おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ロシアン・メッソドは年月をかけて

2017年11月30日 | 重力奏法
レッスンで毎回活躍中の「はじめの一歩」(音友)

一音を長く伸ばし、体の大きな筋肉を使うことによって伸びのある美しく歌う音を習得する教本だと私は解釈しています。

さて、この「一音」の弾き方をどの位の期間をかけて行うかというと、
何と3年だそうです。

そして10年かけてさらに育てていくのだそうです。

これだけの時間をかけなければ本物を習得することはできないのですね。

10年・・・

小学3年生の生徒が19歳になる年月です。
4歳でも中学生。

子供たちにとってはこの10年は大きいです。
そして私にとっても成長を見届けられる最後の子供たちを今預かっていると思うので、この10年は大きいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォルマシオン・ミュジカルがそんなことに

2017年11月27日 | フォルマシオン・ミュジカル
フォルマシオン・ミュジカル(F.M.)が一部の大学入試の聴音試験に導入されているということを本日知りました。

そのような日が訪れるのは日本ではまだまだ先だと思っていました。

東京芸大と国立音大ではピアノを使わない聴音課題が入学試験に課されているそうです。
ヴァイオリンやギターが使われるそうです。

確かに、ピアノ以外では弦楽器が一番聴きやすいです。
次いで木管楽器。
次が金管楽器。
もっとも聴きづらいのが声楽です。

これは私の感覚です。
2013年からF.M.を生徒と共にしておりますが、生徒も同様だと思います。

もし、入試でF.M.が必要となったらこの順番に耳を慣らしていくと良いと思います。
あと、オーケストラ作品の聴音をたくさんすること。
何の楽器で特定の部分が演奏されているか楽器名がわかるようにすること。

お薦めのテキスト「La dictée en musique」(Editions Henry Lemoine)
にはピアノ以外の楽器の音がたくさんあります。

ルモワンヌから取り寄せられます。
Editions Henry Lemoine
(corrigéは解答編です)

余談ですが、海外では旋律聴音は意味がないとやらないそうです。
メロディは聴いて覚えるもので聴きながら書き取るものではないと。
暗記の聴音は意味があるけれどそうではない書き取りは必要ないと。

子供の頃からできるだけすぐに暗譜させる習慣を付けた方が良いそうです。
確かにモスクワの子供たちはレッスンでは常に暗譜です。
目の前に楽譜を置いてレッスンを受けているのを見たことがありません。
ボリス・ベルマンの「ピアニストからのメッセージ」にも弾いたものをワンフレーズだけでもすぐに暗譜で弾いてみる、できるだけ暗譜はすぐにした方が良いとあります。

偶然ですが、F.M.の聴音をワンフレーズずつ暗記で行っていたので、良い方法だったのだと本日初めて知りました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スライム(ジェロ)大活躍!

2017年11月26日 | 不思議な音の国
ゴリン先生の小道具にある「ジェロ」
日本では「スライム」のことですが、レッスンでは毎日、毎回活躍中です。



「おもちゃだけど、こんな使い方ができるとは思っていなかった」
と言いながらバケツからスライムを取り出し鍵盤の上に置くと、
高校生以上の生徒はまず「こんなことして大丈夫なんですか」と驚きます。

中学生は「作ったことあります」

小学生は「わぁ~、ぷにゅぷにゅぅ~」「おもしろーい」

4~6歳児は「もっとやる~、かして~」

反応は様々ですが効果は確実にあります。

大人の生徒さんで打鍵のあと手首がうまく持ち上げられない方にスライムの上で弾いてもらいましたら、まずいきなり「ブスッ」と上から突き刺しました。

「それは、ピアノでは叩くという言い方をします」と言い、
「自分の方に引き付けるようにして」とスライムの上でやって見せ、生徒さんにやってもらうと引き付けるタッチに。

