らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

月とスッポン

2012-02-15 | 雑学

少しは似ているが、実は比べものにならないほどひどく違っていることの例えに「月とスッポン」と云う諺があります。
この諺から、昨年10月31日の衆院本会議の代表質問で、自民党の小渕優子幹事長代理(当時)が小渕元総理と野田総理には「似て非なる」もの、即ち、「月とスッポン」以上の違いがあると正していたのを思い出しました。
そこで今日は、「月とスッポン」について調べました。

月とスッポン、どこが似ているのかお分かりですか?
中国ではスッポンの事を「団魚(だんぎょ)」と言い、日本でもスッポンの異称として団魚と云う言葉が使われています。
「団」とは、広辞苑によれば、①丸い事、丸い形 ②ひとかたまりになって集まること などと説明されているように、丸いという意味があります。
この事から「スッポン」は丸い。つまり、月もスッポンもどちらも丸いという点で、少しは似ていますが、見ての通り、実はその違いが非常に大きい事の例えからこの諺が生まれたようです。

そこで冒頭の小渕元総理と野田総理には「月とスッポン」以上の違いがある事を指摘した小渕議員の質問をご紹介しておきます。

(参考)
「小渕議員代表質問の要旨」
『総理が民主党の代表に就任された時、多くのマスメディアが私の父、小渕恵三と野田総理がよく似ていると報じました。(中略)
確かに、総理に就任した際の環境、状況はよく似ているかもしれません。国会は「衆参ねじれ国会」。喫緊の課題として当時は金融危機が立ちはだかっていました。
野田総理も「ねじれ状態」の中で総理に就任され、東日本大震災の復旧・復興、さらに円高対策などやるべき課題は山積しています。状況という点では極めて似ているかもしれません。
また「冷めたピザ」と言われた父と「どじょう」を自認される野田総理、私は総理のお人柄をよく存じておりませんが、もしかしたら人柄も似ているのかもしれません。

しかし、野田内閣が発足して早くも二ヶ月が経とうとしています。この二ヶ月で何か具体的な成果を挙げたものがあるでしょうか。
小渕内閣は発足して二ヶ月後には金融再生法を成立させるなど一気呵成に最優先課題で結果を出しています。
かたや課題山積の中、不完全内閣という理由で国会を開かなかった野田内閣。スピード感という点でも格段の違いがあります

政治家にとって、とりわけリーダーにとって何が重要かと言えば、国家国民のためにすべてを投げ打つ、熱い思いと覚悟、そして決断力ではないでしょうか。
平成10年7月31日、内閣総理大臣就任後、最初の談話において父は、「内外共に数多くの困難な課題に直面する中、わが身は明日なき立場と覚悟して、この難局を切り開いていく決意であります」と語りました。
比べるまでもないことです。野田総理と小渕総理は幾つかの点を挙げただけでも「似て非なる」ものどころか、天地ほどの差があるということをはっきり申し上げておきたいと思います』

確かに「平成おじさん」でしか目立たなかった小渕恵三氏ですが、総理就任後の小渕氏と消費税引き上げに固執する野田総理とでは政権運営や国家観に「月とスッポン(雲泥)」ほどの差があるかもしれません。