今日は、イスタンブールの「エジプシャンバザール」と「地下宮殿」をご紹介します。
昨日ご紹介しました「トロイ遺跡」があるチャナッカレ県からイスタンブールまでの距離は、県内のラプセキからダーダネルス海峡をフェリーで渡り、ヨーロッパ側のゲリボルの町から東北方向へ325kmほどあります。
ダーダネルス海峡はエーゲ海とマルマラ海を繋いでいる海で、ヨーロッパ側とアジア側に隔てています。
この海峡の渡航時間はフェリーで約30分くらいです。
・チャナッカレのホテルから見たとダーダネルス海峡です。
向こうに見える半島がヨーロッパ側です。
・フェリーから見たゲリボルの町です。
ゲリボルの町は、ダーダネルス海峡を挟んでチャナッカレの対岸に位置し、ヨーロッパ側になります。
「エジプシャンバザール」
「エジプシャンバザール」は、イスタンブールの旧市街と新市街をつなぐガラタ橋近くにあるイェニ・ジャーミィの裏に広がっている市場です。
その昔、この市場がエジプトからの貢物を集め、設営されたことに因んで、エジプシャンバザールと呼ばれているようです。
かつては90軒近くの香辛料の店が並んでいたことから、別名を香辛料市(スパイスバザール)とも言われています。
観光客や地元市民が大勢集まっていますが、買い物客より見物客の方が多いように感じました。
・混雑しているエジプシャンバザールの入口付近です。
・エジプシャンバザールの入口付近です。
赤ちゃんが可愛かったので1枚撮らせてもらいました。
・ごった返すエジプシャンバザールの中です。
別名を香辛料市(スパイスバザール)とも言われている通り、香辛料の香りが迎えてくれます。
ガイドさんから、混雑しているので「スリに注意してください」とのアドバイスがありました。
・香辛料のほかに金属、皿、スカーフ、洋品など様々なものが売られています。
日本人を見つけると片言の日本語で声をかけてきます。
ここで買い物をするときは、お店の言い値では絶対に買わないようにすることです。
徹底的に値下げ交渉を行い、それでもOKせず、帰りかけるとまた値を下げしてきます。そこで値が合えば購入し、合わなければ他のお店に行きましょう。
ガイドさんからのアドバイスでした。
「地下宮殿(イェレバタン貯水池)」
地下宮殿とは、宮殿に見立てた地下貯水池のことで、イスタンブール旧市街にあるこの貯水池は、現存する東ローマ帝国のものとしては最大のものといわれて
います。
この地下宮殿(イェレバタン貯水池)は、4世紀から6世紀にコンスタンティヌス帝からユスティニアヌス帝の時代に造られたものといわれており、
「イスタンブール歴史地区」として世界遺産にも登録されています。
水はアタテュルク大通りにかかるヴァレンス水道橋から引かれ、後に、トプカプ宮殿のスルタン(トルコ系イスラム教国の君主の尊称)たちの喉を潤したと言われてい
ます。
全体の大きさは縦140m、横70m、高さ8mほどで、内部は装飾の施されたコンクリート様式の柱で支えられています。
当初は、この柱も28本の円柱が12列、合計336本ありましたが、19世紀末に90本の柱がなくなっているそうです。
宮殿の一番奥あるメドゥーサの顔が彫られた2本の柱は特に有名です。
・「地下宮殿(イェレバタン貯水池)」です。
満杯になると8万立方米が貯水できるそうですが、現在は30㎝ほどしか貯水しておらず、もっぱら観光用の施設として管理されているようです。
・夜景モードで撮影した地下宮殿です
・「涙の柱」です。
作業者の苦しみを表していると言われています。
柱の横にある穴に指を入れて360度回わすと願いが叶うそうです。
・柱の土台になっている、横向きのメドゥーサの首です。
・同じく逆さまになっているメドゥーサの首です。
「メドゥーサ」
「メドゥーサ」はギリシャ神話の怪物です。
目で人々を石にしてしまうゴルゴン姉妹の一人で、アテナ女神の怒りに触れて蛇髪とされました。
神話では、ゼウスの子・英雄ベルセウスに首を切り落とされて退治されてしまいますが、この恐ろしい姿から魔よけとされ、転じて家や町の守り神となっているよう
です。
トルコでは目玉の模様の飾りを玄関に飾っていますが、それはここから来ているといわれています。
・地下宮殿の天井の造りです。
明日はイスタンブールのグランドバザールとボスポラス海峡のクルージングをご紹介します。