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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Odyssey読書 : 3 Telemachus With Nestor

2005-03-24 21:46:30 | BookClub
Pylosに到着したTelemachusの一行は,そこで人々がPoseidonに牛を捧げる様子を目にします。Atheneに導かれ,Nestorの前に出たTelemachusは,自分の身元を語り,父の所在を知りませんかと尋ねます。

するとNestorは,Troy戦争でAchilles,Patroclus,Ajax等が倒れた事,戦争後に起きた事を語ってくれます。
戦後,家路に着こうとしたギリシャ軍は,神の怒りに触れます。AtheneはAgamemnonとMenelausの兄弟の仲を割きます。神々の怒りが鎮まるまで貢物を捧げて待とうとするAgamemnonに対し,Menelaus,Nestor,Odysseusは先を急ごうとします。しかし,Nestorの一行にも争いが起き,MenelausとOdysseusと彼らの艦隊はTroyを目指して後戻りしてしまいました。
しかしやっとの思いで自国に辿り着いたNestorは,Odysseusの安否はわからないと言います。

その後,Agamemnonは家路に着いたのですが,帰るや否や,妻Clytemnestraと愛人Aegisthus(兄弟揃って奥さんを寝取られたのですね。お気の毒に‥)の陰謀で殺されてしまいます。しかし,息子Orestesが仇を討ちます。Odysseusを尊敬するNestorは,Orestesの勇気を称え,Telemachusにも見習うように言います。(Orestesは神々にも賞賛されたようですね)また,あまり長い間家を開けると財産を取られるので注意するように,と,とアドバイスします。

その夜,Nestorは自分の宮殿にTelemachusを招き,彼の一行に陸路でMenelausに会いに行けるよう,馬車を提供し,息子にお供をさせる事にしました。Atheneへのお礼及び一行の旅の幸運を願って,若い雌牛が生贄に捧げられました。


Troy戦争の英雄の話などが出てくると,話しがぐっとわかり易くなりますね。

それにしても,Troy戦争の後のギリシャ軍は,神々の意地悪のせいで右往左往していた様子がわかります。ギリシャの神々って,大人気ないんですね! そもそもOdysseusが国許に帰れないのは,Poseidonほどの偉大な神様が,個人的な理由で逆恨みしているのが原因だし,Apolloは何の脈絡もなくMenelausの操舵手を殺してしまうし(あれ~?悪いのはAchillesでは?)。人間はと言えば,旦那の留守中に奥さんを寝取るのは当たり前。

生贄の,骨を焼いたのだけは神様にあげて,肉は人間が(ちゃんと焼いて)頂くという所がまた,合理的で。。いいですねぇ~,こういう時代って。


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