前回の「大災害 発生中とは知らずに空港へ」のつづきです
今回の台風19号による災害は、各地での同時多発災害の様相
全国の自衛隊や被災地 外の自治体からは
早くから災害対応の応援に駆けつけてくれた
詳細は後日、公表されるだろうが
13日の午後には自衛隊による統合任務部隊が組織されたとの報道も
(陸上自衛隊を中心に、海空の自衛隊も組み込まれる緊急組織)
そんな午後、仲間からこの機体が「小牧を飛び立って向かっている」
と聞いた時には、俄かには信じられなかった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/ce/5a64b9be5dfc4dd469a7a52e3a711628.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/c9/80bc741a9a2387d46671e840d46be2d0.jpg)
まつもと空港 へは初以来となる航空自衛隊の C130 輸送機
信じられなかった理由は~
C-130 = 大型機 と信じていたので、誘導路をもたない「まつもと空港」の
滑走路エンドに設けてあるターニングパッドで機体の向きを変えられるのだろうか?
~ということ
プロペラピッチを変えて後退(バック)もできるハークだが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/48/906175d05b60a33a2e9d77b9049e3c2c.jpg)
気がつくと、無事に機体の向きを変えタキシ・バックするところだった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/55/ebc2385a202d4c8342b4bcef33ac385e.jpg)
エプロンに頭からスポットインするハーク
大きいと思っていた C-130 は、こうやってみると普通の大きさだった
まつもと空港に就航している FDA の ERJ-175機と比べても
全長はあまり変わらず、翼長が少し長いだけ
ホイールベースも短めなら、ターニングパッドでは余裕の転回だ
エンジンはターボプロップだからジェット燃料で対応できる
非常時には頼りになる機材の飛来だ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/e9/03ac2d97446106f6bb25ed2718246fce.jpg)
運ばれてきたのは、約20名の隊員と物資
後日 知ったのだが、彼らは小牧基地の航空救難団整備群(RMG)の隊員達
昼夜の別なく救難機の運行体制維持や整備に対応できる部隊
空自 救難団のレスキューヘリは、暗視装置を装備し夜間の救難活動も可能だ
わずか20分弱のステイで、離陸に向かうハーク
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/87/b058f69f776d926b945b362ebbc838d8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/c7/aab72ec6ddccf9d1b5813532d20ae633.jpg)
皆さんの目線が左を向いてますが、松本空港は滑走路が1本だけ
誘導路がないので、滑走路内で定期便として降りたばかりのFDA機との ご対面状態中
FDA機がエプロンに入り、滑走路が空いた後に空自機は離陸
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/cb/e0d63ce5646b50a7a249d6b8a80e4c7d.jpg)
積載物もなく燃料も少なめだろうから、軽々とテイクオフ
この日の夕方までには、空自 救難団のUH-60J ヘリも到着し即応体制に
空港北側の小型機用エプロンは深夜もライトアップされ
RMG の隊員達はターミナル内で寝泊りし、緊急対応に備えたようだ
それから3日後の16日の午前に、人命救助の任務を解かれ
救難隊の機体とRMG 隊員はすべて撤収したという
陸上自衛隊 松本駐屯地周辺でも、災害派遣から帰隊する
舟艇を積載したトラックが見られたそうだ
その翌日、空港へ立ち寄れる機会ができたので
まつもと空港 周辺は、この時期特有の霧が盆地に溜まる状況で
早朝は飛行不能だったようだ
霧が晴れだすのを待っていたように、当初から応援に駆けつけてくれていた
香川県警機 と 大阪府警機 が任務を解かれ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/96/9e674b3e6c7d71ec8f95e8c7db09dda2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/e2/11e5f7471e331f99adeacf54af2035a7.jpg)
見送りを受けながら帰隊するところ
こちらもファインダーを覗きながら
「遠くから ご苦労様、ありがとう!」とつぶやいてしまう
今度は、観光で信州に来てください
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/91/e2795276620541aaed82760970ad79bb.jpg)
