おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

生徒さんの曲

2024年03月29日 | 不思議な音の国

昨年秋頃からピアノを始めた生徒さんが何人かいます。

それでそろそろ、「不思議な音の国 上巻」の作曲のページに進んだ生徒さんが出てきました。


最初に作るのは「ドレ」のみを使った曲。
しばらく進むと「ラシドレミ」の5音を使って作るページがあります。

ここまでで5つの音を習うので、習った音で自由にメロディーを作ります。但し、リズムパターンは指定されています。

私はこれを家で作るよう宿題にしています。
生徒さんが宿題をしてきたら、翌週は私の宿題として連弾と他楽器のアンサンブルヴァージョンに編曲をします。


今週、作ってきた生徒さんがいるので早速宿題をしてみました。
生徒さんが作ってきた時に、どんなイメージなの?と訊きましたら、「最初が暗くて、こっちが明るい」と。

メロディーだけですと、どちらでも伴奏は付けられるので本人がそう思って作ったことは良いことです。私もそのつもりでアレンジできます。

私はメロディーの2小節目の跳躍が気に入っています。
全体にまとまりも良いと思います。


「仲直り」のイメージで作ってみました。



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よっぽど変えようと

2024年03月26日 | 不思議な音の国

今月の途中からレッスンを始めた生徒さん。

レッスンも練習もお家の方が見て下さることは絶対にない事情があるので、「不思議な音の国」は使わないつもりでした。

以前使っていたアルフレッドかバスティンか・・
バスティンは曲が同じ感じでいつも左は和音の伴奏だし、アルフレッドにするかと考えていました。

アルフレッドの一番最初に使うカンガルーの表紙のものにしようと久し振りに中を見ましたら、記憶にあるものより進みが速い。


あら?ゆっくりペースだと思っていたのに・・
曲が少し長いのが気になる程度かと思っていたのに・・

丸6年、「不思議な音の国」を使い続け、この教本のペースにすっかり馴染んでしまっていました。


しかし、久し振りにアルフレッドを見て、このペースでは手を作る前に曲だけが進んでしまうと思いました。

それを考えると、一人で全てやらなければいけない生徒さんには手を作る時間が絶対に必要だと思い、結局「不思議な音の国」を使うことにしました。

手を作る時間が取れないまま進むと、先は見えてしまいます。


「不思議な音の国」の教本は音の読み方を習うまでにけっこう時間をかけます。その間に私は聞き覚えの曲をできるだけたくさん弾いてもらうようにしています。

なぜかというと、音の読みを始める前にピアノを弾く手を大体作ってしまいたいからです。

手の注意をして、音を読んで、リズムも意識してでは、多くの場合手のことが後回しになります。


音符を覚えることは一夜漬けで出来るかもしれませんが、体を発達させることは一夜漬けではできません。時間がかかります。

その時間を考慮した教本が「不思議な音の国 上巻」なのだと改めて思いました。


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このところ思う

2024年03月25日 | レッスン

発表会を控え、毎週のように思うこと。

生徒に良い練習をしてもらうことは難しいことだと。

速めなテンポの曲を弾くと、生徒は音がよくわかっていなかろうが、鍵盤にきちんとタッチできていなかろうが、指使いが正しくなかろうが、とにかく速く弾くことを優先させてしまいます。

ゆっくりと正しく弾けなければ絶対に速く弾くことは出来ない、と保護者や生徒に言ってその通り練習してくれる生徒さんもいますが、そうではない人の方が多いです。


ゆっくりなテンポで弾く練習を2週間しっかりと実行してくれると、3週目からテンポを上げ始め、4週目には速いだけではなく音楽的な表現やどんな音で弾くかをレッスンして行くことが出来ます。

ところが、1週間の内ゆっくり弾くことを1回やったとか2日くらいやったとかいう場合は意味がありません。

レッスンではまたタッチの確認をしながらゆっくりと弾かされることになります。


練習時間が取れなければ、Aの部分だけを弾くとか、そこに3日かけるとか、それができたらBの部分を同じようにゆっくり弾くとか、本番2カ月前でしたら毎日全部練習できなくともまだ時間はあります。

