今日は比較的珍しい中国野菜の「ターサイ(搨菜)(中国名:ターツァイ)」をご紹介します。
「ターサイ(搨菜)」はアブラナ科アブラナ属の二年草です。原産地の中国では代表的な冬野菜だそうです。
「搨」の字は、「押しつぶされた」、「ひしゃげた」という意味で、その名の通り、外葉が地を這うように順次重なり合って生長することから「ターサイ(搨菜)」と呼ばれるようになったそうです。
長い葉柄の先に楕円形の葉をつけ、その形がスプーンに似ていることから、別名を「シャクシナ(杓子菜)」とも呼ばれています。
日本でも近年栽培が拡大し、静岡県や長野県などが産地となっているようです。
旬は冬で、霜に当たると甘味と柔らか味が増し、2月頃に収穫するのが最も美味しいことから「キサラギナ(如月菜)」とも呼ばれます。
・比較的簡単に育つので栽培しやすく、私の畑のターサイは昨年のこぼれ種が芽を出したものを移植したものです。
「栄養価と健康効果」
ターサイの葉は、ほうれん草よりも厚みがあり、色も濃く、冬場が旬の緑黄色野菜です。
青梗菜と同様にβカロチンが豊富で、カルシウムもほうれん草の2倍含まれているそうです。
更に、カルシウムの吸収をよくするビタミンKも豊富に含まれているので、骨粗鬆症対策にはお勧めの食材のようです。
他にも、ビタミンC、カリュム、鉄分、などの栄養素が豊富に含まれていることから健康野菜と言われています。
これらの栄養素によって、常食すれば、シミや美肌効果、風邪の予防、ガン予防、老化予防などに期待ができるようです。
・このターサイで直径30㎝くらいに生長しています。もう少し寒さに当てて収穫する予定です。
「調理法」
調理は、油との相性がいいので、油で炒め物にするのが一番美味しくいただけるそうです。
方法は、株の根元を流水でよく洗い流して小分けします。生のまま油で炒めると水溶性のビタミン類、特にビタミンCの流出を防ぐと同時に、βカロチンの吸収が高まるそうです。
また、にんにくをベースに、ベーコンや冷蔵庫に余っている野菜を加えた炒め物でも美味しくいただけるようです。
柔らかくアクがないので、味噌汁やスープの具、煮物、更には茹でてお浸し、胡麻和えなどにも利用できます。