南大門を入るとすぐ左手に東大寺ミュージアムがあります。
このミュージアムは平成23年(2011年)10月10日、寺宝収蔵の新施設として開館しました。
5室からなる展示室のうち、第2室は法華堂(三月堂)の内陣をイメージして設計されているのだそうです。
館内は撮影禁止のため、パンフレットの画像をスキャニングしてその一部をご紹介します。
*国宝 東大寺金堂鎮壇具のうち、金銀荘大刀、 奈良時代(8世紀)
東大寺の大仏足元から明治時代に出土した国宝の「金銀荘太刀」(きんぎんそうのたち)二本は、平成22年に修理のためのX線調査を行ったところ、刀身にそれぞれ「陽剣」「陰剣」の象嵌銘(ぞうがんめい)が見つかり、約1250年間にわたり行方不明だった宝剣「陽宝剣」(ようのほうけん)「陰宝剣」(いんのほうけん)と分かりました。
光明皇后が天皇の遺品として東大寺に献納後、正倉院から取り出し、埋納したとみられているそうです。
皇后からの献納品目録「国家珍宝帳」の武器リスト筆頭に記した貴重な宝剣ということです。
・金銀荘大刀(その1)(その2)。上が「陰剣」、下が「陽剣」です。

*国宝 東大寺金堂鎮壇具のうち、銀製蟬形鏁子、奈良時代(8世紀)
鏁子(さす)とは、錠の一部分のことです。
蝉の形をした錠で、蝉の目の間にある鍵穴に、鍵を差し込み開閉します。
銀製の錠は非常に珍しいと言われています。

光明皇后が天皇の遺品として東大寺に献納後、正倉院から取り出し、埋納したとみられているそうです。
皇后からの献納品目録「国家珍宝帳」の武器リスト筆頭に記した貴重な宝剣ということです。
・金銀荘大刀(その1)(その2)。上が「陰剣」、下が「陽剣」です。

*国宝 東大寺金堂鎮壇具のうち、銀製蟬形鏁子、奈良時代(8世紀)
鏁子(さす)とは、錠の一部分のことです。
蝉の形をした錠で、蝉の目の間にある鍵穴に、鍵を差し込み開閉します。
銀製の錠は非常に珍しいと言われています。

*国宝 瑞花六花鏡、奈良時代(8世紀)
白銅鋳造で、中央に鈕と蓮弁を据え、周囲には唐草でつないだ四弁の瑞花と蕾を、流麗な線でもって描きだしています。
意匠自体は瀟洒(しょうしゃ:あかぬけているさま)であるが、文様の鎬が甘いところから、唐鏡を型取りして鋳造した、いわゆる踏み返しの技法をもって製作された鏡と考えられています。
*日光菩薩(国宝)
日光菩薩は日光遍照菩薩とも呼ばれ、太陽の如く光を照らして苦しみの闇を消すといわれます。
基本は薬師如来の脇侍で、左を日光菩薩・右を月光菩薩で三尊で並び、独尊で祀られたり信仰されることはないそうです。
日光菩薩と月光菩薩は鏡を見ているようにそれぞれ左右対照的に造られることが多く、決まった形というのはないようで、立っていたり座っていたりするようです。
手にはそれぞれ月輪と日輪を持っています。
健康長寿、病気治癒、災難除去のご利益があるとされる。
・日光菩薩です。

*月光菩薩(国宝)
月光菩薩は月光遍照菩薩とも呼ばれ、月の光のようなやさしい慈しみの心で煩悩を消すといわれます。
薬師三尊のひとつで、釈迦の生前の姿ともされています。

*金鈿荘大刀(きんでんそうのたち)(その3)
鞘に繊細な金平脱唐草文様がほどこされた金鈿荘大刀です。下はX線写真です。

以上、パンフレットに載っている宝物の一部をスキャニングしてご紹介しましたが、ミュージアムには他にも、
第1室に国宝誕生釈迦仏立像および灌仏盤(奈良時代)など大仏開眼頃の彫刻と工芸が、
第2室に重文地蔵菩薩坐像(鎌倉時代)重文不動明王及び二童子像(南北朝時代)天平写経、
第3室に重文塑造弁才天立像及び吉祥天立像(奈良時代)のほか、彫刻や工芸、
第4室に東大寺の聖教・記録・古文書・絵画、
第5室に東大寺の考古などが展示されています。
いずれも、東大寺の歴史を語る貴重なものばかりです。
日光菩薩は日光遍照菩薩とも呼ばれ、太陽の如く光を照らして苦しみの闇を消すといわれます。
基本は薬師如来の脇侍で、左を日光菩薩・右を月光菩薩で三尊で並び、独尊で祀られたり信仰されることはないそうです。
日光菩薩と月光菩薩は鏡を見ているようにそれぞれ左右対照的に造られることが多く、決まった形というのはないようで、立っていたり座っていたりするようです。
手にはそれぞれ月輪と日輪を持っています。
健康長寿、病気治癒、災難除去のご利益があるとされる。
・日光菩薩です。

*月光菩薩(国宝)
月光菩薩は月光遍照菩薩とも呼ばれ、月の光のようなやさしい慈しみの心で煩悩を消すといわれます。
薬師三尊のひとつで、釈迦の生前の姿ともされています。

*金鈿荘大刀(きんでんそうのたち)(その3)
鞘に繊細な金平脱唐草文様がほどこされた金鈿荘大刀です。下はX線写真です。

以上、パンフレットに載っている宝物の一部をスキャニングしてご紹介しましたが、ミュージアムには他にも、
第1室に国宝誕生釈迦仏立像および灌仏盤(奈良時代)など大仏開眼頃の彫刻と工芸が、
第2室に重文地蔵菩薩坐像(鎌倉時代)重文不動明王及び二童子像(南北朝時代)天平写経、
第3室に重文塑造弁才天立像及び吉祥天立像(奈良時代)のほか、彫刻や工芸、
第4室に東大寺の聖教・記録・古文書・絵画、
第5室に東大寺の考古などが展示されています。
いずれも、東大寺の歴史を語る貴重なものばかりです。
興味のある方は一度お訪ねしてみては如何でしょうか?