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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

久しぶりにBBC版LOTR (1)

2007-01-27 10:01:08 | Tolkien・LOTR
FOTR CDはちょっと時間かけ過ぎで,1年かかってしまいました。(汗) ここでちょっと気分を変えて,既に5回位聴いているらしい(爆)ですが,ここでまた改めてBBC版LOTRを聴いてみます。

以前BBC版を聴いた時はTolkien・その他カテゴリに入れていましたが,これはやっぱしLOTRだろうという事で,今後(今後もまだ聴く気アリ(笑))はTolkien・LOTRカテゴリに入れます。

前回聴いたのは,2005年6月でした。約1年半前と言うか,殆ど2年前。まだまだ,映画の興奮も納まらない時期でした。今回は,その間にHoMEもかなり読み進んだし,脚本家Brian Sibley氏の別の著作「Shadowlands」の映画も観たし,原作も読んだし,で,またちょっと違う感想が書けるのでは,と,思います。

で,さっそく,ディスク1と2を聴き終わりました。

映画に比べて改変は少ないBBC版ですが,1番の大きな改変は,お話を,ビルボのお誕生日パーティからでなく,指輪の歴史から始める所だったんだなあと感じました。よく考えると,これは画期的な改変ですね。今後誰かがこれをドラマ化,映画化する事があっても,デファクトスタンダードになりそうですね。

本来の原作の裏で進行する,モルドールの動きを追っていくと,ナズグルのモチベーションと行動がとてもわかりやすいですね。ゴラムがモルドールで捕まって拷問を受け(でもサウロンの口が出てくるの? それは俳優さんを節約する為かな(笑)),指輪を持っているバギンスという人物がシャイアという所にいるとわかると,さっそくモルドールを出発。(原作ではその直後オスギリアスの橋でボロミアとファラミアを蹴散らし,)彼らはローハンやアイゼンガルドを経由して,サルマンとグリマに会って情報をゲットし,いよいよシャイアに近づいて行きますね。で,シャイアに近付くにつれ,二手に分れ,一方が直接シャイアでなく,まずガンダルフを狙った理由は,サルマンから得た情報から?だったんですか? サルマンはシャイアの事はよく知らないと言っておりますが,もし本当にそう言ったなら,それはウソですねぇ。トビィ翁印を愛用していたはずですから。(笑)

グワイヒアがとても饒舌なのにも驚きますね。(笑) 誰か特定の人の為には働かないとも言われているので,本からはかなり威厳のあるキャラクタを想像していたのですが,声とか口のききかたが,古臭い言い回しを使っているのに,何か庶民的。「べらんめぇ,サルマンの為に働くなんて御免だぜぃ」って言っているように聞こえるんですけど。(爆)

古臭い言い回しと言えば,古臭いのに,聞き取りやすいです。この頃は朗読CDも聞き取れるようになりましたが,こちらの方が俄然,よく聞こえます。小さなお子さんが聴く事も想定しているんですね。>Sibleyさん。

多少ツッコミ所と言えば,ガンダルフがアイゼンガルドを脱出した時期が,(多分)ずれているという事でしょうね。原作はフロドがトム・ボンバディルの家に滞在している時に,彼が夢の中でガンダルフがオルサンクの上にいるのを見ていますが,BBC版では,トム・ボンバディルがいないという事を差し引いても,ガンダルフはそれよりずっと前に脱出してしまっているようです。

ディスク2の後半は踊る子馬亭だし,1と2は,酒場やパーティのシーンが多いですね。最近,中世のイギリスを舞台にした修道士探偵シリーズを読んでいるのですが,この修道士を取り巻く当時のロンドンの庶民の人達が,パブとか酒場とかが大好きで,雰囲気がよく被ります。また踊る子馬亭でピピンやフロドがおちゃらけた事(笑)をしていますが,これもイギリスの大衆文化なんですよね。‥なんて事を考えていたら,かつてPJが,ホントは,フロド役にはイギリス人を希望していたという話を思い出しました。BBC版に漂う,イギリス~な雰囲気は,やっぱり,イギリス人でしか出せないんだろうなあと,酒場シーンから感じたのでした。


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