アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

パウロおじさん

2024年04月29日 | ブラジル雑記

今、ブラジルで話題の人物「パウロおじさん」。

4月16日、午前中、パウロおじさんは姪のエリカさんに連れられて、配車アプリの車でリオデジャネイロ州郊外の街の銀行の支店を訪れました。

パウロおじさんは68歳。

そんなに年を取っているというわけではありませんが、車いすに乗せられています。

2人は銀行に行く前にショッピングセンターに立ちより、エリカさんは車いすを押しながらブラブラとカフェに寄ったり、ウインドウショッピングを楽しみました。

その後、銀行に到着。

窓口で、1万7千レアイス(約50万円)の融資を申請しました。

申請の書類の必要事項は姪の女性でも書き入れられますが、サインは本人でなくてはなりません。

「おじさん、ほら、ペンを握って。」 

パウロおじさんの右手に自分の手を添えて、サインをしようとします。

様子がおかしいことに気付いた銀行員が尋ねました。

「彼は具合が悪いのでrはないですか?だって、顔色も悪いし、口も開かないじゃないですか。」

それを聞いた姪は

「かれは病院から出たばかりなんです。いつもこんな感じなんですよ。」

と言ったそうです。

さすがにおかしいと思った銀行員は警察に連絡をしました。

警察が来て、「パウロおじさん」の様子を調べると、すでに死亡していることが明らかになりました。

死亡時刻はちょうど2人がショッピングセンターに着いた頃かその後と考えられ、周囲の人たちの証言からも、少なくても2人が家を出る時にはまだおじさんに息はあったと考えられるそうです。ただし、ショッピングセンターで応対した店員は、

「男性は女性が頭を支えてあげないと、顔をあげられない状態だった。いやな臭いも強かった。」

と話していて、その時点ではすでに死亡していたものと思われます。

「パウロおじさん」の死因は「逆流性誤嚥」だそうです。毒物反応は今のところは出ていないとか。

姪の女性エリカは詐欺による窃盗未遂と遺体への冒とく罪により逮捕されました。彼女はこの銀行の他にも3か所で融資の申し込みをしているそうで、そちらも今後捜査の対象になっていくそうです。

テレビやネットのニュースなどでは、2人がショッピングセンターの駐車場で車から降りる様子やショッピングセンターの中をぶらぶらする様子の録画が何度も流されていました。ちょっと私にはショッキングな映像でした。

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横断歩道に必要なもの

2024年04月19日 | ブラジル雑記

ペケママが小学生だった頃、横断歩道を渡る時は...

横断歩道の黄色い旗 Photos | Adobe Stock 横断歩道わきにある、この黄色い旗

これを掲げて Amazon.co.jp: 横断旗(ビニール横断中)黄色ビニール旗 (5枚セット)KAW-oudan-048004002 : 文房具・オフィス用品 わたりまーす!!

アピール、アピール。

小学校近くの、どこの横断歩道にも常備されていました。

これ、結構有効的なアピール方法だったと思います。

最近、マナウスの横断歩道わきに、こんなものが出現しました。

 積んであるレンガ。

これ、何するの?

おもむろに手に取って...

 アピール

アピール   

 車が止まったら、ずずずっと...

横断歩道を渡りましょう! 

...って、こんな手のひらサイズのレンガが、運転手の目に留まるもんですかね?

まさか、止まらなかったら、投げつけても良し!!

なんていう脅しになるのでは...なんて深読みしてしまうペケママなのでした。

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今度は悲しい事故

2024年04月13日 | ブラジル雑記

先日、高級車ポルシェの交通事故が話題になったばかりですが、今度はブラジル南部のサンタカタリーナ州で、悲しい交通事故が起こりました。

9日夜、サンタカタリーナ州内陸部の山岳地帯で、21歳の青年が運転する自動車が渓谷の川にかかる橋の欄干に衝突し、そのまま10m下の川に転落しました。

青年は自力に車外に出ていました。

救急車で救命措置を行い、いったんは心拍が戻ったそうですが、その誤状態が悪化、死亡しました。

青年はゴミ収取会社に勤めていて、夕方から夜のシフトで働いていました。

この日、青年は生まれて初めて自分の車を購入しました。

夕食後の休み時間に、生まれて初めて自分で買った車を母親に見せようと、急ぎ車を走らせ、事故を起こしたらしいです。

理由はどうあれ、事故を起こすような車の走らせ方は、正しいことではないですよね。

今回は単独事故だったから「悲しい事故」と言われますが、これがもし、他の人を巻き込むような事故になってしまったら、「若者の暴走」ということになってしまいます。

母親としたら、新しい車の知らせのかわりに、息子の交通事故死の知らせになってしまったのは、本当に悲しいことだと思います。

     *     *     *     *     *

今日の午後は、娘と銀行仕事に行ってきました。

銀行に入ってみると...

