らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

阿呆(あほ)

2013-09-04 | 雑学

    浪速恋しぐれ        作詞:たかたか
                     作曲:岡千秋
〽 芸のためなら 女房も泣かす
  それがどうした 文句があるか
  雨の横丁 法善寺
  浪花しぐれか 寄席囃子
  今日も呼んでる 今日も呼んでる
  ど阿呆春団治

昭和58年(1983年)に都はるみと岡千秋がデュエットっして大ヒットした「浪速恋しぐれ」です。
今日はこの歌に歌われている「ど阿呆」についてその語源を調べました。

「阿呆(阿房とも書く)」とは、愚かであるさまや言動、また、そのような人を罵る言葉として関西地方や中国地方で多く使われますが、同じ意味の言葉としては、関東では「ばか(馬鹿)」が、東海地方では「たわけ(戯け)」が使われています。

意味の重みは地方によって違い、関東では「阿呆」は馬鹿よりも語感が強く、逆に関西圏では馬鹿よりも軽く、親しみの意を込めて使われることも多いようです。
最近では上方芸人が頻繁にメディアで使用していることから、関東圏でも「阿呆」に対して意味合いが軽くなってきていると言われています。
しかし、認識と感覚は別なため、関東圏での使用に際しては注意が必要と言われています。

なお、「阿呆」についてウィキペディアにリンクしているのでご参照ください。

さて、この「阿呆」の語源ですが、
一説には
古くは「阿房」とも書いたことから、秦の始皇帝が阿房の地に大きな宮殿「阿房宮」を建て遊びふけっていたために、楚の項羽に滅ぼされしまったという故事から出たとする説があり、
他には、乳母のことを「阿呆(あほう)」といったことから、乳母をつけておかなくてはならないほどの馬鹿者の意とする説、
更に、中国江南地方の方言で「おばかさん」を意味する「アータイ(阿呆)」を日本語読みした「アハウ」が変化したとする説などがあるようです。
 
平成2年に亡くなった藤山寛美さんは阿呆役を演じれば天下一品と評され、「あほの寛ちゃん」として人気を博した大喜劇俳優です。
関西にはこの他にも、漫才師の横山やすしや喜劇俳優のアホの坂田などアホを演じる喜劇役者がたくさん居りましたし、現在もいます。
昔のCMにあった「クリープのないコーヒーなんて」ではないですが、「阿呆と言う言葉のない関西弁なんて」と比喩できるほど関西にピッタリする言葉のように思われます。