RAF（英軍） パイロット装備品

　今回はRAF（英軍）パイロットの首から下（笑）の装備を紹介

人間に着せた方がスッキリするのだが、モデルと撮影者は私しかいないので
仕方なく仕事で使っていた女性体系のトルソーで撮影に挑んだのだが
体系はかなり細いのでGスーツがズリ落ち気味で・・・　ローライズは御勘弁を（笑）
　　　
画像ではわかり難いが、米軍のグリーン系のフライトスーツとは違い
若干茶系色が強いスーツ（カバーオール） Mk.14A
米軍等と同じ難燃性のノーメックス素材で作られている

その上にはライフプリザーパー（救命胴衣）と、酸素マスクやGスーツへの接続システム
さらに腰から下には耐Gスーツを装備するが、サバイバル装備は救命胴衣やスーツのポケットに
収納するので米軍等のように別にサバイバルベスト等を着ることはないようだ

ライフプリザーパー Mk.27　のアップ画像

小さなポケット類も付いていてサバイバル用品を収納
左右端の画像に見える数珠のような黒い玉を引くと浮き袋が拡張される

次は英軍独特のパイロット装備品　
米軍は機内の射出座席等に固定装着されているものを、英軍は各自持ち歩く（爆）
画像は Mk.8 PEC と呼ばれる装備、Personal Equipment Connector の略でPEC


アップにしてみたが、このコネクター部を射出座席のコネクターに装着するしくみ
下の黒い部分はカバーで勿論外して使う
（このMk8は少し古いタイプだが、現在も同じようにパイロットはブラブラと下げて歩いている）

一緒に写っている耐Gスーツは Mk.4 とスーツ裏側に型番が印刷されていた
米軍などと同じように空気圧で膨らみ血液が下半身に集中するのを避ける
見た目もほとんど同じだが、地図等を入れる窓のある大きなポケットが特徴　（上の画像を参照）


そのＧスーツやフライトスーツの足の部分にある小さなポケット
ここに装備されているのはシュラウドカッターだ
シュラウドカッターはパラシュート等の紐が絡まった時に切る目的のナイフ
小型のナイフに見えるが、なんとも刃の曲線が美しいナイフだ
柄の部分に飛び出た金属部を両側から押すとストッパーが外れて取り出せ
パラシュート降下中や海上で落とさないように細い紐でスーツに繋がれている

「RAF AIRCREW GRAVITY KNIVES」と紹介しているサイトや
「エアクルー・サバイバルナイフ」と書かれたサイトもあるが
ナイフの刃は鋭くなく指などを滑らせた程度では切れることはない
車などで非常用にシートベルトを切るカッターと目的は同じようだ

米軍のシュラウドカッターも参考で載せておくことにしたが
比べると英軍ナイフの美しさはヘルメット類の無骨さとは似つかない

（米軍のシュラウドカッター、黄色いテープは脱出等で怪我をした手でも
　　黄色いテープを引くだけでサバイバルベストから取り出せるように結ばれている）

ん～っ、そろそろどこかに遠征したいよ～！　休みがないよ～！　・・・トホホ