カウンターで必死に何かを訴えている、男性2人組。

耳に入って来る言葉を繋ぎ合わせてみると...

どうやらたった今強盗に会って、携帯電話を盗られたみたい。

その携帯電話に銀行情報が入っていて、財布代わりに使っていたようです。

何とか口座の暗証番号を変えられないか?と話しているみたいだけど、「引き出し一時停止しちゃえばいいんじゃない?」とこそこそ話すペケ母娘。

その後、カウンターで応対してもらっているとき、「この辺り、ものすごく強盗多いのよ~。私も携帯電話盗られたわ。」と、銀行員嬢さん。

そんな話を聞いて、ペケママ、口座の盗難保険もかけちゃいました。

話が弾んで、なぜか「うちの銀行、ペット保険もやってるわよ~。」という銀行員嬢さん。彼女もネコ3匹買っているんですって。

いやいや、うち、そこまで病院に世話になっていないので、とありがたくご辞退しました。

話が弾んで、楽しくおしゃべりしちゃったけれど、カウンタースペースから外に出ると、結構人が並んでいたわ。

無駄話していて、ごめんなさい。

交通事故も怖いけれど、強盗にも会いたくないですからね。

いろいろ気をつけなくてはなりません。

一筋縄ではいかない、サンパウロライフです。

 

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本のフェイラ

2024年04月06日 | ブラジル雑記

今日は朝から、いろいろな登録仕事。

サンパウロに移って来てから、やらなくてはならない住所変更等の仕事がまだたまっているのよ。

「明日やろう」、「明日やろう」って先延ばしをしていた、「馬鹿やろう」ケースです。

ちょうど娘もお休みなので、娘さまパワーで一気に片付け。。。たかったのですが、どうもネットの調子が悪くてうまくつながらない。

なので、一つだけ仕事が明日に先延ばしです。

またがんばります。

午前中でペケママ力尽きて休んでいたら、お昼は娘とパートナー君で準備してくれた。

クッピン(コブ牛の背中のコブ)とご飯、マンジョッカイモのフライ。

典型的ブラジルごはんですね。

美味しくいただきました。

午後は娘と近くの大学の「本のフェイラ」に行ってきました。

 金曜日だというのに、すごい人出

歩いていくか、車で行くか、悩ましい距離の会場。

暑かったのと、帰りにスーパーに寄って来ることにしていたので、結局車にしました。

会場はすごい数の本と人。

  しかもみんな山ほど買って抱えてる

市価の半額近い値段で売られているのよ

 

この様子を見ていると、「活字離れよ どこへ??」っていう感じよね。

ペケママは目のこともあり、細かい字を読むのは苦労するので、もっぱら児童書専門。

 何周もぐるぐる回って...

詩の本と童話を3冊お買い上げ 

感想はまたあとで!!

娘とは携帯のロケーションアプリを使って、位置を確認しながら別行動をしていたのですが、最後にお互いに楽譜やさんの前でバッタリ。

打ち合わせ無しの再会!!

娘、この時点でほんの入った袋を3つも抱えていましたが、楽譜やさんでさらにお買い上げ。

何だか娘が小さかった時、よく娘を連れて本のフェイラに行っていたことを思い出しました。

リオのラルゴドマッシャードの古本市、マナウスのSTUDIO5の本のイベント等々。

「ママ、これ買って良い?」ってよくよく考えて本を持ってくるのよ。

安くなっているとはいえ、やはりたくさん買えるお値段ではありませんでしたからね。

今は私が連れられて行く立場。

時代は巡るよ風車。

昨年の引っ越しで、本をたくさん処分したショックからまだ抜け切れていないペケママ、久しぶりに買った本は宝物のように思えます。

老眼鏡かけて、素敵な言葉を楽しみながら読んでいきたいと思います。

 

 

