立春
2012-02-04 | 季節
今日は二十四節季の一つ「立春」です。この日から立夏の前日までが暦の上での春となります。
春と云う字を見るとなんとなく暖か味を感じますが、しかし、立春は寒さを極める時期であり、まだまだ寒さが続きます。
よく『立春と云うのにこの寒さ』などと表現されることがあります。この表現は誤りで現実にはまだ厳しい寒さが続くことから、「立春だからこの寒さ、春の気立つ」というのが本来の意味となります。
徒然草第83段に『「亢竜(こうりゅう)の悔(くい)あり』と云う記述があります。
これは『天に昇りつめた竜は後は降りるしかない。そこに竜の後悔がある』との意味です。
この表現を借りれば、今日の立春は、『寒の内が終わって寒さも絶頂を極め、もうこれ以上寒くならない。これからは暖かくなり春に向かうのだ』と云うことになります。
つまり、冒頭書いた「立春は寒さを極める時期であり」「立春だからこの寒さ、春の気立つ」との意味になる訳です。
今朝の天気予報でも、寒さは一旦和らぎますが、来週の中ごろからは次の寒波が押し寄せてくるとのことでした。