明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

心の復興

2015-01-18 | ひとりごと
20年前…。
私の家族は関東地方のY市で暮らしており、
夫だけが大阪に単身赴任中だった。
子どもたちはまだ小学生だったが、
大阪勤務は2,3年ということで夫は単身赴任を選び、
当時香枦園(西宮市)にあった会社の寮に入っていた。

1月17日、夫はたまたまソウルに出張中だったため、難を逃れた。

出張から帰ってきた夫は、しばらくは関東で待機という指示だったが、
自分だけぬくぬくしているわけにはいかないと
食料や水を買い込み、大きなリュックに詰めて大阪へ戻って行った。

香枦園の寮は古い鉄筋のアパートで、地面がせり上がって傾いてはいたが
倒れずに残っていたそうだ。
周りの木造の建物は壊滅的だったようだ。

電気は比較的早く復旧したが、水道はダメで、
夫は自衛隊が作ったお風呂の世話にもなったとか。


「単身赴任なんかさせずに家族みんなで帰ってこい」と言っていた舅が
震災後しばらくは何も言わなくなったのが皮肉だった。
もし家族で関西に移り住んでいたら…。


その翌年だったか、子どもを連れて手塚治虫記念館(宝塚市)に行ったとき、
街は新築の家が多くきれいになっていたが、
歩道に地割れの跡が残っていたのを覚えている。


人は忘れることが出来るから前に進めると言うが、
どうしても忘れられないこともある。

朝日新聞と関学大が行った「心の復興についての意識調査」の記事、
他人事とは思えず興味深く読んだ。





昨日のチャリティサッカー、うっかり録画し忘れたのが残念^^;