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高級車の交通事故

2024年04月04日 | ブラジル雑記

サンパウロに来て驚いたのは、普通に高級車が街を走っていること。

先日、娘たちとチョコレート屋さんに行った時、わが家の車の前はボルボ、後ろはポルシェだったわ。

マナウスで高級車というと、せいぜいベンツかBMW?っていう感じ。

マナウスの街。。。というか、道路は怖いのよ。

前にも書いたけど、とてつもなく危険な「穴」が普通に開いている。

ペケママ家は高級車ではないけれど、リオで使っていた日本車を、引っ越しの時に航空輸送でマナウスに運んだのね。

そうしたら、10カ月ほどであちらこちらがガタガタになりました。

あの頃は未舗装道路もまだまだ多かったしね。

夫がゴルフ場へ行くための道路も、森の中の未舗装道路で、川にはまだ丸木橋が架かっていたのよ。

今はその面影すらないけどね。

さて、サンパウロの街、高級車が走っています。

聖週間、復活の日曜日の夜中のことです。

アプリタクシー(UBERみたいなタイプのタクシー)に、ポルシェ  911 Carrera GTS(2023年モデル)が後ろから突っ込み、タクシーは跳ね飛ばされるように近くの街灯に激突、運転手が亡くなりました。

Motorista de aplicativo morre após ser atingido por carro de luxo avaliado  em R$ 1,2 mi - SBT News

ポルシェの運転手は24歳の大学生。

車は彼の父の営む建設資材会社の持ち物で、保険にも入っていなかったとか。

事故を起こした時、大学生は母親に付き添われすぐにその場を離れてしまいました。本人は、顔に怪我をしていたので病院に行ったと言っていますが、「アルコール検査から逃げたのではないか」と問題になっています。

街の中の防犯カメラなどの映像を見ても、かなりの速度で突っ込んだのは明白です。事故の起こった道路は制限速度50㎞/hでした。

事故を起こした車が、ブラジルの新車価格で1,300,000レアイス(日本円で約1億円?)という高級車ということもあり、大きく報道でも取り上げられています。

Vídeo mostra o momento da batida de Porsche em carro de motorista de app -  Notícias - Clube FM 100.5

報道ではタクシー運転手の家族や仲間が、大学生側がお金を使ってうまく事態を処理するのではないかと、懸念していると伝えています。

ペケママは、まだサンパウロの街中を運転する勇気はありません。

バスやメトロが便利だから、きっとこのままずっと運転しないかな。

安全第一ですからね。

 

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VARIG機行方不明事件

2024年03月18日 | ブラジル雑記

クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空機が、インド洋上空で行方不明となってから10年だそうです。

乗客の大半が中国の方だったということで、先日 中国国内で真相解明を求める集会が行われているニュースを見ました。

航空機事故で、突然行方不明となってしまい、なかなか発見されない、原因が究明されないというケースは、たまに耳にします。

マナウス近郊でも、16年前にリオデジャネイロに向かっていたGOL機が、北マットグロッソ州の森林上空で、北米に向かっていたチャーター機と接触し、行方不明になった事故がありました。この時は、接触したチャーター機が近くの空軍基地に緊急着陸したこともあり、事故がわかりましたが、機体が見つかったのは数日後となり、乗客乗員全員亡くなるという結果になりました。

昨日、ネットでニュースを読んでいた時に、航空機事故に関する興味深い記事を見つけました。

今はもうありませんが、かつてはブラジルのフラッグキャリアとして活躍していたVARIGブラジル航空の貨物機が、45年間行方不明になっているという記事です。

Avião cargueiro da Varig em foto feita em 2006 — Foto: Adrian Roque/AP

1979年1月30日午後8時半、VARIGブラジル航空の貨物機が、日本の成田空港を離陸しました。

貨物機には雑貨や自動車部品、そして絵画など約20トンの荷物が積まれ、6人の乗組員が乗り込み、その頃の一般的な経路であった、アメリカ ロサンゼルス空港を経由し、ペルー リマ空港経由でサンパウロのヴィラコッポス空港に向かう予定でした。

離陸後、20分後に管制塔と「問題なく飛行中」という、定時の交信がありました。その後午後9時23分に次の交信が行われるはずでしたが、その交信はなく、その後も航空機との連絡は途絶えてしまいました。