南下する筈の機体は、上空で霧の晴れ間を探しているようだ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/de/63620bd6a326f52f69d1d5661d53f7e5.jpg)
同じく霧が晴れるのを待っていたように
京都府からの応援機 「みやこ」 JA6004 が北へ向かう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/31/4f200f322b038948cdf1729ac16a17f8.jpg)
三重県警機 「すずか」 JA10ME もエプロンで待機につく
これで応援県警機は2機体制になったが、翌日からは悪天候予報
災害応援体制は引き続きとられるようで頼りになる
所用に向かう為に機材をかたつけていると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/6a/9f03b1d0127d79931c8cd3a24fd96bd8.jpg)
新潟空港ベースの国土交通省 北陸地方整備局の
「ほくりく」 JA6819 が着陸
エプロンには四国地方整備局機の「愛らんど」も駐機中で
こちらも災害情報収集に隙間なく対応のよう
追記 三重と京都の機体は20日に帰隊
交代で兵庫県警の「ひよどり」 JA110H が同日に着任しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/7d/9efc63e7db54ee3b610977a7369157eb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/62/3b24e727c6c9bb1f3f86cc24777bc89c.jpg)
裏方さんの動向が報道されることはないが
今回の事案でも、多くの機材や隊員達が全国から駆けつけ
即応体制を維持し続けてくれたことを忘れてはなるまい
「必ず助けに来る!(行く!)」は心の奥の支え
これからが被災地では復興の本番
多くの自衛隊 他の官公庁職員、ボランティアが現地で今も活動中
被災地の一日でも早い復興を心よりお祈りいたします
今回の台風19号による災害は、各地での同時多発災害の様相
全国の自衛隊や被災地 外の自治体からは
早くから災害対応の応援に駆けつけてくれた
詳細は後日、公表されるだろうが
13日の午後には自衛隊による統合任務部隊が組織されたとの報道も
(陸上自衛隊を中心に、海空の自衛隊も組み込まれる緊急組織)
そんな午後、仲間からこの機体が「小牧を飛び立って向かっている」
と聞いた時には、俄かには信じられなかった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/ce/5a64b9be5dfc4dd469a7a52e3a711628.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/c9/80bc741a9a2387d46671e840d46be2d0.jpg)
まつもと空港 へは初以来となる航空自衛隊の C130 輸送機
信じられなかった理由は~
C-130 = 大型機 と信じていたので、誘導路をもたない「まつもと空港」の
滑走路エンドに設けてあるターニングパッドで機体の向きを変えられるのだろうか?
~ということ
プロペラピッチを変えて後退(バック)もできるハークだが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/48/906175d05b60a33a2e9d77b9049e3c2c.jpg)
気がつくと、無事に機体の向きを変えタキシ・バックするところだった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/55/ebc2385a202d4c8342b4bcef33ac385e.jpg)
エプロンに頭からスポットインするハーク
大きいと思っていた C-130 は、こうやってみると普通の大きさだった
まつもと空港に就航している FDA の ERJ-175機と比べても
全長はあまり変わらず、翼長が少し長いだけ
ホイールベースも短めなら、ターニングパッドでは余裕の転回だ
エンジンはターボプロップだからジェット燃料で対応できる
非常時には頼りになる機材の飛来だ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/e9/03ac2d97446106f6bb25ed2718246fce.jpg)
運ばれてきたのは、約20名の隊員と物資
後日 知ったのだが、彼らは小牧基地の航空救難団整備群(RMG)の隊員達
昼夜の別なく救難機の運行体制維持や整備に対応できる部隊
空自 救難団のレスキューヘリは、暗視装置を装備し夜間の救難活動も可能だ
わずか20分弱のステイで、離陸に向かうハーク
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/87/b058f69f776d926b945b362ebbc838d8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/c7/aab72ec6ddccf9d1b5813532d20ae633.jpg)
