今日はワーグ襲撃からモリア到着までの聞き取りに挑戦したいと思います。普段,ここは読んでも記憶に残らないし,映画にもほとんど出てこない所なので,忘れているんですよね。(汗)
一行がワーグに襲われた場所からモリアまでは,1日行程です。天気もよかったようで。ジョン・ハウ氏が,そのシーンの絵を描いていますね。カナダ大使館での展覧会の時,観ました。ハウ氏があのように鋭い峰々を描いたのは,おそらく,彼がカナダ西部の出身という事に関係あると思います。バンクーバー周辺には,ピラミッド型にスッパリ切れた,頂上に氷河を持つ山々が連なっているんですよ。アレに比べたら,日本の山ってホントに丸くて穏やかな形をしているんだなあと思いました。
さて,トールキンさんは,実際山歩きをした事があるんでしょうかね? ‥というか,LOTRには山に関する細かい描写,それも近所の雑木林風な所から,雪の山,火山まで,本当にいろいろな山道について描かれているので,全く経験がないとは思えないのですが,イギリスには,日本ほどたくさんハイキングコースがあるわけではないので,ちょっと不思議です。
モリアに上がっていくのは,平たく言えば,シランノンの沢筋の道なき道。実は私は山歩きしますので,ひぇ~これは,ヤマケイの地図で言えば,実線じゃなくて点線で描かれた道。剣客,じゃなくて,健脚向け,
(ここで,「点線の道は剣客向け」に,にわかにウケる私(笑))
で,‥(廃道)とかカッコ付きで書いてあるやつではありませんか。‥でもビルも一緒に上がっているので,さすがにザイルが必要というほどの道ではないでしょうね。
何故川の流れが小さくなったのかと思ったら,上流に湖ができていた,というのは,かなり芸が細かいです。そして「壁」。ガンダルフは,ビルをモリアの坑道に連れていくわけにはいかないと言い出します。サムはとても悲しがって抵抗しますが「主人を選ぶか,ビルを選ぶかという事になるぞ!」
皆は坑道の入り口を探し始めます。ここでギムリが斧で壁を叩いているという一文が。こんな短い一文が,しっかり映像化され,ちゃんと印象に残ってますね。(アレは斧で壁を叩く音がとてもよかったので(笑))
モリア入り口付近に植えられていたという柊の事は,HoMEで読まなければ,一生認識しなかったかもしれません。(汗) それにしても,アレは初期の下書きですが,いきなり完成度が高かったんですね。トールキンさんはこの辺りには最初からはっきりしたビジョンを持っていたのですね。
一行がワーグに襲われた場所からモリアまでは,1日行程です。天気もよかったようで。ジョン・ハウ氏が,そのシーンの絵を描いていますね。カナダ大使館での展覧会の時,観ました。ハウ氏があのように鋭い峰々を描いたのは,おそらく,彼がカナダ西部の出身という事に関係あると思います。バンクーバー周辺には,ピラミッド型にスッパリ切れた,頂上に氷河を持つ山々が連なっているんですよ。アレに比べたら,日本の山ってホントに丸くて穏やかな形をしているんだなあと思いました。
さて,トールキンさんは,実際山歩きをした事があるんでしょうかね? ‥というか,LOTRには山に関する細かい描写,それも近所の雑木林風な所から,雪の山,火山まで,本当にいろいろな山道について描かれているので,全く経験がないとは思えないのですが,イギリスには,日本ほどたくさんハイキングコースがあるわけではないので,ちょっと不思議です。
モリアに上がっていくのは,平たく言えば,シランノンの沢筋の道なき道。実は私は山歩きしますので,ひぇ~これは,ヤマケイの地図で言えば,実線じゃなくて点線で描かれた道。剣客,じゃなくて,健脚向け,
(ここで,「点線の道は剣客向け」に,にわかにウケる私(笑))
で,‥(廃道)とかカッコ付きで書いてあるやつではありませんか。‥でもビルも一緒に上がっているので,さすがにザイルが必要というほどの道ではないでしょうね。
何故川の流れが小さくなったのかと思ったら,上流に湖ができていた,というのは,かなり芸が細かいです。そして「壁」。ガンダルフは,ビルをモリアの坑道に連れていくわけにはいかないと言い出します。サムはとても悲しがって抵抗しますが「主人を選ぶか,ビルを選ぶかという事になるぞ!」
皆は坑道の入り口を探し始めます。ここでギムリが斧で壁を叩いているという一文が。こんな短い一文が,しっかり映像化され,ちゃんと印象に残ってますね。(アレは斧で壁を叩く音がとてもよかったので(笑))
モリア入り口付近に植えられていたという柊の事は,HoMEで読まなければ,一生認識しなかったかもしれません。(汗) それにしても,アレは初期の下書きですが,いきなり完成度が高かったんですね。トールキンさんはこの辺りには最初からはっきりしたビジョンを持っていたのですね。
トールキンの登山経験?ですが、「J.R.R.トールキン-或る伝記」によると、若い頃、家庭教師先の一家と一緒に欧州旅行をして、スイスでアルプス登山などもしているようです。
この時、落石で危なかった経験があったりしたことが「ホビット」での霧降り山脈の落石事件の描写につながっているのだとか。さすがにドワーフたちみたいに一緒に落下はしなかったようですが(笑)
でも、カラズラスみたいなすごい吹雪には遭遇してないと思いますし、火山も登ってなさそうなので(汗)、全部が体験によるとは思えませんが・・・
ちなみに私は一時期乗馬トレッキングをやっていたので、トールキンの馬の描写が詳しいのに驚いていましたが(疲れてくると馬がつまづきやすくなるとか)、これは第一次世界大戦に従軍していたころ、馬の世話係だったと知って納得してしまいました。
物を書くにあたって経験て重要なんだなあと思いますね。
>霧降り山脈の落石事件
はは~っ,これも経験からですか。アレを読んでガレ場(山の傾斜の上に岩が積み上がった場所)歩きをした事を思い出して,あまりのリアルな表現に驚いたものです。
>家庭教師先の一家と一緒に欧州旅行をして、スイスでアルプス登山
サウンド・オブ・ミュージックみたいですね(笑)
ところで,
>ちなみに私は一時期乗馬トレッキングをやっていたので
えー!それは楽しそうですね! トールキンさんの経験豊富さにも驚きましたが,そのお話にはもっとびっくりです。