「日本最古の神社(出雲大社)」の章は、宮司の千家尊紀氏とハーンとの対面のシーンがとても興味深い。
けれども司馬遼太郎によると、伊勢神宮よりもはるかに古い歴史を持つ大国主命(民間信仰では大黒様)を祭る出雲大社の宮司の千家氏もまた、大和からの占領軍の指揮官のような家柄だという。(もともとの出雲族の直系の子孫が、司馬氏の勤めていた新聞社の上司にいたそうだ)
そうすると、大国主命の長男コトシロヌシの神(民間信仰では恵比寿様)が祭神の美保神社や、国譲りを認めずに戦って敗走した次男タケミナカタの神を祭った諏訪大社や、そこの宮司の方が、伊勢神宮や天皇家より古い家柄なのかもしれない。
特に国譲りを暗示しているという、美保神社の諸手船による船祭は面白い。40年ごとに新しい船を新造とか。諸手船祭事は、熊野の速玉神社でもある。
熊野神社なども、出雲と紀州熊野地方に同じ神社があって、出雲から持ってきたものだという。除福が関係しているのかも?
彼らは、国を譲れといわれたもともとこの列島の支配者のスサノオの子孫の大国主命の子孫たちなのだから。
ただ古代では、神社で祭られるのは自然か祟る恐れのある敗者の側だったという点が微妙だ。
けれども司馬遼太郎によると、伊勢神宮よりもはるかに古い歴史を持つ大国主命(民間信仰では大黒様)を祭る出雲大社の宮司の千家氏もまた、大和からの占領軍の指揮官のような家柄だという。(もともとの出雲族の直系の子孫が、司馬氏の勤めていた新聞社の上司にいたそうだ)
そうすると、大国主命の長男コトシロヌシの神(民間信仰では恵比寿様)が祭神の美保神社や、国譲りを認めずに戦って敗走した次男タケミナカタの神を祭った諏訪大社や、そこの宮司の方が、伊勢神宮や天皇家より古い家柄なのかもしれない。
特に国譲りを暗示しているという、美保神社の諸手船による船祭は面白い。40年ごとに新しい船を新造とか。諸手船祭事は、熊野の速玉神社でもある。
熊野神社なども、出雲と紀州熊野地方に同じ神社があって、出雲から持ってきたものだという。除福が関係しているのかも?
彼らは、国を譲れといわれたもともとこの列島の支配者のスサノオの子孫の大国主命の子孫たちなのだから。
ただ古代では、神社で祭られるのは自然か祟る恐れのある敗者の側だったという点が微妙だ。