らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

健康野菜「ヤーコン」の花

2009-12-09 | 家庭菜園

今日は珍しい健康野菜「ヤーコン」をご紹介します。

「ヤーコン」はキク科の多年生草木で、原産地は南米アンデスの高地地方です。
日本には1970年代に一度伝来したそうですが定着せず、現在栽培されているものの殆どは1985年にニュージランドから輸入されたものだそうです。

草丈は1.5m~2mになり、秋の終わりから初冬にかけて、花径3㎝くらいのヒマワリを小さくしたような黄色い花をさかせます。

・これが、ひまわりを小さくしたような「ヤーコン」の花です。


ヤーコンは地中に塊根と塊茎の二つの栄養器官を持っており、塊根(芋)は食用に、塊茎は繁殖用(苗)に利用されます。
塊根(芋)には水分が多く、シャキッとした食感と、ほんのりとした甘味があって、原産地の古代インカでは果物のように利用されていたそうです。
現在でも現地では、芋は食用に、若葉はスープやサラダに、、茎と葉はお茶の素材の一つとして使われているそうです。

・ヤーコンの花と葉です。


ヤーコンは、塊根に善玉菌を増やす作用で知られるフラクトオリゴ糖が多量に含まれており、最近、茎葉に血糖の上昇を抑制する成分が発見されたことから、いま健康野菜として注目されています。

また、ヤーコンの葉には、カルシウムやカリウムといった健康に欠かせないミネラルが含まれており、その含有量は煎茶と比べて、カルシウムは2倍以上、マグネシウムは3倍以上あるそうです。

・葉は煎じて、一種のハーブティーとしても利用されています。


サツマイモに似ている塊根は、貯蔵栄養素として、デンプンではなくフラクトオリゴ糖を大量に蓄積しており、生で食べると甘く、シャキシャキした梨に近い感触があります。

・ヤーコンの貯蔵根(芋)です。茎に繋がっている赤い部分が地下茎の芽(鱗片葉の腋芽)です。


栽培方法は、4~5月頃に塊茎(苗)から芽を出した苗を植えつけます。
12月の霜が降りる頃には収穫します。
芋の大きさは平均200グラムだそうですが、中には1㎏を超えるような大きなものも収穫できるそうです。

我が家で収穫したものは大きいもので500g(下の画像の左側の長い芋)ありました。

・ヤーコンの塊根(芋)です。


日本では食用としての伝統は浅いため、食材として利用されるよりも、豊富に含まれるフラクトオリゴ糖の整腸作用や血糖値抑制効果などの健康効果が注目されています。

「健康効果」
・整腸作用と便秘解消効果
 フラクトオリゴ糖は腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増加させ、大腸菌などの悪玉菌を減少させます。そのため、便秘の解消や脂質代謝を改善します。
・虫歯予防
 フラクトオリゴ糖は虫歯菌の栄養源にならないので、虫歯になりにくいといわれています。
・中性脂肪や血糖値、血圧の低下が期待できるといわれています。
・糖分を取りすぎの方やダイエットをしている人、また健康を気にしている人にはミネラルやフラクトオリゴ糖が豊富なヤーコンがお奨めです。

・肉色は種類によって白色からオレンジ色のものまであるようです。


「食べ方」
1.皮をむいて5㎜程度にスライスし、そのまま食べたり、ヨーグルトと一緒に食べる。
2.薄くスライスして胡瓜やパセリ、レタスなどと共にサラダにして、ドレッシングやマヨネーズ、酢味噌などで食べます。
3.ヤーコンとにんにくの炒め物にする。
4.ジャガイモや玉ねぎと一緒にコロッケにしたり、ヤーjコンのお浸しにします。
5.煮物などの加熱調理や天ぷらにすると美味しく食べられます。