さて、せっかちペケママ、Pinheirosのメルカードで何かおいしいものでも...
と、目論んでいたのに、あまりに早い到着だったため、どこのレストランも開いていないどころか、客席にはまだ白布がかけてある...
唯一評判のイタリアンレストランは開いていてお客さんもちらほらしていたけれど、提供されているのは朝ごはんのセットだけ。
ペケママ、この日は歩くつもりだったから、しっかり朝ごはんは食べてきているのよ。
朝はちょうど良い気温だったのに、メルカードにいる間に急激に気温が下がったので、外のテーブルっていうのも辛いわ。
というわけで、一度抜いた上着を着込んでトコトコとオシャレビルの下の広場を横ぎります。
ここは「ジャガイモ広場 Largo do Batata」という名前の広場。
オシャレビルの立ち並ぶ中にある広場にしては面白い名前です。
ここは1900年代初め、メルカードの前身となる市場ができた時に、各地の農産物を市場に運び込むために集荷された場所だったんですって。
その時に主として「じゃがいも」がここに集められたため、この名前がついたそうです。
2007年から始まった都市整備で美しい広場に再建されましたが、歴史的な意味合いの深い名前が残されたそうです。
ここに新しく地下鉄4号線「黄線」が通った時に、駅の名前も「ジャガイモ広場駅 Estação Largo do Batata」にするべきだ!!という意見もあったそうですが、住民の投票?で「ファリア リマ駅 Estação Faria Lima」となりました。かつてサンパウロの市長などを務めた方のお名前らしいです。
現在はこの駅の入り口があり、お休みの日には色々なイベントが行われますが、平日のお昼少し前、メルカードから出て広場を横切ると、路上生活の人たちなどもいてさすがのペケママも少し緊張します。
足早に広場を横ぎりました。
目指すはあの尖塔。
Igreja Nossa Senhora de Monte Serrat Pinheiros
そう、サントスでたくさん巡り合った Monte Serrat のマリア様が祭られている教会です。
私がサントス巡りで、美しさを語っていたら、その道の「通」の方が「ペケママさん、Pinheirosの教会でも Monte Serrat のマリア様に出会えますよ。」
と教えてくださいました。
教会はPinheiros地区のほぼ中心に位置し、この地区が起こされたと同じ時期に教会の前身である「礼拝堂」ができたそうです。
その後1940年代に現在の教会の建物の建設が始まったそうです。
白を基調とした、明るい内装に、うまく映らなかったのですがステンドグラスから柔らかな日が差し込みます。
白いユリがぴったり!
Nossa Senhora Aparecida
外は教会の両側、大きなバスがひっきりなしに行き交う通りですが、教会の中は別世界。
とても静かな時間が流れていました。
帰りに教会のお守りなどを販売している売店をのぞいていると、女性が大きな袋を抱えてやってきました。
使わなくなった洋服や寝具などを寄付として持ち込んだようです。
なるほど、こうしてブラジルでは着られなくなった洋服などもきちんと行き先があるのだなと感心しました。
日本でたくさんの洋服を処分してきたペケママ、思い出のあるものを「ゴミ」として出さなくてはいけない時、本当に悲しかった。
日本では「寄付」または「リサイクル」しようと思っても、基準が厳しかったりお金がかかったりして、結局半分以上のものを「ゴミ」として処分せざるおえなかったのよね。
もちろん汚れたもの、ボロボロのものを「寄付」するつもりはないけれど、日本でもこうしたシステムがあれば良いのにな、と思ったペケママでした。