譜読みが速く終わってもその練習を怠ると、完成度は上がりません。


以前より音に対する意識は生徒さんたちは持てているので、もっと良いものになる力があると思っています。

それを引き出したいのですが、レッスンの時だけゆっくり弾いても意味がありません。良い練習ができるように、自分で自分の練習を監督できるようになってほしいです。

どうしたらそうなるのだろう、と思っているところです。


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ポリー二

2024年03月24日 | コンサート情報

いつかその日は来てしまうと思っていても、やはり寂しいものです。

ポリーニが3月23日にご自宅で亡くなったとのこと。


ポリーニとはひとつだけ思い出があります。

もう17年前になりますが、ザルツブルグでポリーニのリサイタルを聴きました。後にも先にもポリーニを生で聴いたのはこの1度きりです。

リサイタル後にサイン会がありました。

特にファンではなかった私はサインを貰いませんでしたが、一緒に行った知り合いがサインがほしいと列に並びました。

そしてその順番になった時に写真を撮ってほしいというので「いいよ」と引き受けました。
私はサインを貰っている所をパチリとやればいいのかなと思っておりましたが、何も言わなかったのですがポリーニがカメラの方を向いてくれました。

あら、親切と思いながら気楽に「Thank you !」とお礼を言い、ポリーニは静かに頷いてくれ、その2人後くらいにもう一人サインを貰う知人がいたのでまたそこでパチリ。

その時も嫌な顔をせずカメラの方を向いて下さり、お疲れだろうにいい人だと思いながら、心から「Thank you」と言いましたら、ニコリと微笑んで頷いて下さいました。


「いい人だーー


私は学生の頃、ポリーニの交響的練習曲(シューマン)の録音に衝撃を受けました。ポリーニがこんな情熱的な演奏をするなんて、とそれまでのポリーニのイメージが変わりました。

一時、寝る前に毎晩それを聴いていました。


やっぱり、このシューマンはイイ


私が撮ったのは開演前に写したこの写真だけ。ボケボケです。


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マスタークラス聴いてきました

2024年03月20日 | コンサート情報

西国分寺まで行ってきました。

初めて武蔵野線に乗りました。

帰りは強風で電車が止まりホームで吹きっさらしの風に吹かれ、電車が動いてからは次の駅で20分止まりで、寒すぎてせっかく聴講した公開レッスンなのに、私鉄に乗り換えるころには寒さに全神経が注がれてレッスンの内容がほぼ消えかけてしまいました。


いきなり何の話?ですが、福間洸太朗さんのマスタークラスがあるというので休みの日だし、行ってみました。


受講生は4人。ポイントを絞ってそれぞれの課題を的確に伝えていらして、感心しながら聴講いたしました。

さらにイメージをしっかり演奏して示されるので、若い受講生の方々にはっきりと印象付けられたのではないかと思います。


改めて思うのは、何をここで表現したいか、だから自分は何故ここでこうするのかが福間さんははっきりしていて、だから音に説得力がある。

どんな練習をされているかも彼の演奏からわかります。

とても丁寧に根気強く、基本的なことを怠たらずきちんと実行して練習していらっしゃる。

若い受講生の方たちがそこまでの練習を積んでいないことは明白で、福間さんの演奏から気付いてくれたら良いなと思いました。


細かいことはこちらには書きませんが、若い方たちの演奏を聴いていて思ったのが、表現しているけれどサラリとしていて、フレーズの頂点に向かうエネルギーが足りないのと、そこを過ぎるとさっさと淡泊になる。

そして平和。整備された環境の中で安全に育った感じ。
この年代ならもっと粗さや、抑えきれない感情があっても良さそうなのに。


今の日本がこうなのかな、とちょっと思いました。

自分の若い頃や今の演奏もこうなのかもしれないと思い、のほほんと弾いてちゃダメだなと自分に対して問い直さなければと思いました。


奏法ですが、受講生は名前・学年・曲目しかなかったのでどのような人たちかは全く分かりませんが、最初に弾いた高校2年生の方だけピアノを弾く体の使い方を知って弾いていると思いました。

ロシアンメソッドの先生に師事されているのではないかと思いながら聴いておりました。

他の方はよくある日本の弾き方でした。
強音になると指の力で弾くので叩いた音になり、力が効率的に使えておらず、頑張って出しているのに響かない。強い音がどんどん固くなる。

福間さんが何度も腕の重みを使ってと仰っていました。
マルカートの部分だったか、指だけで弾いている音がする、腕の重さを使って、肘から落とすようにと音の出し方をきちんと仰っていました。


最初に弾いた受講生が腕が使えていたので、あ~、今の日本はこのような若い人が増えてきたのか、と嬉しい気持ちになっていたのですが、他の方はそうではなかったので、まだそうなんだと残念な気持ちに落ちました。

