◎無力と悲惨の終わり
(2017-10-20)
パタンジャリのヨーガ・スートラの最後から3番目の4.32から。
『三種のグナは、その目的を達成し、その変化のプロセスは終わる。』
三種のグナは、サットヴァ(照明)、ラジャス(不安)、タマス(暗痴)で、この世の三元素であり、心の三元素。
これが真理かといえば、そうしゃちほこばることもなくて、仏教圏は、地水火風空の5元だし、中東から欧州は、地水火風の四元だし、中国へ行くと五行だしと、世界の元素は、お国ぶりみたいなものと考えてよいと思う。
さて、三種のグナが終われば、世界が止まり、現象の転変も終わる。現象は見られるものであり、現象の転変は見る者のために存在する。
人は、神によって世界に投げ込まれ、3種のグナで演じられる人の子の無力と悲惨は、現象全体、世界全体を見渡すところで止む。