このまま忘れないうちにピアノでやってみましょうとスライムをとると、なぜか手首は持ち上がらず平らなまま・・

そこで再びスライム。

するとスライムが鍵盤からはみ出るまでひたすら引っ張っておりまして、それで手首が持ち上げられないと判明。

ご本人「ずっと引き付け続けると思っていました」
私  「いえ、限界だと思ったら手首の方に伝えて下さい」

すると平らなまま無呼吸だった手首が呼吸を始めました。

一音を長く伸ばす方法を知っていると脱力ができます。
腕を持ち上げた時にゴリン先生がおっしゃる「しだれ柳の木」の状態にすること。
これが中途半端ですと手に力が入ったまま弾き続けることになり音は固く、手は疲労します。

私自身も「しだれ柳の木」が本当にはできていなかったので、間違った弾き方をしていた所がワサワサと見つかり、今まで何をやってきたんだろうとショックを受けています。
何十年も弾き続けたきた曲を、今あちこち直している最中です。
こんなに楽にしかも勝手に音が響いて伸びる、そんな感覚を楽しんでいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴリン先生の小道具 鍵盤シート

2017年11月25日 | 不思議な音の国
こちらはゴリン先生が使っていらっしゃるものを参考に手作りしたものです。



2つの黒鍵の「小さいお家」
3つの黒鍵の「大きいお家」
鍵盤のドレミの場所を覚えるためのものです。

4歳の生徒で「ド」と「ファ」をよく間違える生徒がいるのですが、そのうち覚えるだろうと特に気にしておりませんでした。

しかしピアノを始めて半年経ってもそうなので、これはしっかり覚えてもらはなければいけないとゴリン先生の鍵盤シートを作りました。

ノートには「小さいお家」と「大きいお家」を書いてそれぞれ部屋の名前も書いてあるのですが、4歳なので自分からノートを開いて見ることはしませんので覚えきれておりませんでした。

ただ「小さいお家」「大きいお家」は覚えています。

これを鍵盤においてお部屋の名前を確かめます。



このシートをこのまま1オクターブ上の「ド」、1オクターブ下の「ド」に置き換えるとどの高さの「ド」でも「レ」でも分かるわけです。

そして、色々な高さのまずは「ド」を音楽に合わせて右手、左手で弾いてもらいます。
音楽は「ド」から「シ」までそれぞれの音に合うものをピアノで録音しました。
(これもゴリン先生のマネです)

一度に全ての音はできませんので少しずつ進めます。

このシート、他にも使い道があります。

五線の「真ん中のド」「高いド」「低いド」と鍵盤の位置が確実に一致していない生徒にも使えます。

この3つの高さのカードを見せて、シートをその高さに置いてもらうと覚えられるようになります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴリン先生 総復習

2017年11月20日 | 不思議な音の国
素晴らしいです。これを実行していらっしゃるとは。

ゴリン先生はテキストが修了する時に習った曲を全曲演奏してもらっているようです。
ゴリン先生が作られたテキストを私も持っておりまして、楽譜を見ながらこちらの動画を見ましたら生徒さんは全曲演奏しておりました。

"Tales of a Musical Journey". Graduation from Book 1


モスクワ中央音楽学校の先生(モスクワ音楽院の先生でもあります)も習い始めた生徒さんに半年間習った曲、スケール、ハノン、エチュードを全曲弾いてもらっています。

こちらの動画はエピソード1から公開されているものは全て見ました。
昨年、夜な夜なこの生徒さんのレッスンを興味深く見ておりました。
(モスクワ中央音楽学校という名称で良いのかは定かではありません)

Первое выступление через 100 дней после начала занятий


"Вторые" 100 дней
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴリン先生の小道具 お猿

2017年11月19日 | 不思議な音の国
ゴリン先生の小道具の中で一番大きなものが「お猿」です。

使う機会がなかなか訪れませんでしたが、その時がついにやって来ました。

今春からピアノを始めた小学生の生徒さん。
発表会に向けてリトル・マーメードの「アンダー・ザ・シー」の練習を始めました。

イントロでいきなり「ミソドミー」と1オクターブ上の「ミ」まで大きく動きます。
どうしても指を拡げて弾こうとしてしまいうまくいきません。
腕を触るとガッチガチになっていました。