一人だけでもいて良かったとは言えます。


昨日と同じ明後日を望むと、今の日本経済のようになります。


レッスンは見習うことがたくさんあり、刺激になりました。

ただ、ホールが寒くて、後半はコートを着てストールを肩に掛けてやっと普通の体感温度。

ホール内で既に足が冷えてつりそうになっていたのに、外でさらに冷え、私としては今季一番の寒さでした。寒さに7時間耐えた春分の日になりました。

寒いと、神経痛がぁぁぁ・・

さっさと寝よう。
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面白い傾向

2024年03月18日 | コンサート情報

ショパンコンクールのピリオド版ができたからか、このところベテランピアニストがピリオド楽器を弾いている姿をちょこちょこ目にします。

昨年の第2回でアルゲリッチがベートーヴェンのコンチェルトを弾いているのを見ましたが、アルゲリッチが弾くとピリオド楽器が素晴らしく聞こえるなと、そしてコントロール力が抜群だなと思いながら、聴き入りました。

細かなニュアンスがピリオドの方が聞こえやすく、とても柔らかな繊細なタッチが活きるなと、アルゲリッチは本当はこんなに上手いんだと、モダン楽器でも相当上手いのですが、もっと上手いんだと思いながら聴きました。

これを聴いたら他のピアニストも弾いてみたくなるのでは?と思いました。


最近来日されたアヴデエーワは、18世紀オーケストラと19世紀のプレイエル・ピアノを弾きました。

そのようなコンサートだとは知らずチェックしていなかったので、聴き逃してしまいました。


先程、アンスネスが1881年のスタインウェイで演奏している動画がインスタに投稿されていました。
コンサートではなく、ベルギーの博物館らしき所でラフマニノフのコンチェルトを演奏しています。ラフマニノフは1873年生まれ。

基準が分からないと少々物議を醸し出しているショパンピリオドコンクールですが、ベテランピアニストの表現の可能性を追求する新たなチャレンジで音楽の世界を広げることに貢献したのだとしたら、それだけでこのコンクールを始めた意味があったなと、勝手に納得したのでした。


世の中は新しい科学技術で人間のすることが削減されてきていますが、クラシック音楽が逆行するかのような方向に動いているのは興味深いです。

新しい事、技術が進んだことが必ずしも人間に幸福感をもたらさない。
古いものの方が人間に寄り添っているのかもしれません。

面白い。

音楽の未来はどう進むのか興味があります。




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スゴイぞ!Super Duck

2024年03月17日 | 楽譜の話題

昨年の夏からピアノを始めた70代の生徒さん。

毎月クラシックコンサートに出掛けられ、しかも毎月2~3回は聴きに行かれています。


完璧に私より生のコンサートを聴いていらっしゃいます。

負けた・・


コンサートのプログラムを良く見せて下さり、この前は反田さん率いるナショナルオケのメンバー3人と反田さんによる室内楽のコンサートに行ったと見せて下さいました。

コントラバスが主役のコンサートで、珍しいと思ったので聴きに行ったと。
その3人は読響のメンバーで、反田さんのオケと兼任しているのかと、初めてそのようなことを知りました。