VARIG機は成田離陸後、約45分で墜落したものとみられ、日本沿岸から500㎞近海を中心に捜索が行われました。

しかし、機体の残骸なども見つからず、全く完全に姿を消してしまい、「VARIG機のミステリー」として語られることになりました。

2009年にはブラジルのテレビ番組で特集も組まれ、当時の「ソビエト連邦」による「飛行機誘拐」説、果ては「UFOによる拉致」説まで出ていたそうです。

この貨物機の中にはブラジルで活躍していた「マナブ間部」画伯の作品53点(当時の金額にして1200万ドル)が積まれていました。画伯の作品は、日本で行われていた「日本ーブラジル移民70年」を記念するために開催されていた個展のために持ってこられていた作品でした。

間部画伯はその後14年かけて、この事故で失われた作品を一つ一つ描き直したということです。

その後、VARIG機が消息を絶った場所の近海で浮遊物の目撃情報などもありましたが、VARIG機のものであるという決め手にはならず、また油の流出なども見られたものの、墜落の確証となるものにはなりませんでした。

この場所は日本海溝があり、水深は5000mにも達するため、発見は無理だろうと判断され、2月5日、捜索が打ち切られました。

その後、この「VARIG機行方不明事件」はミステリーとして語られてきたわけですが、近年また状況が変わってきました。科学技術の発展により、深海での行方不明機の捜索なども可能になってきたためです。

ブラジルでは最近、海底に沈む小型飛行機の写真が話題になっています。

Comparação entre modelo do avião de Amelia Earhart e imagem de sonar obtida por equipe de exploração Deep Sea Vision. — Foto: Reprodução/Reuters

この写真は、1937年に女性飛行士による世界一周飛行中に、南太平洋で消息を絶った、小型機の映像ではないかと言われています。

まだ確証には至っていませんが、機体がほぼ完全な形で残っていることがわかります。

この技術をもって、近い将来、行方不明となったVARIG機の行方を捜索する計画が、現在たてられているということです。

 

 

 

 

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デング熱じゃないよ

2024年03月16日 | ブラジル雑記

今、ペケママが暮らしているアパート...というか長屋は、日本同様冷蔵庫や台所用品、寝具等々一式全部そろっています。

お鍋とかがついているところは、日本のアパートホテルよりありがたいかも。

衛星放送は入っていないけどテレビもあって、ネットも入っている...のですが、マナウスあるある、アマゾンあるあるで、雨が降るとアウト。

今日も買い物から帰ってきた途端にザーッと降り出した。

さて、みなさま、昨日はあそこが痛い、ここが痛いなどと書き連ねまして、ご心配をいただきました。

申しわけないことです。

あの痛みを繰り返すよりは...ということで、日本から持ってきた鎮痛剤を朝晩飲んで、今日は何とか右半分が重いかな?と言う具合になっています。

昨日のブログを読んで心配してくださった方の反応が...

日本の方は「コロナかインフルじゃないの?」、ブラジルの友人は「コロナかデンギじゃない?」と、もろに世相を反応しているのが、なかなかおもしろかったです。

今のアパート、心配していた割に「蚊」が入ってこないで助かっています。

ここに入って一番最初に買ったのが「殺虫剤」でしたが、今までで出番は一回きりでした。

ブラジル友人たちが心配してくれたように、今ブラジルでは「デング熱」の流行が大きな問題になっています。

今年に入ってデング熱と診断を受けた人は、すでに1300万人に達したそうで、病院に行っていない人もいることを考慮すると、かなりの罹患者になっていると思われます。

デング熱による死亡者は363人(3月8日付)、デング熱の疑いのある死亡者は763人です。

2023年一年間の罹患者数が約1690万人ということですから、今年3か月でほぼ昨年一年間の罹患者数に達したことになります。

ブラジルの中でも特に罹患者数が多いのがミナスジェライス州、リオデジャネイロ州などの中南部地区です。

意外に北部地域、東北海岸部が少ないのですが、ペケママが思うに、この地域はデング熱の患者数が少ないのではなくて、届け出をする人、そもそも病院に行く人が少ないのではないかと思います。

まあ、リオデジャネイロ州、サンパウロ州などでは、治安の麺の問題から、保健局の人の立ち入り検査を拒否する人が多いことも、デング熱を媒介する蚊の増殖を増やしている原因になっているそうですが。

もちろんコロナ(病気のね)もまだまだ健在だそうですから、こちらも注意しなくてはね。

そんなことを言っている間にも、また降ってきた雨。

アマゾンだなあと思いつつ、そろそろ荷物の片付けをしなくては、とため息をつくペケママなのでした。

 

 

 

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アマゾンオペラ騒動

2024年03月13日 | ブラジル雑記

マナウスでは、毎年4月から5月にかけて「アマゾンオペラ」というイベントが開催されます。

マナウスには「アマゾナス劇場」というオペラハウスがあります。

 ゴム景気華やかな頃に建設されました。

ヨーロッパから多くの資材を運び込み、座席にはブラジル国内の貴重な木材が使われています。

 その昔、娘もここで弾いたことも...