皆さんの目線が左を向いてますが、松本空港は滑走路が1本だけ
誘導路がないので、滑走路内で定期便として降りたばかりのFDA機との ご対面状態中
FDA機がエプロンに入り、滑走路が空いた後に空自機は離陸
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/cb/e0d63ce5646b50a7a249d6b8a80e4c7d.jpg)
積載物もなく燃料も少なめだろうから、軽々とテイクオフ
この日の夕方までには、空自 救難団のUH-60J ヘリも到着し即応体制に
空港北側の小型機用エプロンは深夜もライトアップされ
RMG の隊員達はターミナル内で寝泊りし、緊急対応に備えたようだ
それから3日後の16日の午前に、人命救助の任務を解かれ
救難隊の機体とRMG 隊員はすべて撤収したという
陸上自衛隊 松本駐屯地周辺でも、災害派遣から帰隊する
舟艇を積載したトラックが見られたそうだ
その翌日、空港へ立ち寄れる機会ができたので
まつもと空港 周辺は、この時期特有の霧が盆地に溜まる状況で
早朝は飛行不能だったようだ
霧が晴れだすのを待っていたように、当初から応援に駆けつけてくれていた
香川県警機 と 大阪府警機 が任務を解かれ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/96/9e674b3e6c7d71ec8f95e8c7db09dda2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/e2/11e5f7471e331f99adeacf54af2035a7.jpg)
見送りを受けながら帰隊するところ
こちらもファインダーを覗きながら
「遠くから ご苦労様、ありがとう!」とつぶやいてしまう
今度は、観光で信州に来てください
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/91/e2795276620541aaed82760970ad79bb.jpg)
南下する筈の機体は、上空で霧の晴れ間を探しているようだ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/de/63620bd6a326f52f69d1d5661d53f7e5.jpg)
同じく霧が晴れるのを待っていたように
京都府からの応援機 「みやこ」 JA6004 が北へ向かう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/31/4f200f322b038948cdf1729ac16a17f8.jpg)
三重県警機 「すずか」 JA10ME もエプロンで待機につく
これで応援県警機は2機体制になったが、翌日からは悪天候予報
災害応援体制は引き続きとられるようで頼りになる
所用に向かう為に機材をかたつけていると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/6a/9f03b1d0127d79931c8cd3a24fd96bd8.jpg)
新潟空港ベースの国土交通省 北陸地方整備局の
「ほくりく」 JA6819 が着陸
エプロンには四国地方整備局機の「愛らんど」も駐機中で
こちらも災害情報収集に隙間なく対応のよう
追記 三重と京都の機体は20日に帰隊
交代で兵庫県警の「ひよどり」 JA110H が同日に着任しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/7d/9efc63e7db54ee3b610977a7369157eb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/62/3b24e727c6c9bb1f3f86cc24777bc89c.jpg)
裏方さんの動向が報道されることはないが
今回の事案でも、多くの機材や隊員達が全国から駆けつけ
即応体制を維持し続けてくれたことを忘れてはなるまい
「必ず助けに来る!(行く!)」は心の奥の支え
これからが被災地では復興の本番
多くの自衛隊 他の官公庁職員、ボランティアが現地で今も活動中
被災地の一日でも早い復興を心よりお祈りいたします
…胸熱でございます…!
写真がまたいい感じのものばかり〜〜〜〜
まさかまさかの、松本空港への空自機飛来…!
自衛隊ヘリが来ることだけでも、難しかろう
(周りがうるさいということで)と
思っていました。
20分くらいで帰っちゃったんですね(´Д` )
思い起こせば2016年、松本空港を非常時に自衛隊が
使えるようにならんかな〜と思っていたところ
自衛官志望の若人に
「ごろんたさん、輸送機でしたら松本空港に着陸可能かと」
というアドバイスをもらい、県庁に要望メールを
したあの時からはや三年……
うるさい輩の言いがかりにも近い反対運動も起こらず
こうして、松本空港が救難機体の駐機場として
使われたことに感慨深いものがございます。
小牧のC-130、来てくれてありがとう〜〜〜
警察や消防のヘリさんたちも本当にありがとうございます!!