クラシック音楽を頻繁に聴かれていらっしゃるのですが、その生徒さんの弾きたい曲は「木綿のハンカチーフ」とのことで、昭和の歌謡曲がお好きなようです。

私もそこを目指してレッスンを進めています。


ゆっくり進めた方が良いと思い、「シニア・ピアノ教本(ドレミ楽譜出版)」を使っています。

先週第1巻が終わり、第2巻を少し予習されてきたのでレッスンしました。


第2巻の最初は左手の重音の伴奏です。

ド-ソ、シ-ソの伴奏です。
この教本は、基本的にメロディーと伴奏の形で出来ています。
なので、出来るだけ他の本からの曲を織り交ぜて進めています。

この伴奏ができたらこの曲が弾けるなと思い、「こういう曲も弾けますよ」と生徒さんに大人気の「Super Duck」を弾きましたら、


「かっこいー 」と。


ジャズっぽさがあるので、この年代の方はどうかなと思い紹介することが少なかったのですが、「Super Duck」の無敵さを改めて知ったのでした。

この曲はレッスンでも楽しめ、発表会でも喜んでもらえます。

レッスンで弾いておくと、発表会の曲が間に合わず困った時に差し替えが効きます。(そうならない方が良いのですが、何があるかわからないものです


無敵「Super Duck」、超おススメ




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喜ばれたけれど

2024年03月14日 | レッスン

先日の発表会で初参加した年中の生徒さん。ピアノを始めて半年で参加しました。

発表会後のレッスンはお母様が連れて来られました。


「どうでしたか?」と訊いてみました。

「間違えてた」と。

私は、ご自宅にある楽器とサイズが違うのでそうなったのだろう。鍵盤一つ分手前にズレていたので、ご自宅の楽器は小さいのだと思います。と言いました。

お母様は頷かれて、この話はこれで終わりました。


そのあと、演奏のビデオをお国の親族に送って見てもらったと仰いました。
そして、皆喜んでいたと。もうこんなに弾けるのかと驚いていたと。

皆に喜んでもらえて嬉しい、私たちはこんなに弾けない、私も嬉しいと仰いました。


海外に住む親族の方にまで見てもらうとは想像していなかったので、お子さんの成長を遠くに住むお身内に伝えられたのは良かったなと思いました。

そのことは私も本当に嬉しいのですが、しかしもっと良く弾ける可能性は持っていたので、私としては残念な気持ちがあります。

練習環境が整っていたら、良い音でも弾ける生徒さんです。
この話はお父様がレッスンにいらした時でなければできないので、もう少し我慢することにします。


本人は、発表会で上手く行かなかったところがしっかりと記憶にあったようで、レッスンに来てすぐにその曲を弾いていました。

「はじめの一歩」にも載っている<こいぬたちのワルツ>です。

そして、何度か弾いて「今のはどっちもドになった」と言っていました。最後の部分です。それに音の鳴りも良かったです。


少し成長したのかも

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音の幅

2024年03月11日 | レッスン

久し振りのイリーナ先生のレッスン動画。

この練習は良いなと思い拝見しました。

両手同時に2オクターブ、4オクターブと離れたドの音を弾く練習。


音符の音の高さを覚えるだけではなく、腕を使う弾き方や支えを作る練習も出来、さらに音の幅も覚えられます。

ピアノは鍵盤をひとつひとつ見ていてはとても弾けませんので、音同士の離れ具合いを感覚的に覚える必要があります。


実は昨日、ピアノを始めて半年の生徒さんが参加する発表会がありました。

発表会を見たことがない上にトップバッターで、2月からお辞儀の練習をしておりましたが活かせず、直前のレッスンでは何を弾くか分かっていないという状態でした。

1月から発表会の曲しか弾かないようにし、この3曲をコンサートでは弾くと毎回伝えていたのですが、本番4日前に「コンサートでなにひくの?」ときかれ、ガクッときました。


ご両親がヨーロッパのかたなのですが、体験レッスンの時にレッスンを始めるのはまだ早いかなと私は思いました。出来ないことが多かったので、レッスンの様子で察知されるかと思いましたら即入会。

発表会はまだ出られる状態ではないと思っていたので見送って頂きたかったのですが、出ます ! でさっさと申し込まれてしまいました。


日本人と違い、やってみなければ分からないというお考えだと思うのでそれは良いのですが、心配は練習の楽器が2オクターブのキーボードということ。

レッスンを始める時にキーボードだけは避けてほしい、重さを掛けられない、鍵盤の大きさが違う、キーボードはバンドの人用でピアノの練習用ではない、と話したのですが納得してもらえず知り合いから貰ったというキーボードで練習をしています。

知り合いはすぐにピアノを辞めてしまったから、とそのキーボードを譲り受けたようですが、その楽器だったから続かなかったのだと思います。


本番は、3度離れた音程までは鍵盤が見つけられてもそれ以上になると、偶然当たりだったかやっぱりハズレだったで、それはレッスンの時からそうで本番も同様でした。

曲の最後だけは主音で終わってほしかったのですが、最後の2曲はどちらもハズレ。
電子ピアノだけでもあれば、今回弾いた曲はここまで外しません。2週間~1ヶ月で音も全て覚えられます。

レッスンで上から腕を下ろすと毎回やっても翌週は必ず指のチョンチョン弾きに戻る。当然本番も同様です。

これは習い始めに一人でレッスンを受ける生徒さんは特にそうなるので、彼に限ったことではありません。電子ピアノで練習をしていても、レッスン室に親御さんが同伴されないとこの傾向が強まります。

彼の場合はレッスン室に親御さんが入られることがないので、ピアノの弾き方は今もご存知ありません。


私が一番望まない姿です。



全て予測できた結果でした。
明後日レッスンがあるので、何を感じられたか伺い、何が問題かお伝えしようと思っています。
趣味でも遊びでも構わないのですが、スイミングに通う人が桶の中(キーボード)で泳ぐ真似をしても泳げるようにはなりませんし、水に浮かぶ(腕を使う)ことが出来ないのにクロールだ平泳ぎだとやっても、どちらも出来ないのと同じことをしてしまっています。


