リーディングは辛かった

珍しく，こんな本を読み始めてみました。これを見ていて結構驚いたのは，ななんと，実はリーディングの方が点が辛いのですね。これは知りませんでしたっ。（もしかして，恥？） どうも，リスニングは5問間違えても満点の495点を取れる可能性があるけど，リーディングは5問間違えたら450点しか取れない可能性があるらしいんですよ。（これって不公正じゃんっ）

私はずずーっとリーディングの点の方がかなり低くて，リーディングがニガテ（普通と逆らしい（笑））と嘆いてきましたが，どうやら換算すると，リスニングとリーディングで大して変わりのない事が判明。なあ～んだ。（‥とはいっても，やっぱしリスニングの方が微妙に得意だ（笑））

またお遊び：原書難易度

以前にも何度かやった事があるのですが，最近，宗教とか，論理的とか非論理的とかで，原書の読み易さにさらにいろいろある事がわかったので，ちょっとだけカテゴリを増やし，リニューアルしてみました。

カテゴリ
文章
Ａ　平易で素直な文がほとんど
Ｂ　関係代名詞や仮定法を使った長い文章がよく出てくる
Ｃ　関係代名詞，仮定法はもとより，癖のある文体だったり，倒置，省略も多用され複雑で読みにくい

セリフ
Ａ　セリフに癖も訛りも少なく会話もストレートでわかり易い
Ｂ　一部に，癖や訛りや文法の崩れもしくは，わかりにく返答などが見られる
Ｃ　訛りや文法の崩れはもちろん，倒置や古語，あるいは，含み，比喩を含んでいたり，リズムよく読まないとわかりにくいセリフが多用される

ボキャブ
Ａ　辞書を引かなくてはならない単語はそれほど多くない
Ｂ　最初は見知らぬ単語が少なくないが慣れるに従って楽になる
Ｃ　読んでも読んでも，次から次へと知らない単語が出てくる

専門語
Ａ　難しい専門用語や造語はほとんど見られない
Ｂ　専門用語や造語は見られるが読み進めるうちに自然に理解できる
Ｃ　専門の辞書が必要（爆）

構成
Ａ　話は平易でわかりやすい
Ｂ　伏線や説明が多く盛り上がるまでに時間がかかる
Ｃ　盛り上がるまで時間がかかるのはもちろん，しばしば話が脱線して，ネイティブでない読者は置いてけ堀を食らう事がある

論理性
Ａ　単純
Ｂ　一部理屈は難しい（笑）所もあるが，論理的に素直に書かれている
Ｃ　含み，比喩がたっぷりでなかなかダイレクトに理解しにくい，あるいは宗教の知識が必要，もしくは現実離れしたシーンが多い等，想像しにくくわかりにくい箇所が多い

点 （+は+0.5）
Ａ　1
Ｂ　2
Ｃ　3

これに則って，今まで読んだ本に点数をつけてみると，こんな感じになります。

初級：6～9.5
Little House on the Prairie（大草原の小さな家）
文章　　Ａ
セリフ　Ａ
ボキャブＡ
専門語　Ａ
構成　　Ａ
論理性　Ａ
合計　　6

Animal Farm
文章　　Ａ
セリフ　Ａ
ボキャブＢ
専門語　Ａ+
構成　　Ａ
論理性　Ｂ
合計　　8.5

Narniaシリーズ
文章　　Ａ
セリフ　Ａ+
ボキャブＡ
専門語　Ｂ
構成　　Ａ
論理性　Ｂ
合計　　8.5
基本的には難しくありませんが，「時々」難しい箇所があるのと，宗教への理解が必要という点でやや難しいかも。

中級：10～14.5
Da Vinci Code
文章　　Ｂ
セリフ　Ａ
ボキャブＢ
専門語　Ｂ
構成　　Ｂ
論理性　Ｂ+
合計　　11.5
レベル的にハリポタ並みかなと思ったけれど，全般的に素直で意外と読み易いです。ただ宗教の知識（勉強）は必要。

