おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ジュラシックパークが好きらしい

2023年08月31日 | 作曲家を知ろうシリーズ

作曲家シリーズ、今月は夏休みということもあり、気楽に楽しめそうなジョン・ウィリアムズにしました。

ジュラシックパークはだいぶ前の映画なので小学生は知らないだろうと思い、この映画の曲は選びませんでした。


ところが、見たことのある映画、好きな音楽にジュラシックパークの名前が結構登場していました。

あら・・

恐竜、子供たちに人気です。

今は、Netflixで映画を家族と一緒に見る時代のようで、古いものでも案外観ているようです。


中学生の生徒さんが、ボストンポップスオーケストラっていいんですか?と質問してきて、よくわかりませんでしたがウィリアムズが指揮しているのでページに載せました。

久石譲さんの曲を新日本フィルがワールド・ドリーム・オーケストラとして演奏するように、ボストン交響楽団がポップスを演奏する時の名前かも、と答えました。

そうしましたら、来日するそうで、是非聴きに行った方がいいと勧められているとのこと。学生は3000円というので、ボストン交響楽団がポップスを演奏する時の名前だとしたら絶対行った方がいい!と、私も突然お勧めする人になりました。


調べましたら、やはりボストン交響楽団のことでした。

ジョン・ウィリアムズがサイトウキネンオーケストラを振りに来日する記事を見かけたな、と思い出し調べましたら9月。

中学生の生徒さんはボストンポップスオケが来ると言ってたな、とさらに調べましたら10月来日。

指揮は別の方のようです。
偶然ながらタイムリーでした。

ボストン・ポップス on the Tour 2023 ジョン・ウィリアムズ・ トリビュート日本公演

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手の支え方

2023年08月29日 | 重力奏法

ピアノ導入教本「不思議な音の国」は、原題は「Tales of a Musical Journey」と言います。

著者はウクライナ出身、アメリカ在住のイリーナ・ゴリンさんです。


私は彼女のレッスン動画から多くを学びました。
彼女の動画が一番わかりやすかったからです。そして、生徒さんの音の美しさと音楽表現は本物のレッスンをされている成果だと思いました。


この教本は、大きな腕の動きから学び始めます。

それはピアノは指だけでチョコチョコと弾く楽器ではないからです。

腕が動かせるようになるためには姿勢がとても大事です。
背中の支えがなければ腕は自由に動かせません。しかもピアノは自分で腕を持ち上げて弾く楽器です。

背中でコントロールするから、ピアノは背中で弾くと言われるのです。

イリーナさんのレッスンでは生徒さんの姿勢を何度も何度も直されています。
足も平らにコインを踏むように置いてと何度も何度もおっしゃいます。


日本の習字を思い浮かべると、やはり姿勢が大事です。
それは腕を使って書くからです。

美しい線を書くためには腕の使い方を知らなければなりません。

私は習字は習ったことはありませんが、先生が生徒さんの手を持ってお手本を書く光景は知っています。

考えてみましたら、ピアノのレッスンでしていることとそっくりです。


イリーナ先生が生徒さんの手を支える様子は多くの動画で見ることが出来ます。

ついつい3の指や手首の動きに目が行ってしまいますが、ちゃんと腕が下がらないように、手首が下がらないように支え、そして第3関節の手の平側に先生の手を入れていらっしゃいます。

指を支えるのは指先ではなく、指の根元です。

第3関節の感情線の少し上あたり。

その様子はこちら。



4歳になる前にレッスンを始めた生徒さんは、直したくとも1回弾くともう弾く気が失せてしまうことが多く、もっと集中力が付いてきたらやろう、と考えてきました。

年長の終わりくらいになるとグンと集中力が増し、何度か続けて弾いてもらっても大丈夫にはなるのですが、それまでには既に良くない癖がついてしまっています。

それを直す根気は本人にはなく、なぜ直すかも理解できないので、結局そのままになってしまったのが私のレッスンです。


説明しなくとも、イリーナさんのように何かにつけ手を支えておくべきだったと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子供の力を信じて

