シフのモーツァルテウムでのマスタークラス。興味深く拝見しました。
Masterclass mit Sir András Schiff | Mozart, Klaviersonate Nr. 12
最後の方でシフが軽く伴奏を弾き、まるでコンチェルトのような空間に。(49分辺りから)
これは演奏している生徒さんは楽しいだろうなぁ、と思った時に思い出しました。
私の最高の特別な体験。
私はピアニストになりたいと思ったことは未だに一度もないのですが、オルガニストになりたいと子供の頃は思っておりました。
ピアノが上手くなったらオルガンが習えるのだろう、と子供の頃ずっと思っておりました。
しかし、その機会はなく、特別な人しかなれないのだといつしか諦めました。
ところがある時、習う機会が訪れました。
20年位前の話なので結構いい歳になっておりました。
そこは個人レッスンの他に、年間を通して一つの課題の講座もありました。
通奏低音が課題になった年の暮れに、講座で演奏をする機会がやってきました。
その時はJ.S.バッハのシュープラー・コラール6曲を6人で1曲ずつ担当しました。
第1曲が有名な「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」です。
私は第5曲「Bleib bei uns, Herr Jesu Christ」を演奏しました。
この講座を担当されていたのがコレギウムジャパンメンバーの今井先生でした。
講座では今井先生が通奏低音をチェンバロで付けて下さいました。
講座時に初めて今井先生の通奏低音と演奏いたしましたが、もう素敵でセンス抜群(というのもおこがましいですが)、弾いていて、なんて綺麗なフレーズとうっとりしました。
ずっと弾き続けていたいと思いましたが、今井先生が大きなリタルダンドをかけてきたので「あぁ・・ここで終わるんだ。もっと弾いていた~い」と思いながら名残惜しい気持ちで弾き終えました。
(オルガンは背中を向けて演奏するので相手の顔は直接見えません。鏡がついていてそれで確かめられますが、その時は見えないところに先生がいらしたので音の感じで合わせるしかありませんでした)
人前で弾いていて、ずっと弾いていたいだなんて思ったのはこの時しかありません。
本当に贅沢な体験と時間を経験させていただきました。
こんな最高の経験をしたのに曲の冒頭しか記憶にないので、どんな曲だったかとyoutubeを検索しました。
オルガンの音の高さは統一されておらず、それはその土地に根差したものと言います。
絶対音感など持っていると弾けなくなります。
検索してその違いに驚きましたので、ご紹介したいと思います。
J.S. Bach: Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ BWV 649 (Schübler)
BWV 649 - Schübler-Choräle: "Ach, bleib bei uns, Herr Jesu Christ" - Ludger Lohmann
Johann Sebastian Bach - Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ
この機会にひとつ。
昔はハイフィンガーだった、それは古楽器の影響だと言われることがありますが、オルガンやチェンバロ奏者がハイフィンガーで演奏している姿はあまり見かけません。
チェンバロの音の感じをピアノで再現しようとした結果、ハイフィンガーになっただけではないかと思います。
Masterclass mit Sir András Schiff | Mozart, Klaviersonate Nr. 12
最後の方でシフが軽く伴奏を弾き、まるでコンチェルトのような空間に。(49分辺りから)
これは演奏している生徒さんは楽しいだろうなぁ、と思った時に思い出しました。
私の最高の特別な体験。
私はピアニストになりたいと思ったことは未だに一度もないのですが、オルガニストになりたいと子供の頃は思っておりました。
ピアノが上手くなったらオルガンが習えるのだろう、と子供の頃ずっと思っておりました。
しかし、その機会はなく、特別な人しかなれないのだといつしか諦めました。
ところがある時、習う機会が訪れました。
20年位前の話なので結構いい歳になっておりました。
そこは個人レッスンの他に、年間を通して一つの課題の講座もありました。
通奏低音が課題になった年の暮れに、講座で演奏をする機会がやってきました。
その時はJ.S.バッハのシュープラー・コラール6曲を6人で1曲ずつ担当しました。
第1曲が有名な「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」です。
私は第5曲「Bleib bei uns, Herr Jesu Christ」を演奏しました。
この講座を担当されていたのがコレギウムジャパンメンバーの今井先生でした。
講座では今井先生が通奏低音をチェンバロで付けて下さいました。
講座時に初めて今井先生の通奏低音と演奏いたしましたが、もう素敵でセンス抜群(というのもおこがましいですが)、弾いていて、なんて綺麗なフレーズとうっとりしました。
ずっと弾き続けていたいと思いましたが、今井先生が大きなリタルダンドをかけてきたので「あぁ・・ここで終わるんだ。もっと弾いていた~い」と思いながら名残惜しい気持ちで弾き終えました。
(オルガンは背中を向けて演奏するので相手の顔は直接見えません。鏡がついていてそれで確かめられますが、その時は見えないところに先生がいらしたので音の感じで合わせるしかありませんでした)
人前で弾いていて、ずっと弾いていたいだなんて思ったのはこの時しかありません。
本当に贅沢な体験と時間を経験させていただきました。
こんな最高の経験をしたのに曲の冒頭しか記憶にないので、どんな曲だったかとyoutubeを検索しました。
オルガンの音の高さは統一されておらず、それはその土地に根差したものと言います。
絶対音感など持っていると弾けなくなります。
検索してその違いに驚きましたので、ご紹介したいと思います。
J.S. Bach: Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ BWV 649 (Schübler)
BWV 649 - Schübler-Choräle: "Ach, bleib bei uns, Herr Jesu Christ" - Ludger Lohmann
Johann Sebastian Bach - Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ
この機会にひとつ。
昔はハイフィンガーだった、それは古楽器の影響だと言われることがありますが、オルガンやチェンバロ奏者がハイフィンガーで演奏している姿はあまり見かけません。
チェンバロの音の感じをピアノで再現しようとした結果、ハイフィンガーになっただけではないかと思います。