「のべつ幕なし」という慣用表現があります。
意味は「ひっきりなしに続くさま」を言うのですが、今日はこの言葉の由来を調べました。
調べてみると、この言葉は芝居からきた言葉でした。
「のべつ幕なし」の「のべつ」は「延べつ」と書き【ずっと続けて】の意味で、「幕なし」は【幕が引かず、休みなしに演じ続けること】という芝居のことばで、そこから【ひっきりなしに続く】という意味でも使われるようになったそうです。
最近、「のべつくまなし」や「のべつ暇なし」などと間違って使用する人が多いと言われています。
文化庁が発表した平成23年度「国語に関する世論調査」でも、「ひっきりなしに続くさま」を表現する時、本来の言い方である「のべつまくなし」を使う人は42.8%、間違った言い方「のべつくまなし」を使う人が32.1%いたそうです。
"幕がひかない"という語源を知っていれば、このような間違った言い方は防げそうですね。