2023年08月27日 | 重力奏法

固定5指のことを前回書きました。

ドからソまで12345の指を置いておくと曲は弾けてしまう、という導入法です。

指の番号を見るだけでも弾け、音を読む手間が省けてしまいます。


最初はハ長調でそれを行い、次は手の位置をト長調やヘ長調に移動させ、また同じことをやるだけの便利な導入法です。


習い始めから5本の指を色々と使えます。
上達感が味わえます。


この方法に馴染んだ生徒さんが、右手メロディーの中に上行形「ドミソド」と、もし出てきたらどのように弾くでしょう。

指使いは「1235」

多くの生徒さんは頑張って指を開くと思います。
届くようになるまで何十回も練習する生徒さんもいるかもしれません。

仮に、それで届くようになったとして、手を開いたまま弾く「ドミソド」はどんな音がするでしょう?特に「ソド」の所です。

痛々しく硬くこわばった音だと思います。音楽にはなりえない音です。

そして先生方はこう言います。
「もう少し手が大きくなったらもっと楽に弾けるようになるから、今はこれで十分よ」と言ったことを。


残念ながらこの生徒さんは手が大きくなってもこの弾き方しか知らないので、このままです。

表情のない素っ気ない音です。
機械的な音とも言います。


固定5指でピアノレッスンを始めることで起きるデメリットの代表はこれだと思います。

この導入法で始めても、指導者が手の使い方を注意深く教え、生徒さんも進みが速ければ、この状態を長く続けることはないので、大きな弊害に合わずに済むかもしれません。

しかし標準的な進度の生徒さんの場合、固定5指は悪い癖しかつかない可能性が大きいです。


子供だからこんなものだろう、小さい内は皆こんな音だ、ともし思っていらっしゃるとしたらそれは間違いです。


初めてピアノを弾く時から、腕を大きく使い、腕の重さで音を鳴らし、指・手首・腕が力まないように教える方法が今の日本にはしっかりあります。

一番使いにくい1の指からピアノを習い始めさせることは、悪循環を生みます。


固定5指で半年でもレッスンを受けてしまった生徒さんがどのような状態になるかを、これまで何人も見てきました。

たった半年で腕は固まります。
指だけで弾くと手首も腕もロックされて動かせなくなります。

それを解くのは最低でも習った倍の時間がかかります。


ピアニストのような腕や手首を使った弾き方は、専門家や上手い生徒さんだけが出来ることではなく、誰でもできます。

何歳からでもできます。

但し、8歳までに覚えた身体の使い方は一生残るそうです。
人間は慣れるのに66日。

初めから本物を習った方が楽です。


それから固定5指は曲のレパートリーが狭くなりがちです。
右手メロディー、左手伴奏、音域2オクターブ位という定型。

腕が大きく使えると、広い音域を白鍵だろうが黒鍵だろうが初歩から弾け、様々な音楽のパターンを弾くことが可能になります。


子供は大人が考えるほど出来ないものではありません。
パターン化したもので固まってしまう前に、指導者が世界を広げること。

難しい曲を早くから弾かせる意味ではありません。
そのような曲ではなくとも、音楽の扉を大きく開く曲がたくさんあります。


3の指でノンレガートから始める導入法を「ロシアンメソッド」と日本では言っています。

この指導法を実践されている先生は以前より増えているはずですので、内容をお知りになりたい方は探されてみると良いと思います。

ただ、日本では音楽表現そのものを追求する高度な内容を指導される先生方もいらっしゃいます。

子供たちに教える基本的なことを知りたい場合は、子供の指導を中心にされている先生を探された方が良いと思います。


実践しなくとも、ピアノを教える先生はこのメソッドのことを知っておくべきかな、とは思います。

趣味の方の方がピアノの先生より詳しい場合もあるので、負けてちゃいけません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

固定5指の弊害

2023年08月26日 | 重力奏法

ピアノを初めて習う生徒さんに、何の音、何番の指から教えていらっしゃいますか?


多くの先生は、

「まん中のド」「1の指」

だと思います。


そして、右手の「レ」は2の指、「ミ」は3の指・・

左手は「まん中のド」から始める場合と、「1オクターブ下のド」から始めるパターンに分かれると思います。

「まんなかのド」なら「ド」は1の指、「シ」は2の指・・
「1オクターブ下のド」でしたら、「ド」は5の指、「レ」は4の指・・


これを『固定5指(こていごし)ポジション』というのはご存知でしょうか?

この方法で教えていらっしゃる先生は、手を固定させて弾く「固定5指メソッド」で教えていらっしゃいます。

゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜


ご自分がどんなメソッドで教えているか、なぜそのメソッドを選んで教えているか、把握されていますか?


このメソッドで教える利点はなんでしょう?

読んだとおりに指を動かすと曲になる、だと思います。
保護者の方にも進み具合がわかりやすいです。


では、ピアノは指だけで弾く楽器かを考えてみて下さい。

固定5指で、腕全体を使ってピアノを弾く基本の動きを習得することをいつ行いますか。

鍵盤を指でひとつひとつ押すだけでは音楽にはならないことは、先生方は皆さんご存知です。

゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜


指で鍵盤を押さえることが習慣になってしまった生徒さんに、腕の重さを使い音を鳴らすこと、手首の横の動きを使って重さを移動させながらレガートで弾くこと、手首の縦の動きで呼吸をしフレーズのわかる演奏をすることを、いつ教えますか?


