多くの場合、年に1度は発表会が行われると思います
その発表の場を楽しみにしていらっしゃる親御さん、そしてお孫さんの成長に目を細めていらっしゃる祖父母の方。
発表会の後、喜んでいらっしゃるご家族の姿を拝見するのはたいへん嬉しいものです。
しかし、この日を迎えるために多くの先生方は叱咤激励の日々を3ヶ月前後送られると思います。
年に一度の発表会なので普段練習しない生徒でもこの時ばかりは流石にするだろうと思っていると、そうは問屋は降ろさず、焦るのは先生ばかりなり・・というご経験をお持ちではないでしょうか。
これは16号で書きました「時間の見通し」に関係しています。
多くの生徒は発表会で弾く曲がどのくらいの時間をかけて仕上げられるものかわかっていないのです。
ずっと先のことなのにどうして今から練習するのだと不思議に思っているはずです。
私は1年程前から初級の生徒たち全員にいつも使っている教本とは別に、バロック、古典派、現代曲を集めて渡し始めました。初めに、曲の目次とその曲が終了したらシールを貼る用紙を渡し、曲が仕上がるごとに目次に従って新しい曲を渡すようにしました。徐々に楽譜が出来上がる仕組みです。
どの曲も短いものばかりです。
10小節から1ページで終わるものがほとんどです。見た目も難しそうではありません。
しかし、普段弾く曲より複雑なもの、音楽が豊かで豊かな音色やタッチが必要なものを集めました。
そして、仕上げられるまでにどのくらいの期間がかかったかをシールの用紙に書き込んでいきました。
すると、その年の発表会でかつてないことが起こりました。
生徒全員が、本番の3週間前には余裕で曲を仕上げられていたのです。
いつもなら譜読みを終えた程度で本番に出演していた生徒もいたのにです。
おそらく生徒たちは、私から渡される曲が短く簡単そうなのにすぐに弾けるようにはならないと経験を通して知ったのです。
ましてや発表会の曲です。
いつもより難しいだろうし長さもあります。
そのことについて私は誰にも一言も触れませんでしたが、生徒たちは自らそのことに気付いたのです。
早くから練習を始めないと、自分の実力ではとても間に合わないと。
発表会は1日にして成らずです!
普段から時間の見通しを持つ力を育てることが肝心だと思います。
(Amazonでのご購入はこちら)
井上直幸さんが教育テレビの「ピアノのおけいこ」で取り上げられていた曲も生徒たちに渡しています。
特に現代曲は貴重です。(注:こちらの本とDVDには「ピアノのおけいこ」の曲はありません)
ストラヴィンスキー「5指のための小品」
メゼー「トッカティーナ」
カセッラ「子供のための小曲集」
はおすすめです。
「ピアノのおけいこ」の井上直幸さんの笑顔は衝撃的でした。
それまでいつも笑顔でレッスンされている先生はあの番組にはいらっしゃらなかった・・
本当に楽しそうにレッスンされていました。
井上直幸さんのDVDは私の宝物です。
その発表の場を楽しみにしていらっしゃる親御さん、そしてお孫さんの成長に目を細めていらっしゃる祖父母の方。
発表会の後、喜んでいらっしゃるご家族の姿を拝見するのはたいへん嬉しいものです。
しかし、この日を迎えるために多くの先生方は叱咤激励の日々を3ヶ月前後送られると思います。
年に一度の発表会なので普段練習しない生徒でもこの時ばかりは流石にするだろうと思っていると、そうは問屋は降ろさず、焦るのは先生ばかりなり・・というご経験をお持ちではないでしょうか。
これは16号で書きました「時間の見通し」に関係しています。
多くの生徒は発表会で弾く曲がどのくらいの時間をかけて仕上げられるものかわかっていないのです。
ずっと先のことなのにどうして今から練習するのだと不思議に思っているはずです。
私は1年程前から初級の生徒たち全員にいつも使っている教本とは別に、バロック、古典派、現代曲を集めて渡し始めました。初めに、曲の目次とその曲が終了したらシールを貼る用紙を渡し、曲が仕上がるごとに目次に従って新しい曲を渡すようにしました。徐々に楽譜が出来上がる仕組みです。
どの曲も短いものばかりです。
10小節から1ページで終わるものがほとんどです。見た目も難しそうではありません。
しかし、普段弾く曲より複雑なもの、音楽が豊かで豊かな音色やタッチが必要なものを集めました。
そして、仕上げられるまでにどのくらいの期間がかかったかをシールの用紙に書き込んでいきました。
すると、その年の発表会でかつてないことが起こりました。
生徒全員が、本番の3週間前には余裕で曲を仕上げられていたのです。
いつもなら譜読みを終えた程度で本番に出演していた生徒もいたのにです。
おそらく生徒たちは、私から渡される曲が短く簡単そうなのにすぐに弾けるようにはならないと経験を通して知ったのです。
ましてや発表会の曲です。
いつもより難しいだろうし長さもあります。
そのことについて私は誰にも一言も触れませんでしたが、生徒たちは自らそのことに気付いたのです。
早くから練習を始めないと、自分の実力ではとても間に合わないと。
発表会は1日にして成らずです!
普段から時間の見通しを持つ力を育てることが肝心だと思います。
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井上直幸さんが教育テレビの「ピアノのおけいこ」で取り上げられていた曲も生徒たちに渡しています。
特に現代曲は貴重です。(注:こちらの本とDVDには「ピアノのおけいこ」の曲はありません)
ストラヴィンスキー「5指のための小品」
メゼー「トッカティーナ」
カセッラ「子供のための小曲集」
はおすすめです。
「ピアノのおけいこ」の井上直幸さんの笑顔は衝撃的でした。
それまでいつも笑顔でレッスンされている先生はあの番組にはいらっしゃらなかった・・
本当に楽しそうにレッスンされていました。
井上直幸さんのDVDは私の宝物です。