イリーナ先生の動画から話がそれすぎましたが、音の幅を覚える目的で両手で同じ音を離したり近付けたりという練習をしてみようと思います。レッスンでしか出来ないので効果は期待できませんが、やるだけやってみようと思います。



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良き傾向

2024年03月09日 | レッスン

最近、待ち望んでいた低年齢の生徒さんの体験レッスンがぼちぼち続いております。


不思議な音の国の教本もだいぶ使い慣れ、ピアノという楽器は腕を使って弾くから、こう習い始めた方が断然良い、ということが何十人もの生徒さんに試して私自身が結果を知っているので、当たり前、普通のこととして教えられています。

この教本を使い始めた頃は、説明が細かかったのか、わかりにくかったのか、体験でよく断られていました。

3の指から始めることが納得できない、正当な教え方ではないと信用してもらえませんでした。


ところが、現在は体験後に月の途中であろうと入会。

不思議です。


最近のお子さんの指ですが、とても良い指をしているお子さんが多いです。
以前はピアノを習う前から手に癖がついているお子さんがとても多かったのですが、今はそのようなお子さんはあまりいません。

少しだけ力むお子さんはいますが、数年前と比べたら全く問題ありません。


これは、あれしか原因が考えられません。

保育園、幼稚園での「鍵盤ハーモニカ」


おそらくコロナ禍で息を使うものが控えられたおかげです。

子どもたちの手が、何もせずにモンスターのカギ爪になることはないと分かりました。


体験レッスンで既に1の指で弾き始めるお子さんがいますが、まわりでピアノを習っている人がいて教えてもらったのだと思います。

その手は既に力み、指が突っ張り、伸びた指で鍵盤を押しています。


皆、悪気があってしていることではないのですが、保育園・幼稚園での「鍵盤ハーモニカ」は、このままなしでお願いします。


指を動かすことが脳に良いなら、私はもっと記憶力も思考力も良いはず・・

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キーボードの使用目的

2024年03月07日 | レッスン

ピアノの先生がご家庭の練習で使う楽器でこれだけは避けてほしいと思っているのが、キーボードだと思います。

なぜでしょう。

鍵盤数が足りないという理由もあると思いますが、それより問題なのは、腕や体の重さを使って演奏することが身に付かない=ピアノの音が鳴らせない=綺麗な音でピアノが弾けるようにならない、からです。

ピアノという楽器が弾けるようになりたくてピアノを始めるのでしたら、キーボードやシンセサイザーは避けるべきです。


では、キーボードの用途は何でしょう。

鍵盤数が僅かしかないキーボードやシンセサイザーは、子供用に作られたという意味ではなく、バンドの人が持ち運びやすいとか、曲を作る時に歌いながらコードを考えるのに使うとか、アレンジの音色を決めるとか、そのような目的のためにあります。

音大の授業でしたら、伴奏付けの授業で使う程度でしょうか。

決してピアノという楽器が演奏できるために存在しているのではありません。


ピアノはとても大きな楽器です。
この楽器の本当の音を鳴らすためには、指先だけでは無理です。

残念なことに触っただけでも音は聞こえるので、それがピアノの音と勘違いされることが多いのですが、それでしたらそれこそネコちゃんでもワンちゃんでもできちゃいます。

ピアノは指で弾くのではなく、腕で弾くと言っても過言ではありません。
ピアニストたちの弾き方を観察するとお分かりになると思います。

プロになるわけではないから関係ない、と思われるかもしれませんが、プロになれなくともピアノに合わない弾き方は体を傷めます。


管楽器は息で音を出しますが、ピアノで腕の重さ、体の重さで音を鳴らさないのは、管楽器で息で音を出さないで演奏しようとしているのと同じです。


腕、体の重さを支えるのは指です。(100%ではありませんが)
支えられる指を作るのは、重さに耐えられる鍵盤を使って練習するしか方法がありません。

それを良い音が聞こえてくる楽器で練習できたら、やはり楽しいと思います。

脚がしっかりとある電子ピアノでしたら、重さを支える指を作ることは可能だと思います。

アコースティックピアノでしたらそこから音のニュアンスの違いを感じ取り、色々と工夫をする術を学ぶことが出来るでしょう。


人間の体は実際に使わなければ発達しません。

空中で腕立て伏せの格好をしても筋力は付かないわけで、キーボードはそういうことです。

支えが作れなければ、一歩にも達しない。


このようなことをピアノを教える人はちゃんと親御さんに教えなければいけない気がします。
その上で、どう選択するかはご家庭の問題。
知らないだけで間違えた選択をしている場合があるかもしれませんので。


