今日21日は二十四節気の一つ「小満」です。
「小満」とは、「陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂る」の意味で、暦便覧にも「万物盈満すれば草木枝葉茂る」とあります。
天文学的には天球上の黄経60度の点を太陽が通過する瞬間を言っています。
小満の名称は、秋に蒔いた麦などの穂がつく頃で、ほっと一安心(少し満足)、「今のところは順調だ」と満足したことから「小満」と言う名前がついたと言われています。
先日旅行したトルコではパンが主食のため、その原料となる小麦の畑が一面に広がっていました。
現在の日本では麦畑を見ることは殆どなく、麦そのものを見たことのない人が多いのではないでしょうか?
そこで、今日は麦の穂をご紹介します。
・貸し農園に植えてある色づき始めた麦です。
・「麦の穂」はこのような形をしています。
麦は米、トウモロコシと共に世界三大穀物の一つとされています。
我が国では、縄文時代には既に栽培されていたといわれており、室町時代には、下層の人々の主食だったそうです。
このようなことから「麦飯は貧乏人の食べるもの」というイメージが出来上がったようです。
食糧事情の厳しかった戦後の日本は、麦は米と並んで主食であり、生産量も米100に対して、小麦95、大麦85となっていました。
昭和25年には、後に総理大臣となる池田勇人大蔵大臣が「貧乏人は麦を食え」と言って物議を醸したことがありました。
私も子供の頃は毎日麦飯を食べていました。それが現在の健康につながっているのでしょうか?
今は、麦ご飯は健康食として見直されているようですね。