不思議な音の国下巻では、いよいよレガートの練習が始まります。
最初は2音のレガートですが、
これが終わると3音のレガートの曲が出てきます。
ここでお猿のスイングを使います。
指を鍵盤から離さないようにカチコチな指で弾くのではありません!
腕を横にゆっくりと動かしながら、各指に腕の重さを
移動させながら弾きます。
それを可能にするには、腕や手首が下がっていてはできません。
ホースが折れ曲がっていては、水がスムーズに流れないのと同じです。
その弾き方をする人は、大抵指だけでピアノを弾こうとします。
今日、レッスンのあった生徒さんで、
腕も、手首も下がり、思いっきり指だけで弾く生徒さんがいます。
毎回、腕を自分で持ち上げて弾くよう、
下から腕を支えたりするのですが、
直すのはその時だけで、すぐに元に戻ってしまいます。
よくわかりませんが、これは直す、直さないという意識の問題ではなく、
その生徒さんの特性というか、元々上から置く感覚を持っていないというか、
そんな気がします。
なので、あまり言い続けても嫌になってくるかと思い、
ここだけはやってほしい、と思う所だけ最近は言うようにしています。
これが正しいかはわかりません。
直す機会を失うことになるだろうと思います。
さて、今日レッスンをした曲のひとつが、不思議下巻「ブランコ遊び」
腕が下がらないように、水に浮かすようにと言いましたら、
「お風呂の中でよくやる」と生徒さん。
じゃ、その感じよく知ってるでしょ、
それよ、それでお願いします、と言いましたら、
「あめんぼみたいに?」と。
この例えは良いな!と思い、
他の生徒さんにも使おうと心の中にメモしました。
この曲は3小節目に少し気を付けなければいけない箇所があります。
特に指で弾こうとする生徒さんには。
2小節目の終わりが「ミ」、3小節目の最初が同じく「ミ」
ここで4の指から2の指に変えます。
この生徒さんの弾き方では、指だけ入れ替えようとするので上手く弾けません。
ここでは蝶々が必要だと思います。
手首を持ち上げる動きです。
(スラーの終わりは常にそうですが、小さな動きなので蝶々)
5,6小節目は音型が変化し、下行形になります。
今度は手を上に丸く使います。
この生徒さんは横に手首を下げるように弾いたので、
かたつむりみたいに、あの丸い殻みたいな、と言いましたら、
「だんごむしでもいい?」と本人。
丸まる感じがこちらの方が合っているなと思い、
だんごむし採用!
結局、昆虫が色々登場することになりました。
あめんぼ、ちょうちょう、だんごむし
そこにお猿。
お家でちゃんと虫たちを思い出してくれるかなぁ・・