このオペラハウスで1997年から行われているのが、「アマゾンオペラ」です。

一時期はラテンアメリカで一番の規模のオペライベントということで、注目をされていました。

私たちがマナウスに来た20年前は、外国から招待した音楽家なども多く参加し、大がかりなオペラが行われていました。

  Estreia do 25º Festival Amazonas de Ópera traz “O Contractador dos  Diamantes” nesta sexta-feira (21/04) - Portal do amazonas

メインのアマゾナス劇場で演じられるオペラの他にも、マナウス市内の小さな劇場で、オペラの有名な歌曲を聞けるようなイベントもあり、ペケママはもっぱらそちらを楽しませてもらっていました。

時間的にもオペラを鑑賞するより短いし、なにより無料なのがありがたかったです。

そんな歴史を持つ「アマゾンオペラ」ですが、昨日の朝ニュースで、「今年のアマゾンオペラは、経済的な理由で中止されることとなりました。」との報道がありました。

え??

だって、もう、開催日程も演目も決まっていたのに? まあ、昨年の5月末の決定だけどね

オペラのような「総合芸術」を演じようとしたら、その準備だけでも少なくても1年はたっぷりかかることと思います。

外国の音楽家を招待しようとしたら、もちろん時間もお金もたっぷりね。

それが、開催予定1か月前にいきなり開催中止を発表する?

それも、「経済的」な理由で。

このことを娘に伝えたら、娘、すぐに資料を見つけたわ。

アマゾナス州の今年度予算書  

母には何が何のことやら 全く分かりません。

さすが、経済の女!!

娘によると、アマゾナス州の予算は昨年比で15%増。

総予算は280億レアイスー約56億ドルー約8300億円。

うち、文化的事業予算は1億5600万レアイスー約3120万ドルー約4億6800万円。

その中にきちんと「アマゾンオペラの予算」として、500万レアイスー約100万ドルー約1億500万円とってあるんだそうです。

全体予算から比べるとずいぶん少なく思えますが、これだけの予算があれば、規模を考慮すれば実施できるのでは?と素人考えでは思うのですが。

アマゾナス劇場でのオペラは、チケット代もずいぶん高額ですしね。

そこからの収入も、また地方から来る観客の落とす、観光収入もあるだろうし。

このことが発表された日は、一日中このニュースをやっていたから、世間的にもかなりショックな決定だったのではと思います。

テレビなどのメディアや各文化機関からの抵抗がかなり大きそうなので、今後何らかの形で今回の決定が変わる可能性がかわり、形を変えて実施されるのではと、ペケママは希望的な観測をしています。

マナウスにはアマゾナスフィルハーモニカやアマゾナス劇場コーラス、また青少年オーケストラなど多くの音楽団体があります。

こうした団体の活動のためにも、できたら実施してほしいですね。

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Dia Internacional das Mulheres 国際女性の日

2024年03月09日 | ブラジル雑記

昨日からブラジルのニュースではしきりに「Dia Internacional das Mulheres 国際女性の日」で盛り上がっています。

女性を巡る様々な問題ー今ブラジルで一番話題になっている問題は「女性に対する侮蔑・虐待」の問題、「女性の家庭内の過重な負担」の問題だそうです。

特に、「女性に対する侮蔑・虐待」に関する問題は深刻で、家庭内での暴力で死に至るようなこともあると言います。

また、男女間のトラブルで銃や刃物での殺傷も、新聞などでよく見かけます。

もともと、ブラジルは「男性優位 machismo」の国で、男性に対して女性の立場が低く見られています。

女性の暴力問題を扱っている弁護士団体の調査によると、2023年には前年比で20%ほど多く、暴力被害の届けが出されたそうです。

被害の中には、家庭内での年少者への性的虐待も含まれていて、大きな問題になっています。

都市部では教育機関等で、このような暴力や女性に対する侮蔑を無くす教育が行われていますが、地方の農村部などでは届け出もされない女性虐待が続いている実情があります。

都市部でもファベーラなど、人口が密集している地域では、女性への暴力が多く行われています。

また、街の中の普通の知識階級が通うような場所でも、女性への侮蔑が行われ、大きな問題になることがあります。

一昨年、サンパウロのスポーツジムで、43歳の実業家男性が自分の使いたかった運動器具を使用していた女性に対して、身体を押しのけ、髪を引っ張り、その顔につばを吐きかけるという出来事がありました。