ローランドのサイトにこのような言葉があります。

<電子ピアノとキーボードは、用途の異なる楽器とお考えください。ピアノを弾くのが目的の方、特にこれからピアノのレッスンをはじめる方には、少なくともピアノらしい鍵盤タッチと音を表現できる電子ピアノをおすすめします。>

キーボードと電子ピアノって何が違うの? | はじめての電子ピアノ選び | ローランド

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Wait There

2024年03月03日 | レッスン

大人の生徒さんにお勧めの「Wait There」

作曲者のYirumaさんを知ったのは生徒さんが教えてくれたからです。


もう10年以上前になると思いますが、韓国からの留学生さんが趣味でピアノを習いに来られていました。

その方が弾きたいと持ってこられたのが「Kiss the Rain」

冬ソナにでも使われた曲かと思いました。雰囲気が似ていましたので。

留学生の方の話では、冬ソナの曲も書いた人だと。

へぇぇ


他にどんな曲を書いているのだろうと調べましたら、この「Wait There」に出会いました。

イイ曲


初級の生徒さん用にアレンジできると思い、楽譜を作りました。
当時弾いてもらった30代の生徒さんが、ご自分でも動画を検索しイルマさんを見て、「もう大ファンになってしまいました。顔がめっちゃタイプ」と。


今回、久し振りにイルマさんの動画を見てそんな話を思い出しました。



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初級の大人の方に

2024年03月02日 | 楽譜の話題

初級の大人の生徒さんにピッタリな曲のご紹介です。

初級の中程くらいで弾ける曲で、どこかで弾く機会がある時にお披露目するのに良いのでは、と思います。

曲は、Yirumaさんの「Wait There」
楽譜は初級の生徒さん用にアレンジしました。


5年位前に全くのピアノ初心者の大人の生徒さんが何人か入会された時に、弾いてもらっておりました。

しばらく他の生徒さんに弾いて頂く機会がありませんでしたが、今年になり何人か出来そうな生徒さんがいたので、おススメしてみました。

3部形式で、中間部はオルゴールのようで美しいです。
最初のAの部分はこのような感じです。



伴奏のパターンが同じような感じで、中間部もこのパターンが1小節に2回入る形に変化するだけです。

メロディーの付点8分音符のリズムが難しければ、2つの8分音符にして弾いても良いと思います。

アウフタクトのメロディーですので、伴奏との合わせが最初は上手くできないかもしれません。

しかし、メロディーのフレージングと伴奏のスラーの終わりの弾き方はコントロールできるようにしていきます。


私は大人の初心者の方でも、音符が拾えれば良いとは考えておりません。
文の区切りがなく、意味も理解できずただ棒読みするだけに時間と労力を費やすことがピアノを習うことではないはずです。

音楽は言葉と同じ仕組みがあります。

そして、ピアノという楽器の特性に合わせた奏法があるので、それを知って頂くことが必要だと考えております。


ピアノ奏法の基礎として、まずは身に付けてほしいと考えているものが2つあります。

↓&⤴

真下に下ろす&手首から持ち上げる、です。

この練習にピッタリなものがあります。
Paula Dreyerさんの「Littie Gems for Piano」のPrimer Levelにある曲です。


冒頭部



Paulaさんご自身の演奏


シンプルで覚えやすいので、手の使い方に集中できます。
また、音を聴くことにも集中できると思います。

この曲は大人の方だけではなく、高学年の小学生も好きです。


イルマさんの「Wait There」の前に、ポーラさんのCurrentを練習しておくと伴奏が綺麗に弾けます。

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作曲家を知ろう!ハイドン

2024年03月01日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月はハイドンを生徒さんに聴いてもらいます。

曲を選びながら、なんだかとても古い曲を久し振りに聴いている気がすると思いましたら、なんと11カ月もロマン派以降の作曲家が続いておりました。

そのようなつもりはなかったのですが、ピアノ音楽に偏らないようにと思いながら選んでおりましたらこのようなことになっておりました。


生徒さんもどんな反応を示すか楽しみです。
時代によって音楽の趣向が異なることを感じ取ってくれると良いなと思います。

ハイドン | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 


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