この章で(多分)初めてオコンクォの住む村の名前が紹介されます。イグエド(黄色い砥石のイグエド)って言うんですね。
エクウェ(こちらのIgbo musicの項参照)の「秘密の声」が響き,大砲の音が定期的に響きます。村人は何だろうと不安になります。やがて,それはオコンクォの住むイグエドを示している事がわかり,オグブエフィ・エゼウドゥが亡くなった事を告げます。オコンクォは思わず背筋が寒くなります。何故なら,エゼウドゥは「あの少年はお前を父と呼ぶ。お前はあの少年の死に関わるな。」と言ったあの長老なんですね。
エゼウドゥは偉大な戦士でしたので,相応しい葬儀が賑やかに執り行われました。ヤシのスカートを身に付けた戦士達が踊り,エグウグが現れ,エクウェンズという邪悪な霊に取り憑かれたエグウグも出現。
エゼウドゥは,生涯に3つのタイトルを取りました。これは非常に稀な事。タイトルというのは全部で4つで,4つ目の最高位のタイトルに到達するのは,時代に1人か2人,そしてその人は長になるのだそうです。
エゼウドゥの埋葬の前に喧噪は最高潮に達し,銃声が響き,戦士が進み出て最後のお別れの言葉を述べます。「もしあなたが貧しければ,次は豊かになるよう願うだろう,しかしあなたはお金持ちだった,(略(笑))。。もし自然による死なら安らかに,もし誰かのせいなら,決して許すな。」
おお~最後の言葉に文化と言うより,時代の違いを感じますねぇ。
悲劇は,埋葬前の最後の射撃で起きました。群衆の中でエゼウドゥの16才の息子が血の海の中で倒れていました。オコンクォの銃(エクウェフィを撃ち損なった奴ね(滝汗))が誤って彼を撃ち抜いたのです。暴力に慣れているウムオフィアでも,仲間を殺すというのは前例がない事件です。とは言え,わざとやった事ではないので,オコンクォとその家族は,7年の間母方の故郷ムバンタに流される事になりました。オビエリカが荷物の運び出しの手伝いや,ヤムの引き取りを引き受けました。
オコンクォが去った翌朝,エゼウドゥの家の者達が,武装してオコンクォの家の焼き打ちに。。すわっ,ロミオとジュリエットの世界か?!と思いましたが,これは大地の女神の意図。彼らにオコンクォへの個人的な恨みはない,との事です。
オビエリカもその中に加わっていました。彼は,何故こんな事をしなくてはならないかと,辛い思いをしていました。彼は以前,神の意志により双子を捨てた事があります。(むむ,アレは彼の子だったか。。)しかし大地の女神に従わなければ,その怒りは,汚した者だけでなく,他者にも及ぶのです。村にはこんな言い伝えがありました。
1本の指が油を持ち込めば,他の指も汚れる。→soilという言葉が使われている所が,それが土に来るという事を示唆している,ウマイ文ですね。一見,今流行りのエコ心を感じるフレーズです。が,その裏には,あの厳しい現実がある事も忘れちゃいけません。
エクウェ(こちらのIgbo musicの項参照)の「秘密の声」が響き,大砲の音が定期的に響きます。村人は何だろうと不安になります。やがて,それはオコンクォの住むイグエドを示している事がわかり,オグブエフィ・エゼウドゥが亡くなった事を告げます。オコンクォは思わず背筋が寒くなります。何故なら,エゼウドゥは「あの少年はお前を父と呼ぶ。お前はあの少年の死に関わるな。」と言ったあの長老なんですね。
エゼウドゥは偉大な戦士でしたので,相応しい葬儀が賑やかに執り行われました。ヤシのスカートを身に付けた戦士達が踊り,エグウグが現れ,エクウェンズという邪悪な霊に取り憑かれたエグウグも出現。
エゼウドゥは,生涯に3つのタイトルを取りました。これは非常に稀な事。タイトルというのは全部で4つで,4つ目の最高位のタイトルに到達するのは,時代に1人か2人,そしてその人は長になるのだそうです。
エゼウドゥの埋葬の前に喧噪は最高潮に達し,銃声が響き,戦士が進み出て最後のお別れの言葉を述べます。「もしあなたが貧しければ,次は豊かになるよう願うだろう,しかしあなたはお金持ちだった,(略(笑))。。もし自然による死なら安らかに,もし誰かのせいなら,決して許すな。」
おお~最後の言葉に文化と言うより,時代の違いを感じますねぇ。
悲劇は,埋葬前の最後の射撃で起きました。群衆の中でエゼウドゥの16才の息子が血の海の中で倒れていました。オコンクォの銃(エクウェフィを撃ち損なった奴ね(滝汗))が誤って彼を撃ち抜いたのです。暴力に慣れているウムオフィアでも,仲間を殺すというのは前例がない事件です。とは言え,わざとやった事ではないので,オコンクォとその家族は,7年の間母方の故郷ムバンタに流される事になりました。オビエリカが荷物の運び出しの手伝いや,ヤムの引き取りを引き受けました。
オコンクォが去った翌朝,エゼウドゥの家の者達が,武装してオコンクォの家の焼き打ちに。。すわっ,ロミオとジュリエットの世界か?!と思いましたが,これは大地の女神の意図。彼らにオコンクォへの個人的な恨みはない,との事です。
オビエリカもその中に加わっていました。彼は,何故こんな事をしなくてはならないかと,辛い思いをしていました。彼は以前,神の意志により双子を捨てた事があります。(むむ,アレは彼の子だったか。。)しかし大地の女神に従わなければ,その怒りは,汚した者だけでなく,他者にも及ぶのです。村にはこんな言い伝えがありました。
If one finger brought oil, it soils the others.
1本の指が油を持ち込めば,他の指も汚れる。→soilという言葉が使われている所が,それが土に来るという事を示唆している,ウマイ文ですね。一見,今流行りのエコ心を感じるフレーズです。が,その裏には,あの厳しい現実がある事も忘れちゃいけません。
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