2021年10月から始めた作曲家シリーズ。
1カ月ごとに一人の作曲家を紹介していきます。
ピアノを教え始めた時からこれはやりたいと思い、当時は数人の生徒を1時間レッスンで教えていただけでしたので、毎月聴いてもらっていました。
これをする時だけは時間がかかるので、30分延長して実施しておりました。
しかし、楽器店で教えるようになり、何度かこれを実施したいと策を練り試みましたが、時間的に無理だとの結論に達し全く行わなくなりました。
それが、2年半前にイリーナ先生の講座で、アメリカのサイトで作曲家一人ずつの曲を何曲かまとめたものがあると知り、この方法が今はあったか!と思い自分で作ることにしました。
曲を聴くだけでしたら英語で書かれたサイトでも良いかもしれませんが、子どもたちが日本語で作曲家の生涯や曲についても読めるようにと思い作っています。
出来れば全員に聴いてほしいと思っておりますが、実際は半年くらいで脱落した人もいます。
1年続けられればその後も続けられます。
今、発表会の曲を練習していますが、ふと違うものだと感じました。
このシリーズを通して月に1曲でもクラシック音楽を聴き続けていると、もう2年以上色々と知らない曲を聴いているので、変化が見られるようになっています。
昨年の今頃は感じませんでしたが、今年は感じます。
こんな感じ、と情景や気持ちを話すとそれを掴み表現することが以前よりできるようになっているのです。
ピンとこない時は少し弾いて聞いてもらうと、そういうことかとわかります。
以前はこれが伝わらなくて、とてもたいへんでした。
このシリーズはクラシック音楽を聴いてもらうことが一番の目的です。
ついでに作曲家の名前だけでも覚えてもらえたらさらに良いですし、好きな曲ができたら最高です。
感想を毎回書いてもらっておりますが、最初の頃は皆よくわからなかったようでした。今は曲からなにか感じ取ったものを書いてくれたり、もっと細かく聴く中学生がいたり、自分で新たに調べたことを書く生徒さんもいます。
ほぼ毎回、似顔絵しか描かない生徒さんもおりますが、それでもレッスンでの話が想像以上に伝わっています。
実は「不思議な音の国 上下巻」2冊に3年半かかった生徒さんが2人います。偶然にも同学年で同じ頃にピアノを始めました。
2人ともこのシリーズを同時期に始めましたが、一人は途中で聞かなくなりもう一人は今も続けています。
不思議の教本を終えた頃は同じような進み具合でしたが、それから1年半近く経ち大きな差がついてしまいました。
音楽を感じ取る力や、その前に音楽は何かを伝えるものだという根底の有無に差が出てしまっていると感じます。
音符を読んで鍵盤を押さえるのが音楽ではなく、その音符が生きて自分の中に入って来るのが音楽で、演奏はそれをアウトプットすること。
自分の中にないものは外に出せないので、まずは受け入れて継続することが成長の第一歩かと思います。
石の上にも3年と言いますが、2年半続けていれば変化します。
子どもたちは吸収が速いので、きっと様々なことが大人より少し短くて済む気がします。
私は石の上に何年だろう・・
5年・・
20年・・
石が大きい?