家庭菜園で或いは鉢植えでブドウを栽培している方もいらっしゃると思います。
私も庭のフェンス沿いに巨峰を栽培していますので、今日は私のブドウの栽培方法についてご紹介します。
私が実施している巨峰の栽培方法は次のようになります。
「栽培方法」
・剪定 前年に伸びた枝に今年結実しますので、冬の剪定では7~8芽を残して
切り詰めます。
・肥料 12月~1月に市販の寒肥を施します。
・摘蕾 5月の開花前に行います
目安は、50cm位の新梢には3本に1房、
1mほどの新梢には2本に1房、
2m以上の強い新梢は1本に1房になるように摘房します。
・摘粒 小さな粒は取り除き、1房に30~35個前後の粒を残すように摘粒します。
・摘果 房の枝近くの花穂(粒)を取り除き、先端も1cmほど切り取ります。
花穂の長さは4~5cm位にします
・種無(ジベレリン)処理
1回目 全ての蕾が開花した日から3日以内に行います。濃度は25ppm(25㎎/1ℓ)
2回目 1回目の処理から10日~15日後、濃度は1回目と同じ25ppm(25㎎/1ℓ)
この時点で房の長さを6~7㎝になるようにします。
・袋掛け 2回目のジベレリン処理後、袋掛けを行います。
・害虫予防 5月下旬と6月上旬にスミチオンとダコニールの混合液を散布します
8月~9月にもスミチオンを散布します。
・新梢が伸びて花穂が大きくなってきたブドウ(巨峰)です。
新梢について具体的に説明していきます。
「枝の制限・芽かき」
ブドウの果実は4月に新しく伸びる新梢に結実します。春先にたくさん出てくる新梢(新芽)を枝の付け根から取り除く「芽かき」をして枝を制限します。
更に、副芽といって、一つの新梢から2~3の芽が出てきますので、その内の強勢樹を残して副芽を取り除きます。
「花穂の切り詰め手順」
開花直前から開花期にかけて花穂の先端の長さが4㎝~5㎝になるように切り詰めます。
(1)新梢の花穂が大きくなった状態です。副穂(基部から分かれて長く延びている花穂)がそのまま伸びています。(2)では、この副穂を切り取ります。
(2)副穂(基部から分かれて長く延びている花穂)を切ったところです。次に(3)では、花穂の先端を切ります。
(3)先端を1㎝くらい切りました。次の(4)では基部の花穂を切り詰めます。
(4)先端部分に4㎝~5㎝くらいの花穂を残すように房の基部から切り詰めました。
「種無し処理(ジベレリン処理)」
ジベレリン処理を2回行います。
1回目 全ての蕾が開花した日から3日以内に行います。濃度は25ppm(25㎎/1ℓ)
2回目 1回目の処理から10日~15日後、濃度は1回目と同じ25ppm(25㎎/1ℓ)
この時点で房の長さを6~7㎝になるようにします。
「果粒の制限」
巨峰の場合、1房に30~35粒位に制限します。
「摘果(果房の制限)」
結実の状況を見ながら果粒が付いていない果房や、形が悪い果房を切り取ります。
一般的には、葉が10枚以上の新梢は2房残し、葉が6~7枚の弱い新梢は1房とするとなっていますが、私の場合は長い新梢でも1房にしています。
「新梢の先端は摘心します」
開花から結実期に新梢の勢いが強いと養分が新梢に取られ結実が悪くなる傾向があるので、勢いよく伸びている新梢(70cm以上)の先端を開花直前に摘心します。
「新梢管理」
前記の摘心後、新梢が盛んに伸長している樹は、副梢の摘心、ねん枝、枝の引き下げを行います。
副梢は着房節~基部寄りの節は2~3枚程度、これより先の節は1~2枚程度で摘心します。先端部は数枚程度を残し摘心します。
以上が私が行っている巨峰の栽培手順です。
巨峰以外の品種はこれと異なると思いますので参考にしないでください。