「第一次産業革命」は石炭燃料や蒸気機関の動力で、人力による生産を根本的に変えたもので、イギリスのジェームス・ワットのは発明による蒸気機関が端緒となっている。
「第二次産業革命」は、19世紀末になって、燃料が石油に変わり、内燃機関の燃料とした強力な動力源が誕生します。同時に、火力や水力による発電によって電力が一般化してさらなる大量生産がおこなわれ始めた。
「第3次産業革命」は、20世紀後半になってパーソナルコンピューターの発達と原子力エネルギーの活用による生産様式をいう。
- 1990年代からのコンピューター、ICTによる生産の自動化、効率化
- 21世紀初頭のインターネット技術の発達と再生可能エネルギー(リフキン)
「第4次産業革命は、ドイツ政府が推進し、アメリカなど欧米各国で急速に人材育成が進む製造業に関する技術革新プロジェクト。情報技術を駆使して製造業の最大効率を追求します。IoT(Internet of Things:あらゆるモノをインターネット接続)により、生産だけでなく管理や制御を統一的に行おうとするもので、ネット接続されるモノも派生するデータも膨大になり情報はビッグデータとして集積されて、解析・分析されます。また人間の判断がコンピュータでできうろうになり、AI(Artificial Intelligence:人工知能)が実用化された。これにより、解析されたデータは生産設備の制御に利用されるだけでなく、決済や人物判定に使われ、社会の在り方が根本的にかわる。
日本では、経済産業省では、近年の技術革新に代表される第四次産業革命へ対応するべく、2017年5月末に「新産業構造ビジョン」を取りまとめ、より具体的に言うと、ビッグデータやIoT、AI、ロボットなどの技術革新を活用して構造的問題に取り組もうというものがあるが、官僚がまとめた解説書でしかない。