テレビのバラエティ番組や突撃訪問番組などで、女性の方達が「素っぴん(すっぴん)」と云う言葉を使用している場面を目にすることがあります。
勿論、化粧をしていないことを言っているのですが、今日はこの「すっぴん」について調べました。
「すっぴん」は、元は芝居や歌舞伎の世界で「楽屋言葉」として生まれ、「顔に白粉(おしろい)も紅も使わず舞台に出る」という意味で使われていたそうです。
歌舞伎では、同じような意味で「化粧をしていないこと」をいう「素面」という言葉もあったことから、この「すっぴん」は「素面」から転訛した言葉ではないかと言われています。
また、美しい女性をいう言葉に「別嬪(べっぴん)」がありますが、この「すっぴん」はそれに対する言葉としてできたのではないかとも言われています。
なお、歌舞伎で使われていた「すっぴん」という言葉が一般に定着したのは1990年代頃と言われており、今では、幅広い年代の方が化粧をしていないことを「すっぴん」と表現しているようです。