この様子はカメラに収められていて、その後この男性は裁判で有罪となりました。

この男性は他にも多くの女性に対して暴力的な行為を行っていて、何人かの女性が暴力を受けていたと名乗り出たそうです。

ペケママは30年ブラジルで暮らしていますが、幸いにしてこのような場面に遭遇したことも、目にしたこともありません。

これは、幸運なことだったのだなと、しみじみ思います。

こうした暴力問題の他にも、日本で少し前に問題になっていたような、女性の給料が低い問題、社会的な進出の機会が少ない等々、様々な問題がニュースで取り上げられていました。

今日は朝から街角で、小さなブーケがたくさん売られていました。

「国際女性の日」は、「クリスマス」や「恋人の日」と並んで、プレゼントの売れ行きが伸びる日なんですって。

先ほどの弁護士団体の調査レポートはこのように締めくくられていました。

「私たち女性は、花やプレゼントが欲しいのではありません。女性としての、

 人間としての 尊厳が欲しいのです。」

「Dia Internacional das Mulheres 国際女性の日」が、ただのイベントの日になってしまわないことを、願うばかりです。

 

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ブラジルの地震

2024年01月22日 | ブラジル雑記

能登地震からもう3週間になります。

1月1日は関東地方の北の方のペケママの家の方もかなりの揺れでした。

先日、東日本大震災も経験した実家の母が言いました。

「ブラジルって地震がないんでしょう?いいわね~」

いえいえ、ペケママ母よ、安定陸塊で地震が無いと思われているブラジル、実は地震があるんですよ。

ブラジル標準時間の1月20日土曜日午後4時31分、ブラジルの西の端っこのアクレ州でマグニチュード6.6の地震が起こりました。

 Localização do Acre no Brasil 

震源地はアマゾナス州との州境に近いTarauacáという町。

地震は断層のずれによるもので、そのエネルギーはかなり大きいものでしたが、震源の深さが614.5㎞というかなり深い場所だったため、地表にはごくわずかの影響しかなかったそうです。

能登地震の震源深度が5㎞ということですから、その違いが判りますよね。

600㎞超えって絶対に間違いよね、と思ってたくさん調べちゃったわ。

この場所は昔から地震の多発地帯でした。

2019年にはマグニチュード6.8の地震が起こり、住民が真夜中に飛び起きるということがありました。

ここ以外が震源地の場合でも地震波の伝わり方によって、マナウスでも地震を感じることが最近多くなってきました。

2022年5月にはペルーを震源とする地震がマナウスの街を驚かせました。

Servidores e visitantes do Tribunal de Justiça do Amazonas deixaram a sede do prédio após o tremor.  — Foto: Rede Amazônica 裁判所では人々が驚いて建物外に

2021年1月にはギアナを震源とする地震で...

Moradores deixaram prédios após sentirem tremores — Foto: Patrick Marques/G1 人々が通りに逃げる

しかーし、中に鉄筋が入っているわけでもない、ブラジル...いや、マナウスの一般の家の建築、そんなところにいたら倒れてきた塀で大けがしちゃうよ、と言いたい。

恐らく、高層建築が少なく、地震というものがそれほど知られていなかった時代には、ブラジルには地震が無いと思われていたのでしょうね。

世界中のニュースがほとんどリアルタイムで見られるようになった最近になって、ブラジルでも地震があるということを人々が体で感じるのでしょう。

ということなのですよ、ペケママ母さん。

現在までに起こっている地震はすべて震源深度が深いから、地表への影響は少ないけれど、今後もしかしたら地表により近い場所で断層のずれが起こったら...と思おうとちょっと心配です。

でもね、まあ、能登地震震源深度5㎞、方やブラジルTarauacá地震の震源深度600㎞ですからね...

 

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