アマゾンわんわん日記 2018

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あれから、1年

2012年03月09日 | 人間
今日は朝から晩まで、ブラジルではニュースで日本の「震災から1年」を特集していました。
被害のひどさ、人々の受けた傷のことなどなど。
昨年震災の時にブラジルの特派員が、実際に現場入りするためにたどったルートなどをもう一度辿り、その復興の様子なども伝えていました。

日本では放送は自主的にひかえられているのでしょうが、こちらでは地震の様子、津波の様子などを特集した番組も衛星放送で流されました。
その番組では、その映像を撮影した人のインタビューも流していました。

今回の報道で感心したのは、「現地に暮らすブラジル日系人はどうなったか」「震災にあい、ブラジルに帰国しなくてはならなくなった日系人はどうなったか」などに焦点を当てるのではなく、純粋に「震災にあった日本の、日本人たちは、どうこの苦難を乗り切ってきたか」ということに焦点を当てていることでした。

そして、最後はかならずこう締めくくられていました。

「この大変な事態に冷静に対応し、確実に復興している日本と日本の皆さんのことを、我々みんな尊敬し、お手本にしています。」と。

実際には、いろいろな混乱もあったのでしょうが、それでも、私たちの住むブラジルからみると、「日本人は冷静に対応した」と見えるのです。

私はこのニュースを目医者さんの待合室で診ていたのですが、隣に座ったおじさんが「やっぱりこうした状態で、Arrastão(集団強盗)もSaque(泥棒)も起きないってのはすごいよ。」といろいろ話しかけてきました。

日本のテレビでは、まだまだ思うように進まない復興、また、仕事不足による生活の苦労などが報道されています。
地震を実際に知っている私としては、ブラジルのテレビは良いところばかりを拾い過ぎているようにも感じます。

でも、世界中の、多くの国の人々が、日本の一日も早い復興と、震災にあった人たちの、大変ではあるだろうけれども、一日も早い立ち直りを信じているのです。
実際の日本では、外国で暮らす私たちが思いもよらないような、大変な日々なのだろうと思います。
でも、どんなにつらい毎日でも、時間は確実に流れます。
来年の3月11日も皆様が無事に迎えられますよう、これからの一年、一日一日を大切に生きていってください。

遠い空からではありますが、心からお祈りしています。
コメント
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