腕を自由に動かすことを知ってもらうには「おサル」です!
早速彼女の腕につけてみました。
おサルの長い腕にマジックテープが付いていて、それで腕に巻きつけるようにします。
(写真の腕は私のです。太い腕でも大丈夫です。


まずは好きな音を一音弾いたまま腕を左右、上下に動かします。
そして今度は曲の冒頭の2音目までを弾きます。
「ミソ」の「ソ」で音を作り出し手首をゆっくり持ち上げます。
この時「猿」は上に上がるだけです。

次は3音目までです。
「ミソド」の「ド」でやはり手首を持ち上げます。
今度は「猿」は横に動いたあと上に上がります。
だんだん「おサル」は楽し気に遊び始めます。

最後は「ミソドミ」まで。
これまでで最も大きく横にブ~ンと動いたあと上に上がります。

のはずでしたが、遠いことが気になるのか肘を張って横に動かしてしまい「おサル」は横移動だけで止まってしまいました。
3~4度やってもそうなので、もう1度2音に戻り4音目まで行った時に手首を上げる補助をしました。

すると肘を張ることなく「おサル」は気持ちよさそうに上へスッと上がりました。

「おサル」の動きを見ると、腕がどう動いたか確かめられるわけです。
とてもわかり易いです。

ゴリン先生の小道具は、子供たちが興味津々で面白がってくれるものばかりです。
しかもわかりやすいので効果も成果も得られます。

日本では理論的なことを覚えるワークブックはたくさん見かけますが、演奏技術に直接結びつくグッズはたいへん少ないと思われます。
私が知らないだけかもしれませんが、大袈裟なグッズではなくとも大きな効果が得られるのには本当に驚いています。

30年以上ピアノを教えてきて、さらに新しいことを知ることができたこと、自分の奏法を見直すことができたこと、とても幸運に思います。

ピアノを教える情熱が再び湧いてきました!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手首のエクササイズ

2017年11月18日 | 重力奏法
手首はピアノにとって呼吸する場所ですが、無呼吸状態を改善していると今度は息を吸いっぱなしになり音が出せなくなる生徒さんがいます。

スラーの終わりや休符で手首を持ち上げたり、長いフレーズは力を抜く場所が何か所かあると思うのですが、そこで手首を持ち上げることをやっていると、今度は手首を下げることを忘れてしまい、次の音を出すときに突っつくしかなくなり本人も「???」になってしまう場合があります。

音を出すときはまた元の状態に戻すわけで、息を吐きながら手を下すとそこで手首を持ち上げていた力が抜けさらに脱力できると思います。

これを運動能力と言っていいのかはわかりませんが、何も言わなくとも元の状態にスッと戻すピアノ歴半年未満の生徒さんもいれば、やっと手首を持ち上げられたら今度は下せないという長いピアノ歴を持つ生徒さんもいます。

体のコーディネート力というのでしょうか。
そんな大袈裟なものではないと思いますが、年齢や経験に関係のないものは確実に存在します。
そして、無意識で出来るから良いと言うものでもないと思います。

いつの日か実を結ぶ日が来ることを信じてレッスンをするのが先生の仕事だとつくづく思います・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴリン先生の生徒さんたちの演奏

2017年11月17日 | コンサート情報
ゴリン先生の生徒さんたちの発表会の動画を見つけました。
モスクワ中央音楽学校の生徒さんたち同様、10歳頃から先生のオケ伴でコンチェルトを弾いています。

無理のない奏法を初めから身に付けると、こんなに早くから多くのレパートリーを持つことができて楽しいだろうなと羨ましく思います。

ゴリン先生のレッスンは子供が正しく練習できるように親御さんにも協力を要求しています。
レッスンでメモを取ってもらったりビデオ録画してもらったり。
モスクワ中央音楽学校の先生もニコリともせず親御さんに説明しています。