Eragon
文章　　Ｂ
セリフ　Ｂ
ボキャブＢ
専門語　Ｂ+
構成　　Ｂ
論理性　Ｂ
合計　　12.5
Eldestではレベル上がる事必至。

The Hobbit（ホビットの冒険）
文章　　Ｂ
セリフ　Ｂ
ボキャブＢ
専門語　Ｂ+
構成　　Ｂ+
論理性　Ｂ
合計　　13

Harry Potterシリーズ
文章　　Ｂ
セリフ　Ｂ
ボキャブＢ
専門語　Ｃ
構成　　Ｂ
論理性　Ｂ
合計　　13

ゲド戦記シリーズ
文章　　Ｂ
セリフ　Ｂ
ボキャブＢ
専門語　Ｃ
構成　　Ｂ
論理性　Ｂ+
合計　　13.5
話は短いですが，その分，含み，比喩が多く，内容は濃いです。

上級：15～18
LOTR/HoME
文章　　Ｂ
セリフ　Ｃ
ボキャブＢ
専門語　Ｃ
構成　　Ｃ
論理性　Ｂ
合計　　15
話の長さ，専門語，及びガラドリエルとケレボルン，ガンダルフとサルマン，ガンダルフとデネソール侯のやり取りを（笑），なんとか克服できれば，そんなに難しい本ではないんですけど。。

One Flew over the Cuckoo's Nest
文章　　Ｂ+
セリフ　Ｃ
ボキャブＢ
専門語　Ｂ
構成　　Ｃ
論理性　Ｃ
合計　　15.5
To Kill A Mockingbirdに続くハイレベルな本みたいです（笑）

To Kill A Mockingbird
文章　　Ｃ
セリフ　Ｂ
ボキャブＣ
専門語　Ｂ+
構成　　Ｃ
論理性　Ｂ+
合計　　16
やはり最高峰の座は揺るぎないかな（笑）

FOTR CD: 2-4: A Journey In the Dark (1)

カラズラスに敗れた旅の仲間達はミーティング。ガンダルフは，このまま続けるか，裂け谷に帰るかと問いかけます。ホビット達はちょっと期待，ですが，フロドは，それは恥でしょう，と。ガンダルフは，もし裂け谷に帰れば，指輪がそこにあるとわかってしまい，もう破滅を待つしかないと補足します。そして，今までアラゴルンの反対もあって言わなかったが，他に考えられる道があると告白。それはモリアの坑道と通り抜けるという方法です。これを聞くと，ギムリが興味を示します。

（映画ではギムリは最初から積極的にモリアを勧めていましたが，原作では最初からバーリンについての見通しは悲観的で，映画とはかなり違いがありますね。）

ボロミアは，ローハンを通ってはどうかと提案します。ローハンの人々はフレンドリーだし安全だったと言います。しかし，ガンダルフが，ボロミアがゴンドールから裂け谷に向かった時は，敵の目はそちらに向いていなかったので安全だったが，今は指輪と一緒にいる限り，あんたも同じ危険にさらされておるぞ，と，忠告。

（ボロミアは映画ほど熱心ではありませんが，ローハンを通る事を勧めますね。ガンダルフがローハンに難色を示すのは，HoME時代，ローハンがまだ悪役だった時代の名残をちょっと感じます）

モリア行きに積極的なのは，ガンダルフ，ギムリ，まあガンダルフが行くならとアラゴルン，ホビット達はあまり歓迎せず，レゴラスとボロミアは反対気味。ですが，指輪所有者フロドの決断は，あまり気は進まないが，ガンダルフのアドバイスを断る事もできない，でした。（映画でもその辺ちゃんと言って欲しかったね）

そこへ突如，ワーグの襲撃。ホビットの冒険を読むと，また何かいや～な予感（笑）がしそうですが，今回はレゴラスの大活躍もあり，なんとか撃退。ガンダルフもちょっと学習しましたかね。（笑）　しかし，レゴラスは，意外にも，何故かせっかく原作で弓の腕前を披露しているシーンが，映画では削られたり，大将に取られたり（場面は違いますが，ナズグルを追っ払うのは原作ではレゴラスでしょ～）というパターンが，結構多いんですね。（汗）