詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

そして日本列島には、吸血動物以外の誰もいなくなった

2008年01月20日 | 日記
そのうち
「日本という国があったような・・」
ということになってしまうかもしれない
現在みたいに
アメリカの一つの州以下の
奴隷国家以下なのと比べると
どっちも どっちだけど

その後の日本列島には
寄生主を食い尽くした
吸血動物だらけなのかもしれない

蛭よりも肥太った大企業
蝙蝠よりもずる賢い官僚機構
ダニよりもしつこい世襲政治屋と
累々たる
国民と国土の死骸

もはや
寄生主を失った吸血動物たちは
日本劣等から 海へどぼんどぼん
口々には 君が代を
血だらけのその手には 
ボロボロの日章旗

「自衛のための平和のための戦争です」
「欲しがりません勝までは」
「石油の一滴は血の一滴」

カモメ

2008年01月20日 | 日記
逃亡者のぼくは いつも
砂の無い
砂時計を連想している

砂時計の
湾曲した二つの空間は
さ迷える湖の岸辺
そのあわいを ただ一羽
逃亡し続けるカモメ

ときどき
砂時計をひっくり返すような
突風のなかで
カモメとぼくだけが
あとに取り残される
行く先を示す表示板は すでに
ボロボロの日章旗に覆い尽くされて

帰ろうにも
帰る道さえ見失って
重力に抗いつづける
ただひとつの生き物カモメよ

逃亡者の
哀しいこころだけを頼りに
砂時計の荒野を
飛びつづけるカモメ