ゴリン先生の生徒さんの演奏です。
こんな風に生徒を育てられたらなぁと思います。
好きなピアニストや憧れのピアニストはいても、同業者から見た憧れのピアノ教師はなかなかいないと思います。
ピアノ教師には色々な役割がありますので、比較の対象も様々です。
ゴリン先生はお手本にしたい先生です。

Mozart. Concerto # 21
Beethoven. Piano Concerto # 1- 1st mv.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジェロのもう一つの意味

2017年11月16日 | 重力奏法
連続してご紹介している「スライム」。

ゴリン先生は「ジェロ」とおっしゃっているのでそのように改めてお伝えいたします。

これまでこの「ジェロ」は、
①指が鍵盤に吸い付くような感覚を知ってもらう
②打鍵の方向のばらつきをなくし、なめらかで歌うような音を持続させる

このれらのことを身に付けるために私は使ってまいりました。

しかしもう一つ、とても大切な感覚を知ってもらうために使えます。

それは「長く持続する美しい音」を作り出すための深い打鍵です。

これもボリス・ベルマン著「ピアニストからのメッセージ」にありますが、ラフマニノフが次のように言っているそうです。

『指から根が伸びて鍵盤の中に入っていく』ように弾きなさい、と。

ゆっくりと鍵盤に沈み込み、根が一か所で止まることなく伸び続け、音が出た後もなお、打鍵の瞬間などなかったかのように鍵盤に持ち込まれた重みは抜けずに鍵盤の中にとどまり、同じフレーズの次の音に注がれる、という意味だそうです。

この感覚、以前はピンときませんでしたが今はわかります。
初級の生徒でもできます。
ただ、すぐにできなくなるので何度もやって覚えなくてはなりません。

ソナチネを弾いている生徒でしたら、長いフレーズでも一音も響きを損なうことなく弾けます。
一音ずつ足していくことをするので僅かに時間はかかりますが、「マネしてみて」と横でどんどん弾いて行くと生徒は付いてきます。

生徒の音を聴きながら、「うわっ、ロシア人みたいだ」と内心驚いております。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大きな熟れた苺

2017年11月13日 | 重力奏法
大きな熟れた苺の話はボリス・ベルマン著「ピアニストからのメッセージ」にあります。
ヨーゼフ・ホフマンが「キーの上によく熟した苺が一粒ずつのっているところを想像して、その苺を突き抜けてキーを押すようなつもりで音を出すように」と言っているそうです。

鍵盤を汚さないようにしながら苺に指を埋めるような急がない打鍵のスピード。
つまり慎重な打鍵のスピードで進行していくのだということを意味しているということです。

悪ふざけを恐れて使わずにいたバケツのスライム。
出番がやってきたようです!
購入しておいてよかったです。

こんな感じになるようで・・

でろ~ん

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴリン先生の小道具 ボール

2017年11月12日 | 不思議な音の国
ゴリン先生の小道具の中に子供の手の中に入る小さなボールがあります。

手の形を丸くするのに使うわけですが、私はあまり手の形の事は言わないので使う機会があるかわからないと思っていた小道具です。

ところが今週、2人の生徒に使うことができました。

4歳と5歳の生徒さんです。

1人は、3の指で音の出し方をしていたら途中から3の指だけ出して弾き始めてしまった生徒さんです。
使っていない指も全部出しておくように言ってこわばった他の指をほどいても、「これで弾けるからいいじゃないか」という調子でまた元に戻してしまいます。

