今日は「ホトトギス(杜鵑草)」の花をご紹介します。
・「ホトトギス」は日本原産のユリ科の多年草で、別名を「トキドリソウ(時鳥草)」、
「ケイキャクソウ(鶏脚草)」と言います。
・東アジアを中心に19種が確認されていますが、その内、日本では13種が確認され
ているそうです。
・夏の高温多湿を嫌いますので、鉢植え、地植え共に半日陰で育てます。
・半日陰で元気に育っている「ホトトギス」です。
茎は60cm~100cmくらいで、毛が密生しています。
・花被片は6枚ありますが、3枚が萼で3枚が花弁です。
太いオシベの先は3つに分かれ、その先がさらに2つに分かれています。
・日当たりの強いところに置いているため葉の先が枯れています。
(水切れになると下葉が枯れてきますので注意してください)
・葉は長楕円形で、秋には白色に紫色の斑点の散在する花が咲きます。
「名前の由来」
白色の花につく濃い紫色の斑点が、ホトトギスの胸の模様に似ていることから、
この名前がつけられたようです。
「花言葉」 「永遠にあなたのもの」
地味な花なのに情熱的な言葉ですね。
(参考)
・野鳥の霍公鳥(ほととぎす)です。
この鳥の胸の模様と花の斑点が似ているでしょうか?
野鳥の「霍公鳥(ほととぎす)」は皆さんよくご存知のとおり、自らは巣を作らず、
ウグイスなどの巣に産卵し、抱卵・育雛を委ねる鳥ですね。
この鳥については、和歌にも沢山詠われています。
・一首ご紹介します。
「暁(あかとき)に 名告(なの)り鳴くなる 霍公鳥(ほととぎす)
いやめづらしく 思ほゆるかも」 大伴家持(万葉集18巻4084)
現代語の訳は
(まだ暗い暁の空に、名を告げてなくホトトギス、いつにも増して嬉しく思われます)