固定5指で広い音域の曲を演奏することを、どのくらい進んだら行いますか。

調号が3~4個の黒鍵を使った曲をどのくらい進んだら試しますか?


゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜


あれこれ書きましたが、6年前まで私自身が自分がどんなメソッドで教えているかなど考えたこともありませんでした。


まん中のドから教える、それはその音から読む練習をするから。
1の指から弾き始める、ドレミファソと当てはめたらそれは当然のことだから。


そのように教えてきました。


その結果、音が鳴らずスカスカ、パサパサ。さらに、レガートが上手く弾けない生徒が少なくないという結果を招きました。それを改善するために、1の指でドを弾く前に、黒鍵を234の指で弾き、音の動きと腕の向きを合わせることを教えはしました。

しかし、教本がこれを活かすつくりにはなっていなく、解決策を見つけられずにいました。


゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜


それが6年前に、ロシアンメソッドの教本に出会いました。

このメソッドのことは知ってはいました。

ノンレガートで3の指から始める。知っていたのはそれだけでした。
そのメリットまではわかっていませんでした。


5年前から実際にその教本を使いレッスンを始めました。

飛躍的に生徒さんたちが上達したとは言えないかもしれませんが、少なくとも指だけで音を押さえる生徒さんはいません。


少し前に、4月にあった発表会でお手伝いされた教室のスタッフの方から、

「先生の生徒さん、全員手の使い方が綺麗でした。先生が使っている本がどんな本かやっと分かりました。ほかの生徒さんと全然違う」

と言われました。


使っているのは「不思議な音の国」です。
導入はこれ一択です。

楽器店で取り寄せ不可で、都内ですとカワイ表参道店でしか取り扱っておりません。

なので、スタッフの方も教本の中身をじっくりご覧になったことはなく、謎だらけの本でした。


生徒さんの演奏を聴いて、私はもっと音が鳴っても良いはずだと不満でした。このメソッドで教え始めて5年目を迎え、最近やっとコツがつかめてきた気がします。

音の発音やニュアンスを伝えることは当たり前のレッスンになっています。


私は先生方が指導法についてご自身でよく勉強されていることを知っています。

ただ気になるのは「NATO」になってはいないかということ。

海外で日本人は「NATO」と言われているらしいですが、「No Action ,Talk Only」のことだそうです。

話は聞くけれど、行動には起こさない。

これは日本人の気質です。
やってる感だけあっても意味はないです。

なぜこうなるかは、日本人は失敗を咎めるからだそうです。

なので、失敗しないこと、無難なこと、手慣れたことを行い、試行錯誤して成果を上げようとしなくなる。

何はともあれ、やってみること。
挑戦し、失敗を重ね、成功の糸口を見つけること、と最近読みました。

その通りだなぁ、と思います。


私の世代はまだ失敗から学ぶ機会があったように思いますが、誰も傷つかない、傷つけない教育が必要以上に行われた時期があると思います。

守られたまま育ってしまった世代が、どんどん社会で活躍する年齢になっていると思います。

円安の影響で演奏会もこれまでとは変化して行くかもしれません。
昔に戻って行くかもしれません。


本物に触れる機会が失われることがないことを祈ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英雄ポロネーズ エディション研究 ⑨

2023年08月24日 | エディション研究

いよいよ最終回です。
あと一息お付き合いくださいませ。


略語
FE フランス初版
GE ドイツ初版
A 自筆譜ファクシミリ
m. 小節


【校訂報告 ✐౽】
m.148,150(譜例13) GEは、これらの小節の始まりのE♭がナチュラルになっている。FEは、m.148と150がE♭で、149と151がEになっている。この版では、148と150に対応する144と146がE♭の為ここもE♭とし、149と151に対応する145と147がE1である為、ここをEとした方が適切ではないかと思われ、そのようにした。



譜例はm.148。


曲の流れの中で対応する小節を見てみます。Es音は青文字、E音は赤文字です。
GEは148&150がE音。 FEは148&150がEs音。パデレフスキー版はFE と同じ。

短調と長調のコントラストが美しい部分です。
これを経て誇らしげなあのテーマが戻ってきます。形式上のコントラストもある部分です。

自筆譜ファクシミリもm.148はEs音です。その他もFEと全く同じです。上の楽譜はエキエルですが自筆譜と同じです。FE、パデレフスキー版とも同じです。

m.148がE音のミクリはm.150ではEs音になっています。
ミクリ版を使われるときには、ここは修正が必要になると思います。



【校訂報告 ✐౽】
GEには、左手の4番目の和音のC1がない。



ここは華麗なコーダに入る直前の小節です。


自筆譜ファクシミリは次のようになっています。最後から3つ目の左手の部分です。


C音はどこにもありません。加線が鮮明に見えています。
エキエルもC音はありません。パデレフスキー版にはC音が入っているので、使う時には注意した方が良さそうです。


m.143からのホロヴィッツのバスラインの繊細な表現。84歳の時の演奏です。


以上です。


今回は校訂報告全てを載せてはおりません。
演奏上、気になるところを抜き出してみました。

また、校訂報告の翻訳は私自身のものです。
言い回しがわかりにくいところがありましたら申し訳ございません。


昔はなかったエキエル版が登場したことで、曲の印象が部分的に変わったり、弾きやすくなったりしているかもしれません。

版の比較をしてみて、エキエル版が必ずしも自筆譜通りに再現していないことがわかりました。
今は自筆譜のファクシミリ(自筆譜を写真で撮ったもの)が以前より入手しやすくなったので、疑問に思ったら確かめてみると確信が持てます。

自筆譜と違う時に、それによってどう音楽に違いが生まれるかも考えると楽しいものです。


おしまい ✐౽

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英雄ポロネーズ エディション研究 ⑧

2023年08月23日 | エディション研究

略語
FE フランス初版
GE ドイツ初版
A 自筆譜ファクシミリ
m. 小節


【校訂報告 ✐౽】
m.141(譜例12) FEは、右手最後の2つの音を16分音符で書いている。m.133は、FE、GEとも16分音符である。GEのB2は、B2が32分音符、次に32分休符、そしてA2を16分音符で書いている。この版はミクリ版に従ったものである。新しい版では、別のリズムになっているものがある。その別のリズムとはm.133のリズムである。この他に、Klindworthはこのパッセージ(m.133,137,141)を32分音符、16分休符、16分音符のリズムで書いており、は16分音符、16分休符、32分音符で書いている。


校訂報告を含め表にしたものが下の譜例です。


Klindworthとは、ドイツの作曲家、ヴァイオリン奏者、音楽教師。ヴァイマールでリストの指導を受けたそうです。モスクワ音楽院ピアノ科教授に就任し、ロシア滞在中にショパンの学術校訂版を完成させているそうです。学術校訂版というのはおそらく批判校訂版のことだと思います。つまり原典版。楽譜の校訂者として著名な人物だったようです。

Burgnoliとは、イタリアの作曲家、ピアニスト、音楽学者。アントン・ルビンステイン・コンクールでバルトークを破り作曲賞を受賞。フィレンツェの音楽院の教授になり、ピアノ教育、ピアノ技術に関する著作があるそうです。リコルディから彼が校訂したショパンの楽譜が現在も出版されています。


表だけではどの部分かピンとこないと思いますので楽譜を一部載せます。

m.132-133

校訂報告では、最後の2音について書かれています。

この楽譜はエキエルです。2音とも16分音符で書かれているものが最も多いです。 自筆譜も2つの16分音符。


m.137

最後の2音は16分音符。 自筆譜も同様。


m.140-141

ここで初めて変化する最後の2音。 エキエルは32分音符が先 です。自筆譜も同様。



自筆譜がどうであろうと、 ここはパデレフスキー版で耳にしている人が圧倒的に多い、この魅惑の16分休符を無くすわけにはいかない! という人が多いのではないかと・・


ホロヴィッツの演奏です。3連符の後に注目。


アルゲリッチ


アヴデーエワ、チョ・ソンジン、小林愛実さん、牛田くんを聴いてみましたが、お若い方も魅惑の休符入りでした。
聴いた中では、反田さんだけエキエルの通り。つまり自筆譜通りでした。

弟子のミクリが最後が32分音符ならそれでヨシ! と個人的には思います。
私はこの曲のここが一番好きです。ホロヴィッツ最高


今回はここまでです。 ✐౽
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英雄ポロネーズ エディション研究 ⑦

2023年08月22日 | エディション研究

略語
FE フランス初版
GE ドイツ初版
A 自筆譜ファクシミリ
m. 小節


【校訂報告 ✐౽】
m.81-82(譜例10) FEは、アルペジォを下から続けて書いている。
GEは、右左分けて書いている。m.101はどちらの版もアルペジォを分けていない。




エキエルはm.81-82もm.101-102も下から続けて書いています。


自筆譜ファクシミリはこのようになっています。m.81-82です。


2つ目のアルペジォまでは右左分かれているように見えます。
もしかしたら3つ目もそうかも・・
最後もそうかも・・

ということで、どちらなのか確定できません。

ん?小節線の書き方が・・
もしかしたらショパンの癖かもしれません。
線を続けて書かないのは。


m.101-102は次のようになっています。

2つ目までは確実につながっています。3つ目だけ区切れて見えます。

最初の印象が大事なのかと思わせますが、m.81は最初の2つは区切れています。その結果、区切っているということにしたのかわかりませんが、m.101-102も区切っている版があります。

ショパンはおそらくどちらも下から続くアルペジォを書いています。


パデレフスキー版で勉強した昔の演奏家はアルペジォを分けていますし、エキエルで勉強した若めの演奏家は1本のアルペジォにしている傾向があります。

表現にどのような違いが生まれるか考えて演奏出来れば良いのだと思います。

アルペジォを分けるとシャープさが出ます。つなげると勇壮な感じが出るように思います。


再度言いますが、自筆譜ファクシミリを見る限りでは、おそらく全て1本のアルペジォをショパンは書いたと思います。

楽譜というものは、このような線が1ミリくらい離れているか否かで 表現するものが変わってきます。


1本線のアヴデーエワ


左右分かれたパターンのアルゲリッチ
アルペジォが左右分かれているということは、両手同時。


今回はここまでです。 ✐౽
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英雄ポロネーズ エディション研究 ⑥

2023年08月21日 | エディション研究

略語
FE フランス初版
GE ドイツ初版
A 自筆譜ファクシミリ
m. 小節


【校訂報告 ✐౽】
m.64(譜例7) 
FEは、2番目の和音にB♭が書かれていない。
GEは、走句が最後の和音より始まっている。FEでは、この小節の後から2番目の和音より走句が開始されている。






まずはB音に関しては自筆譜ファクシミリにこの音は書かれています。
エキエルもB音はあります。

走句の開始をどこから始めるかについて。

こちらは自筆譜ファクシミリ

走句の2番目と3番目の間に最後の和音があるように見えます。

コルトーは2番目の音から始めるよう書いてあります。
エキエルは3番目の音から開始。

パデレフスキーは1番目の音から始めるので一気に弾き切る感が出ます。
2番目から始めると最初の音が前打音の扱いになります。
3番目から始めると複前打音のように聞こえます。1拍目4分音符の後の装飾音と同パターンのようになると思います。

この部分は生徒さんから質問を受ける可能性のある箇所です。
このパッセージの始まりを左のどこと合わせるのかと。

弾き方はひとつではない、が答え。

わかっていることは、ショパンの自筆譜では2番目と3番目の間に左の最後の和音があるように見える。


どこを左の最後の和音と合わせるかでニュアンスが異なるので、どれを選択すべきか考えて決めると良いと思います。


最後の和音と1番目が同時のギレリス
アルゲリッチ、アヴデーエワ、ホロヴィッツなどこのパターンが多いです。

3番目の音から開始のソンジン



今回はここまでです。 ✐౽
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英雄ポロネーズ エディション研究 ⑤

2023年08月20日 | エディション研究

略語
FE フランス初版
GE ドイツ初版
A 自筆譜ファクシミリ
m. 小節


【校訂報告 ✐౽】
m.58-59(譜例5) 
FE(ミクリ版も同様)は、58,59小節の左手の最後の8分音符がF-A♭ではなくF-Gとなっている。





エキエルは、F-Asです。


自筆譜ファクシミリはこのようになっています。

1小節前のF-Gと同じ書き方に見えます。問題の箇所もF-Gで書かれていると思われます。

このあとの m.62-63 に右手が1オクターブ高くなり現れます。
その時の左手はF-As-Fです。

これを考えると、エキエルやパデレフスキーのF-Asは納得できます。

この部分は f-mollで、和声がF-GはⅡ7、F-AsはⅣ7です。
どちらもサブドミナントと考えると大した違いはないかと単純に思ってしまいますが、弾いてみると結構違います。音楽のキャラクターが全く異なります。

この一音で、2小節後に出てくる1オクターブ高くなったものとの表現に違いが生じます。


こちらはミクリです。私はこの楽譜で弾きましたが、この音は意味があると思い弾きました。



【校訂報告 ✐౽】
m.61(譜例6)FEは、最後の2つの8分音符にB音が書かれている。




こちらはヘンレ版にある校訂報告で、パデレフスキーには載っていないものです。

自筆譜ファクシミリB音はありません。


エキエルもB音は入っていません。
メロディーに第3音があるので、伴奏との重複は和声法的にありえません。それに弾きにくいです。
パデレフスキー版をお使いの方は、ここは注意された方が良いと思います。


パデレフスキー版通り左手F-As、Bありのブレハッチ(自筆譜はF-G、Bなし)


F-AS、Bなしのホロヴィッツ

ミクリパターンは見つけられませんでした。



今回はここまでです。 ✐౽
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英雄ポロネーズ エディション研究 ④

2023年08月19日 | エディション研究

略語
FE フランス初版
GE ドイツ初版
A 自筆譜ファクシミリ
m. 小節



【校訂報告 ✐౽】
m.50-51 54-55(譜例4) 
FEは、50-51小節の間の右手のC2にタイがついている。GEでは、このタイがついていない。54-55小節では、FEはE♭2とG2にスラーがかかり、GEではE♭2にタイがついている。
ショパンは、両方の和音に共通する音をタイで結んだと思われる。





譜例の楽譜がいずれも段が変わる所にあり、スラーとタイがたいへん分かりづらくなっており申し訳ございません。

一番上はm.50-51で、C2がタイ。
二番目のものはm.54-55で、Es2がタイ。
三番目はm.54-55で、Es2とG2にスラー。

エキエルは、
m.50-51 タイなし
m.54-55 Es,Gにスラー
m.51、55の最初の和音で4つの音を鳴らすようになっています。

自筆譜ファクシミリを見ると、
m.50-51 Cに線は付いていますが次の小節には何もありません。一つ目の赤い矢印)m.51が次の段に書かれているので書き忘れの可能性があります。(二つ目の赤い矢印
m.54-55 Esにタイ三つ目の赤い矢印) このタイは明瞭です。



自筆譜を見るとパデレフスキーの校訂報告にある共通する音をショパンはタイで結んだのではないかという解釈になるかもしれませんが、タイにすると弾きにくいです。

エキエルで譜読みをした曲が私はないのですが、自筆譜にあくまで忠実に再現された版だと思っておりました。しかし、これまでのところ必ずしもそうではないという印象です。弾きやすさやも加味されているかもしれません。


共通音をタイで弾いているブレハッチ。パデレフスキー版はこの部分はショパンの意図を組んでタイにしています。


エキエル通り、m.51、55の最初の和音で4つの音を鳴らしスッキリの反田さん



今回はここまでです。 ✐౽
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英雄ポロネーズ エディション研究 ③

2023年08月18日 | エディション研究

略語
FE フランス初版
GE ドイツ初版
A 自筆譜ファクシミリ
m. 小節



【校訂報告 ✐౽】
m.28(譜例3) 
FEとGEには、最後の和音にC1が書かれていない。




最初に訂正です。
譜例のL.HにC音が入った方にGEを書いてしまっていますが間違いです。GEもC1音が入っていない下のグループです。


パデレフスキーの校訂報告には左手の和音のことしか触れられておりませんが、右手も版による違いがあります。ヘンレ版の校訂報告には右手のことも書かれています。



まずは左手を見てみます。

最後の和音にC音が ないものとあるものがあります。


まとめると、m.28は、
C音なし A、FE、GE、ヘンレ、ミクリ、コルトー
C音あり パデレフスキー
m.44、76は、
C音なし FE、コルトー
C音あり A、GE、パデレフスキー、ミクリ

エキエルは、自筆譜に忠実にm.28なし、m44、76あり。多数派と同じです。

同じような箇所なのに、m.28は「なし」が多数m.44,76は「あり」が多数
本来、どちらも「なし」多数か「あり」多数になるはずです。

これはどういうことでしょう。



この左手は、右手の前打音と関係していると考えている版が見られます。
右手を見てみましょう。

ヘンレ版の校訂報告には、FEは前打音にa2が書かれている、とあります。

自筆譜ファクシミリはどのようになっているかというと、a音は全てなしです。それに従っている版が大多数です。右手に関しては多数派が一方に絞られています。

パデレフスキーとミクリは考えてる様子が窺えます。
ミクリは、m.28 右a2あり+左C1なし、m.44、76 右a音なし+左C音あり。
パデレフスキーは全てa2なし+C1ありパターンです。



この事態を生んだのは、自筆譜のm.28によるものと思われます。
右aなし+左Cなし
m.44、76は、
右aなし+左Cあり

エキエルは自筆譜通りです。


結局、どう選択するか。

左手にCがある方が豪快だと思います。
下のパターンはCを省くことで根音Desと第7音Cがぶつかることを回避したのかもしれません。

ショパンは右手は前打音a音なしで一貫しています。次のdesの時にaを同時に弾くことで厚みが出ます。

m.28の左C音を弾くか弾かないかの選択になるわけです。 
そのあとのユニゾンスケールが1回目は短いので、あえて1回目のm.28の左手にはCを入れず響きを多少シンプルにした可能性が考えられます。