そこで、ボールを握ってもらいこの形のまま3の指だけが音を出すとやってもらいましたら他の指を引っ込めることはしなくなりました。

もう1人は1の指の先端で弾いた生徒です。
いつもはそのような弾き方はしないのですが、きっと急に、他の指と同じ所で弾かなければいけないと考えたのだと思います。

そこでボールを握ってもらいました。
握ってもらった時に親指の先端をコップの口を持ち上げる時のように下に向けたので、横にしておくだけでいいのだと直しました。

そしてこの形のまま1の指を弾くように言いましたらあっさり直すことができました。
ついでに他の指まで良くなっていました。


ボールです。笑っています。まだ袋に入れたままです・・

ゴリン先生は技術を視覚化させて生徒さんに伝える方法を考えられていらっしゃると思います。
今回のボールは他の先生も使われているかもしれませんが、カエルとスライムは発想として私の中には全くありませんでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

F.M.は毎回できるのか・・

2017年11月11日 | フォルマシオン・ミュジカル
久し振りにF.M.について。

少し前から、45分レッスンや60分レッスンを受けている初級の生徒さんがいます。
今まで私のところには初級でその長さのレッスンを受けた生徒はおりませんでした。

この経験の中ではっきりとわかったことがあります。

ピアノのレッスンをじっくり行うと45分かかります。
特に最近、私はロシア奏法のテキストを使っているので、「音の出し方」「脱力」「指先」に注意を払い丁寧に進めていくとやはり時間がかかります。

45分レッスンの生徒さんは従来のリズム打ちやソルフェージュはできますが、時間のかかるF.M.の聴音はまずできません。

しかし、60分レッスンですと15~20分はF.M.を行うことができます。

習い始めの小さな生徒さんには30分レッスンでもF.M.の時間をとることは可能ですが、
ピアノが弾けるようになってくるとそれは叶わなくなってきます。


上級の生徒さんになると事情は変わります。
30分レッスンでもF.M.をほぼ毎回行うことができる生徒さんがいます。

それは好きな曲を1曲弾くパターンでレッスンを受けている高校生、大学生の生徒さんです。

学生さんたちは学業優先で一気に譜読みを済ませるだけの時間がないので、大抵ここまで弾いてきましたと言ってできる範囲のことをしてきます。
時間がないだけで譜読みは一人でできるので、レッスンでその手伝いをする必要はないと思っています。
レッスンで練習をする事にも抵抗があると思い、一人でできることは家でやってもらっています。

すると良い具合に10分位F.M.の時間が取れるのです。
このくらいあると1曲聴音ができます。
もう少し時間が短い時には、音を読みながら音楽に合わせてリズム打ちをします。

もちろん、曲が弾けてくると30分びっしりとピアノのみで終わります。

この10分程のF.M.の積み重ねがピアノに活きてきます。


これらは私のレッスンの進め方から得られた結果です。

音楽は時間の芸術ですので、レッスン時間に合った内容のレッスンで良いのかもしれないと最近になって思いました。

こちらは経験してほしいことはたくさんあっても、30分の中に60分の内容を詰め込むことはできないと割り切ることも必要かと思いました。

何を今更当たり前の事を・・ですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアのテキスト「ピアノのABC」

2017年11月09日 | 重力奏法
昨年からロシアの「ピアノのABC」エレーナ・グネーシナ著(фортепиано азбука フォルテピアーナ アーズブカ)を数人の生徒に使っています。

エレーナ・グネーシナはグネーシン音楽院の創設者の1人だそうです。

テキストは50番まであり、8小節程度の短い曲が主で、長いものでも16小節です。
譜読みも大変ではありません。

タッチの使い分けや左右で異なるフレージングを弾き分けることを学ぶものと思われます。

良いテキストです。
しかし私自身がこのテキストを教えきれていなかったようです。

「はじめの一歩1」の中にこのテキストにある曲が載っています。

どうやら「ピアノのABC」の前に「はじめの一歩」が必要だったようです。
音の出し方、スラーの終わり、レガート、スタッカート、休符の前、跳躍など「はじめの一歩」のようなテキストで十分に学んだあと細やかなタッチが必要な「ピアノのABC」に進むべきでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする