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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 1-III The Road to Isengard (6)

2006-04-18 23:46:19 | Tolkien・HoME
<本文>
するとセオデンは,「遠い東の未開の種族が煙草を飲むと聞いている。そして魔法使いもそうすると言われている。しかし私はそれは彼らの秘密の知恵で,何かを考える為に使う道具だと思っていた。」メリーは「多分そうでしょう。しかし魔法使いでも普通の人と大して変らない理由で使ってますよ。これは休息であり,喜びであり,祝宴の最高のつまみ‥‥」
</本文>

そして,最初に栽培したホビットの名が,Tobias Hornblower(正式版:Tobold Hornblower)となり,その年は953年となります。次の下書きは,ブリーの喫煙の歴史について,アラゴルンの考察。

<本文>
「ブリーではシャイアより以前から煙草を吸う習慣があった。それをもたらしたのは,ドワーフでも魔法使いでもなく(ブリーではそう呼ばれているが)レンジャーだ。君達が忘れてなければ,トロッターはレンジャーだぞ。北にその方法を持ち込み,保護された場所での栽培に成功した。元々はその植物はそこにあった物ではなく,東と南で自生していた。サルマンは彼の葉をどこかから商取引で得たのだろう。彼は栽培するという事を知らないからな。以前はナン・クルニアでもよい作物が採れていたのだが。」
</本文>

確か正式版では,もう少し違う方法でアラゴルンがレンジャーだったという事を思い出させてくれてますよね。(そこは印象的なので覚えてます)

次の下書きでは,メリーがOld Toby(まだToboldでなくTobiasだったそうですが)について語る文章があります。ここでは,今度はOld Tobyは「traveler」ではなく,ブリーより遠くには行かなかったという事にしています。そして元々はドワーフか誰かから伝わったものだと締めくくると,アラゴルンが続いて,「それはレンジャーだよ。」と,先ほどと同じような話を始めます。

<本文>
「‥‥最初にそれをパイプに入れたのはホビットだ。魔法使いでも思い付かなかっただろう。ただ,少なくても1人は他の大事な仕事と同じように嗜んでいるのを知っているが。」するとメリーが「もっといますよ。サルマンもガンダルフからそのアイディアをゲットしたようです。彼の最大のスキルは,他人の脳みそから何かを盗み取る事でしたが。しかし,それに関しては私は嬉しいですよ。この水の中のガラクタの中で。。。」
</本文>

このバージョンでは,さらになんと,こんな会話が続きます。
M:長窪村の葉はとても良いですよ。でもこれはもっと良い。どこから来たんだろう?サルマンが栽培したのかな?
A:そう思う。彼が大きな労働力で物事をダメにする以前にな。彼は何がしかの知恵を持っているのだろう。この谷も正しく耕せば良い作物が育つ。

先の下書きではトールキンさんが失いかけていたサルマンへのほのかな尊敬が,ここでまた戻って来たようですね。ただ,これらは結局は削除されてしまったようですね。。。


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