ブラジルの芸能界、経済界の最重鎮、そして政治の世界でも大きな影響力を持つSilvio Santos氏が亡くなりました。
93歳でした。
今年初めからH1N1で市内の病院に入院していましたが、病状が悪化し今朝ほど亡くなりました。
貧しい家庭の6人兄弟の長男として生まれ、家計を助けるために15歳の時から路上でカッパを売る仕事を始めました。
その後、その「売り声」の良さに周囲が注目し、ラジオのナレーターとしてスカウトされますが、給料があまり良くなかったために早々にそこを飛び出し、また路上で売り子を始めます。
その後、軍隊に入り軍役を果たし、除隊後テレビ局で声を生かした仕事を始めます。
そこで彼の出した企画が大当たり
彼はついに大きな富を得、1981年 彼自身のテレビ局(SBT)を開局させることになりました。(SBTとしての体裁が整ったのがこの年で、1975年ごろから開局準備は進んでいたそうです。)
家庭のことは外には出さない人だったそうです。
2人の娘さんがいたそうですが、お一人は癌で亡くなって、もう一人は家に暴漢に押し入られて立てこもられたそうです。
警察が間に入って交渉をしたそうですがらちが明かず、最期にはSilvio Santosが警察の保護の元、乗り込んで無事に娘さんを助け出したとか。
偉大なリーダーを失って、テレビ局がこの後どうなっていくのか、ブラジルの政治や経済に与える影響はどうなるのか?注目していくところだと思います。