

しっかり音程を保てる生徒もいますが、そうではない生徒の割合が昔より多い。教本では必ず歌ってきたのですが・・


「眠りの森~」を弾いている生徒さんも、伴奏に釣られて音程がフラフラします。


今頃ですが、もしかしたら小学校低学年の時にコロナ禍で学校で歌えなかった子たちがわりとそのようなことになっているので、関係しているのかな・・と思ったりしています。

ま、私のレッスンに問題があったことは確かです。



昔、前の先生からの引き継ぎで、ツェルニー30番、ソナチネを弾いていた20代後半の大人の生徒さんがいました。

毎週よく練習をして来られ、「よく練習されていますね。1週間でいつもちゃんと弾けるようにされてる」と言いましたら、

実は1週間でこの状態にして来るのがいつもたいへんだと。本当にたいへんなのだというので、

「指もよく動くし、何の問題もないように見えていました」と言いましたら、

楽譜を見てどんな曲か音が頭に浮かんでこない、音感がない、と。

「へ?そうだったんですか・・・」と驚きました。
それじゃ本当に苦労されているだろうとその話で初めてわかりました。

それで、ご本人が1年間ピアノは全く弾かなくて良いから、音感を付けることをしたいと。


それで、1年間みっちりとソルフェージュと聴音と初見をしました。
ソルフェは3冊、聴音は2冊、初見はヤマハグレードの課題6級まではしたと思います。45分レッスンでした。

大人になってから始められた方なので、どこまで出来るか分かりませんでしたが、1年間続けてみましたら、

以前より楽譜を見て音が頭に浮かんでくる、
どんな曲か少し分かるようになった、
ピアノの曲も前より弾けるのに時間がかからなくなった、と。

大人になっても、ある程度の音感は付けられるのだと知りました。

もちろん絶対音感ではありません。そのようなものはなくとも音楽は出来ますし、ヨーロッパではそのようなものを持っている人はほとんどいません。


今いる子どもの生徒たちは、まだ全然間に合います。

短いレッスン時間で優先させたいものの選択はいつも悩みますが、今回の経験で、この2つは外せないなと思いました。

短い時間でも特別に時間を割いてやらなければ、です。


当たり前ですかね・・

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作曲家を知ろう!ワーグナー

2024年10月01日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらうのはワーグナー。

私自身もほぼ馴染みのない作曲家です。


曲は何かしら耳にしたことがあるのでは?と思ってはいますが、どのような反応を示すか少々気にはなります。


レッスン時間が短いので一緒に聴く時間がなく、反応が直接見られないのがいつも残念です。

一緒に聴いて感想をお互いに話せるのが一番良いのですが、何もしないよりは良いかと思って続けています。

給食でよく聴く曲や、音楽鑑賞教室でホールに行って聴いたばかりという曲があった時は結構盛り上がります。

東京は東京都交響楽団があるので、彼らが鑑賞教室で演奏してくれるようです。


ワーグナー | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 


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