サラリーマンを退職して2年が経過しました。
40数年間のサラリーマン時代には、背広とネクタイは欠かすことができませんでした。
僅かに、退職の1~2年前からクールビズが始まり、数ヶ月間外したことがあった程度で、ネクタイとは長い付き合いをしました。
この背広とネクタイは昔も今もビジネス界における男性の必須のアイテムとなっていますが、退職した現在は、冠婚葬祭の時を除きネクタイを締めることは殆どありません。
しかし、今日は必要のないその「ネクタイの由来」について調べてみました。
ネクタイは日本やアメリカではネクタイ(necktie)で、イギリスではタイ(tie)という語が使われています。
しかし、他の国ではクラバット(Cravate)が主流のようです。ご紹介しますと、
・フランス クラヴァット(Cravate)
・イタリア クラヴァッタ(Crabatta)
・ドイツ クラヴァッテ(Krawatte)
・スペイン コルバータ(Corbata)
・ポルトガル クラヴァータ(Gravata) などと呼ばれているようです。
ネクタイの由来であるクラヴァットの由来については、17世紀後半のフランスのルイ14世の時代に遡るようです。
言い伝えによりますと、ルイ14世は親衛隊として雇ったクロアチア人の兵隊たちが首に巻物をしているのを見て、供の者に「あの兵隊どもがつけている妙な首巻は何だ?」と聞いたそうです。
すると供の者は「あの兵は何物?と聞き違えて、クラバット(クロアチア兵)でございます」と答えたそうです。
このことから、その首巻はクラバット(Cravate)と呼ばれるようになったといわれ、更に、首の巻物は弾除けのまじないがあるとか、お守りの意味があると言われるようになったそうです。
後に、ルイ14世は自らもつけ始め、宮廷ファッションとして取り入れたそうです。
現在の形のネクタイは競馬でお馴染みのダービー卿に始まるそうです。
・初代ダービー伯爵のトマス・スタンリーです。(ウィキペディアより)
イギリスの伯爵であるダービー卿が所有する「ダービー競馬場」に出かける男性は、細形の結び下げネクタイをつけて行ったそうです。
これがかっこいいと評判になり、「ダービー・タイ」という愛称がついて流行っていきました。
その20年後には同じようにアスコット競馬場から「アスコット・タイ」が流行したそうです。
「アスコット・タイ」とは、幅の広い蝉形のネクタイでイギリスのアスコット競馬に集まる紳士たちの服装にちなんでこの名前で呼ばれるようになったそうです。
「アスコット・タイ」はモーニングコートやフロックコートの衿元(えりもと)に幅広く結び、飾りピンで留めるネクタイです。
・これがアスコット・タイです。
なお、日本人で最初にネクタイをしたのは中浜万次郎(ジョン万次郎)といわれています。