らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

桃の栽培(その2)袋掛け

2009-05-16 | 家庭果樹
今日は桃の袋掛け作業をご紹介します。

今年は開花から満開までの殆ど毎日、人工授粉を行ったこともあり、例年になく着果が多く、摘果作業が大変でした。

・3月29日のブログでご紹介しました満開の桃の花です。


4月中旬から数回にわたり摘果作業を行い、無傷で形の良い幼果を絞込みました。

・桃の開花から1ヶ月半ほど経過し、ピンポン玉くらいの大きさになった幼果です。
 この後、袋掛け前の病害虫予防を行い、最終摘果を行いながら袋掛け作業に入ります。


「袋掛けの目的」
 1、病害虫の被害から果実を守ること。
 2、果実の表面を強風や強い日差しから保護し、傷や裂果を防ぐこと。
   などですが、我が家では次の3番も大きな目的です。
 3、ヒヨドリ被害の防除

・袋掛け前の桃です。


・これが我が家で使用している桃専用の袋です。
 左側グレーの袋は毎年使用している白桃用の袋です。
 右側の白色の袋は太陽光線を通すので赤く熟れる袋です。今年は半々づつ使用してみようと思っています。



2種類の袋を使用する目的は、収穫時期の変化を試すためです。
即ち、太陽がよく当たるところは白色の袋を掛けて収穫を早め、葉の陰になるところはグレーの袋で収穫を遅らせたいと思っています。

・最終摘果をしながら袋掛けを行った枝です。白い袋とグレーの袋を併用しています。


毎年、収穫が半月くらいに集中するので、袋を使い分けることにより、多少でも収穫の期間が延びればと思っています。



この後、7月下旬の収穫まで、病害虫の予防を行いながら生長管理をしていきます。

私が実践している「桃の栽培方法」です。
「剪定」
 剪定は12月~2月頃に行います。
 ・基本的に各枝に日光がよく当たるように剪定します。(日光が当たらない枝は勢いが悪くなり、枯れてきます。)
 ・花芽のついている枝は、収量を上げるため出来るだけ残し、枝が重ならないように紐で誘引しました。
 ・その上で弱い枝、日光をさえぎる枝、垂れ下がっている枝などを切除しました。
 ・枝の背中から真上に向かって出ている強い枝については、その枝の日焼け防止のため1~2芽を残して切除しました。
 ・横に長く伸びている強い枝については1/3程度を切り詰めたり、葉芽のところで切除しています。
「施肥」
 ・1月~2月に市販の寒肥を施します。
「害虫予防」
 ・12月にカイガラムシ予防に「マシン油」を散布します。
 ・3月に縮葉病予防に「石灰硫黄合剤」を散布します。
 ・この後、収穫までに殺菌・殺虫剤を数回散布します。
「摘果」
 ・花後、短果枝(10㎝以下)に1個、中果枝(30㎝以下)に1~2個、 長果枝(30㎝以上)には2~3個の果実を残すように摘果します。
「袋掛け」
 ・果実がピンポン玉くらいの大きさになった頃に袋掛けを行います。
「収穫」
 ・7月下旬には収穫が始まります。