そのように自分では解釈して自筆譜と同じにしてあるエキエルで行くか、1回目は単なる書き忘れと捉えパデレフスキーのように3回とも豪快に行くかの2択かと思います。

どれを選択しようが、そこに理由があれば良いわけで・・


今回はここまでです。 ✐౽
結構、頭の中がグルグル🌀しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英雄ポロネーズ エディション研究 ②

2023年08月17日 | エディション研究

かつて自分で訳したパデレフスキー版の校訂報告を使い、違いを見ていくことにします。

略語
FE フランス初版
GE ドイツ初版
A 自筆譜ファクシミリ
m. 小節


【校訂報告 ✐౽】
m.16-17(譜例1) 
この版(パデレフスキー版)では、GEのフレージングに従う。FEではm.16の終わりまでスラーが続いている。




上のヘンレグループの楽譜のコピーは、段が分かれていたものを隣に貼り付けています。
スラーはm.17の最初の音まで続いています。

エキエルは、ヘンレグループと同様です。

自筆譜のファクシミリを見ると、m.17の最初の音までスラーが続きその音から次のスラーが書かれています。Elisionです。
譜例の上の方にあるヘンレグループと同じです。


【校訂報告 ✐౽】
m.26(譜例2) 
GEでは、この小節とm.42の終わりが次のように書かれている。


m.74とm.164では、16分音符・16分休符、8分音符で書かれている。




左手3拍目をm.26、42、74、164とも、8分音符で統一している版と、16分音符+16分休符・8分音符に統一している版があります。しかし、GEは前半8分音符、後半16分音符になっています。

エキエルは8分音符に統一。

自筆譜のファクシミリは、m.164以外は8分音符、 m.164は16分音符・8分音符です。m.26の3拍目ウラの8分音符の前が黒く消されているのが見えますが、前後の音符は書き直した様子はなくはっきりとした8分音符です。

m.26

m.164



m.74は一瞬16分音符に見えますが、よく見ると中央のC音の加線です。
GEはそれを見間違えたのかもしれません。

m.74



GEと自筆譜ファクシミリをまとめると、このようになります。



いずれも、あの長いユニゾンのスケール4小節前の部分です。
フレーズを一瞬一度閉じるそのバスのリズムをどう捉えるかです。 現代では、版によってどちらかのパターンに統一して書かれているので、自分の考えで選択して良いと思います。

ショパンはおそらく、8分音符で統一したかったのではないかと思います。その方が安定感があり、力強いです。
m.164は右手の旗の16分音符につられて書いてしまったのかも・・?


今回はここまでです。✐౽


この曲を実際に弾いている最中ですと、この版の比較は興味が湧くかもしれません。
そうでない方は、いつかご気分が向いた時にでもお読みいただければと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英雄ポロネーズ エディション研究 ①

2023年08月15日 | エディション研究

久し振りにエディション研究をしたいと思います。

前回は2020年にJ.S.バッハのインヴェンションNo.1についてしました。

今回はショパンの英雄ポロネーズです。


バッハの時もですが、このポロネーズも学生の時の必修科目だったエディション研究で発表したものです。

当時はエキエルの存在はなく、現在日本で出版されているパデレフスキーのライセンス版も存在しておりませんでした。

友人と2人で組んで発表しました。
校訂報告は、英語が得意な友人は何故かヘンレ版のドイツ語、英語が得意ではない私がパデレフスキー版の英語を訳しました。

(確か友人のお父上が大学教授でドイツ語が大丈夫というので、わからなかったら教えてもらうと言うのでそのようなことになったと記憶しています。昔は翻訳アプリどころかパソコンもなく、その前の時代のワープロもなく、すべて時間をかけ自力でしていました。)


゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜

使用楽譜は、
・ヘンレ
・パデレフスキー
・コルトー
・ミクリ

ショパンの初版は英、仏、独の3国同時出版であることがひとつの問題です。
この段階で既に国によって違いが生じています。その違いが原典版の校訂報告にはきちんと書かれています。


何回かに分け、版による違いを見ていきたいと思います。

久し振りに見ましたら、結構違うものだと思いました。
今回はエキエルも加えて見ていきます。


゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜


版の比較を見る前に、この曲が作られた頃のショパンについて。

作曲されたのは1842年。創作の絶頂期です。
出版は1843年。作曲されたのは1842年。1839年から1843年に出版された作品は、全生涯を通じ最も高い位置を占める作品たちです。


1839年出版 | 24の前奏曲
1840年出版 | ピアノソナタ第2番、バラード第2番、スケルツォ第3番
1841年出版 | バラード第3番、ノクターン第13番、ポロネーズ第5番、幻想曲
1843年出版 | バラード第4番、スケルツォ第4番、ポロネーズ第6番

この後は、1845年 | ソナタ第3番、子守歌、1846年 | 幻想ポロネーズ、舟歌、1847年 | チェロソナタ、と作品は減り、マズルカ、ノクターン、ワルツが増えていきます。

英雄ポロネーズが作曲された1842年。
プレイエル楽堂で公開演奏会が開かれています。

プログラムは
Andante spianato
Mazurka As dur, H dur, a moll
Ballade As dur
Etude Op.25-1,2,12
Prélude Des dur
Impromptu Ges dur

公開演奏のあった2月21日、ショパンの最初の師Živný先生が死去。ショパンにバッハやモーツァルトを教えた先生です。ショパンは自分で初めて譜面に書いたポロネーズをこの先生の誕生祝に贈り、先生の下を卒業しています。

4月には幼友達マトウシンスキーが肺結核で亡くなっています。
その1週間後、サンドと共にノアーンへ。サンドは友人らも招き、ドラクロワは4週間滞在しています。

英雄ポロネーズについてショパンは、「グローショーの戦いのようだ」と言っています。グローショーとは、ポーランドのために戦っている亡霊のような勇士たちの活発な舞曲のこと。

亡霊のような勇士・・
序奏部の音楽が理解できる気がします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これ以上の誉め言葉は

2023年08月14日 | レッスン

初めてこのような言葉を生徒さんのお母様から聞きました。

「先生のレッスンを受けるようになってから、〇〇ちゃんが(娘さんの名前)幸せそうな顔でピアノを弾いている。こんな顔でピアノを弾くのは見たことがない」


もう講師人生がこれで終わっても悔いなし、というお言葉。

娘さんは「だって、ピアノ弾くの楽しいんだもん」


夢かと思うような2人の言葉。身に余り過ぎます。


ピアノの弾き方を教われないのでと私の所に通うようになった生徒さんです。

勘の良い生徒さんで、小学校高学年なので直すのに苦労すると思うのですが、指だけで弾いてきたわりには1回のレッスンの間に奏法を直していけます。

習い直してまだ3カ月目なので、新しいことに興味津々なのかもしれません。


同じ人が教えても、相手によって受け取り方は千差万別です。

いつもこんなに幸せなことばかりではありません。むしろこれは滅多にないことです。


相手に気持ちを伝えることと、感情をぶつけることは全く別のことで、生徒さんや親御さんから人としての在り方を学んでいると感じます。

自分の過去を思うと、何をやらかしてきたかとゾッとします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進藤実優さん聴いてきました

2023年08月12日 | コンサート情報

進藤実優さんのリサイタルを聴いてきました。

ショパンコンクールの予備予選で彼女の演奏を耳にし、何者?と驚き、モスクワ中央音楽学校で勉強されていることを知り、なるほどと腑に落ち、それからずっと彼女を心の中で応援してきました。

東海地方でのコンサートは度々目にしていましたが、関東ではジョイントでしかお名前を見かけていなかったので、聴きに行きたいけれどじっくり、タップリ聴きたいとリサイタルを待っておりました。


そうしましたら、お盆の期間にトッパンホールで彼女のリサイタルがあることを知り、残り1席を確保し聴きに行くことが出来ました。



どの曲も全てのフレーズに意味を持たせ、知的で濃密。
うわべだけで表現することは決してなく、演奏に品があります。

ロシアのバス歌手のような印象でした。
呼吸が深くゆっくり長い。キラキラ系ではない感じです。


最初に弾き始めた瞬間から、彼女は音楽が本当に好きなんだなと感じました。

とても良く考え抜かれていると思いましたが、そこに少々息苦しさを感じてしまいました。


アンコールにショパンのワルツ、マズルカ、ノクターンを1曲ずつ弾いて下さいましたが、この3曲は絶品でした。

彼女の良さが十分発揮できる大きさなのかもしれません。

曲が大きくても小さくても彼女は密度が濃いので、曲が大きくなるとその濃さに少し疲れてきてしまいます。
彼女の密度の濃さと集中力について行けると良いのかもしれませんが・・


今回のコンサートは、彼女にとって初の首都圏でのリサイタルだったそうです。

前半と後半で衣装替えされていましたが、どちらもお似合いでした。
前半のシックなお色に裾に煌めくスパンコールのドレス、ステキに着こなしていらっしゃいました。

ヘアスタイルもステキにされていました。


今後のご活躍に期待しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする