今日は、今年の「イチゴ栽培(その4)」収穫をご紹介します。
今年のイチゴ栽培は、当初予想の5割以下という惨憺たる結果になりました。
前回(4月8日)ご紹介しましたように、開花時には遅霜の被害にあい、赤く色づいた頃にはアライグマの被害、そして収穫が始まった今月5日からは4日連続の降雨で「灰色カビ病」が発生し、見るも無残な状況です。
・前回ご紹介しました、遅霜の被害で黒ずんだイチゴの幼果です。今年はこのような花がたくさんできました。
・こちらも前回ご紹介しました画像です。
株元から咲いている多数の小さな花は結実せず殆ど枯れてしまいました。
この枯れた幼果と花が「灰色カビ病」の発生原因になった可能性も考えられます。
・5月に入り熟れ始めたイチゴです。画像の中央下部に「灰色カビ病」になったイチゴがあります。雨が続くとこのカビが蔓延し、全体に広がっていきます。
・このようにきれいに熟れているイチゴは全体の半分以下です。
・離れて眺めるとよく出来ているように見えますが、近くに寄ると病気に侵されている実が目立ちます。
・これが「灰色カビ病」になったイチゴです。
放っておくと、この後イチゴ全体が灰色になりカビが生えてきます。そのカビがイチゴに付着し健全なイチゴがこのように腐ってきます。
風通しをよくし、雨が当たらないようにすればある程度防げるようです。今年は熟れる前のイチゴも含めると半分以上がこのようになりました。
・これは2日分を纏めて収穫したものです。
当初予想ではこのくらいの収量が1週間~10日程度は続くと見ていました。雨と病気、それにアライグマの被害により大幅な減収となっています。
今年もたくさんの課題が残りました。
1.アライグマ対策
来年から防獣網を張る支柱は鋼管を使用してみたいと思います。木の杭では上ってくることが分かりました。
2.疫病対策
定植前に土壌消毒し、更に開花前には疫病消毒を行う。
3.遅霜と降雨対策
手間はかかっても、風通しをよくするため下葉をこまめに取り除き、更に畝毎にビニールでトンネルをしてハウス栽培の形を試みる。
来年は、これらの課題をクリアして収量を上げたいと思います。