今日は駐屯地の周辺をお買い物ついでにくるくる…
福岡、大分からの車両が
所狭しと並べられておりました…
警察/消防/自衛隊がいない日本が
想像できません…
こちらの記事、一人でも多くの方に見ていただきたいです
拙ブログにリンク貼らさせていただきたいと思います。
が、お嫌でしたらやめておきますので
ご遠慮なくお申し付けください(^^)
なんか色々と来たんですね。
入れ食いですな(笑)
冗談は置いといて、皆様ご苦労様であります。
浅間温泉で疲れを癒して帰って頂きたいですね。
前回の2回のうち、一回は急患搬送で。
もう一回に関して不明ですが、どちらも使用機材は C-1輸送機です。
今後、南海トラフ等の地震発生時に既存の都市空港が使用不可になった場合には
松本も何らかの前線航空基地になり得そうです。
陸上自衛隊の活動は今も続いているようで
松本駐屯地より北に位置する幹線道路では、災害派遣の車両を見かけることが多いのでは。
地域的には西日本の各地から応援に駆けつけているようですね。
今回の空自整備隊と一緒に運ばれた資材は、隊員の携行食糧や寝泊りの装備だったようで
知ったときには、せめて温かい味噌汁の差し入れでもしてあげたくなってしまいました。
自衛隊同士なので、松本駐屯地へ~ と考えてましたが
駐屯地は災害派遣の前線基地になっているので受け入れは不可能ハズ。
応援する側の基本は「自分の事は自分で」ですね。
リンクの件はかまいません。
裏方さんの活動を少しでも皆さんに
できおたら、派遣隊員さんを送り出したご家族にも届いたらと思います。
狙いの機体を撮ったら帰宅するつもりでした。
まさか、午後まで滞在すると思っていなかったので
自宅は濡れた新聞紙を広げ、窓という窓は開けっぱなしのままでした。
何も知らずに昼過ぎに家族が帰宅してしまい、驚かせたようです(爆
今回の応援では、警視庁機が関東や東北を担当したようで
大阪府警機には当初よりお世話になりました。
九州、四国からも応援機が飛来しましたが
即応体制は常に整っているのですね。
災害がいつ、どこで起こってもおかしくない今の日本ですが
過去の事案を参考に、マニュアルが出来上がっていることに感謝です。
気がつけば、それを試すように今も近づく台風が2つも。
更なる被害がないことを祈りたいです。
リンクの件御快諾いただきありがとうございます。
(時々勝手にリンクしててすみません(汗))
自衛官や消防警察のなかなか目にすることのできない活躍ぶり…
そうですね、一番にご家族に見ていただきたいですね(^^)
空自さん三回目とは…!
C-1でですか!
実はメカ音痴ごろんたに、
松本空港使用のアドバイスをくれた若者が
C-1ならば滑走路の長さ的にも使用可能では…と
言ってました(^^)
自衛隊さん、国防の要ですが
いまではスーパーレスキュー隊扱い…
悪いことではありませんし
自己完結で任務遂行できるといったら
彼らしかいないので、お任せしてしまいますが
なんとなしに申し訳ないです。
お味噌汁の差し入れ!!!
お気持ちわかります!!!
自衛官だって同じ人間。寒さ暑さは辛いですよね。
少しでもその辺和らげてあげたいですよね。
あ、遅ればせながらですが
ノザワヤさんのお家、大変だったんですね…(´Д` )
雨風がかなり強かったみたいで
タオル大活躍!室内に入り込んだ雨は辟易ですが
お家が飛ばされたりしなくて本当によかったです。
改めてお見舞い申し上げます。
堀倫と申します。
松本空港にもC-130が飛んできたんですね。
しかも仕事をチャッチャと終わらせて去っていった…
レポありがとうございます。
毎年のように起こる自然災害に対応する自衛隊。
年を追うごとに自衛隊の災害派遣が増えてるようで心配です。
長野を始め各地の被災地のいち早い復興をと、
支援にあたられてる皆様の安全をお祈りいたします。
台風の当たり年、ということを言われますが。
傷口を再び痛めつけるように再来する台風に、今後は準備を怠らないようにせねば。
こういった記事を上げるのに、以前は自粛していたこともあったのですが
現役の方から、自分たちの励みにもなるし
活動の記録にもなるので、是非。
ということで、画像や内容には少し気を使ってありますが、公開することにしています。
明日から週末にかけて、再びタイフーンが襲来します。
ごろんたさん も準備を怠らないよう対処してくださいね。
私の好きな、食べ物ネタも多く、長崎、福岡へ出かけた際には
参考にさせていただきました。
これからもよろしくお願いいたします。
空自隊員の撤収時は、空自のチヌークを使用し帰隊されたそうです。
その時もローターは回転したままで、即応部隊らしいスマートな撤収だったようです。
地震活動が活発になって~ といわれていますが
最近は台風による被害も深刻になってますね。
これも温暖化の影響とすると、今後の台風への対策を根本的に考え直さなければかと。
今回のように各地で大きな被害が続発すると、自衛隊の行動力は大きな力ですね。
災害派遣されていても、防衛も疎かにできないし
今更ながらその仕事量に脱帽です。