らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

弓取り式

2013-09-25 | 雑学

今、大相撲秋場所が行われていますが、大相撲では毎日結びの一番の後に「弓取り式」が行われます。
弓取式(ゆみとりしき)とは、ご存知のように大相撲の本場所で結びの一番の勝者に代わり、作法を心得た力士が土俵上で弓を受け、勝者の舞を演じる儀式で、全取組終了後、打ち出し前に行われるものですが、今日はその由来について調べました。

弓取り式は、現在は伊勢ケ濱部屋の聡ノ富士 (さとのふじ )と言う力士だと思いますが、毎日見事に演じています。
先日、相撲解説で、“聡ノ富士の弓回しは早くて切れがいい”と評していました。

この弓取り式は平安時代に行われた相撲節会で左近衛府と右近衛府に分かれ相撲を取り、勝った方の立会役が矢を背負って勝者の舞を演じたことが始まりといわれています。
今日の原型は1791年7月11日(寛政3年6月11日)に横綱である2代谷風梶之助が徳川家斉の上覧相撲で、土俵上で弓を受け「敬い奉げて四方に振り回した」ときにできあがったとされています。

弓取り式は、元々は千秋楽にのみ行われ、この場所最後の勝者を称えてのものだったそうです。
そのため、千秋楽結びの一番が引き分けや痛み分けの場合は中止されたようですが、1952年(昭和27年)5月場所からは、毎日行われるようになりました。

弓取を行う力士は基本的に横綱がいる部屋の力士で、横綱不在の場合は大関のいる部屋から選出されます。
また原則として幕下力士だそうで、この地位では本来は結えない大銀杏を特別に結い、化粧廻しも協会所有のものを締めて土俵に上がるようです。

なお、弓を落とした場合は、足で拾いますが、これは、手を土俵につくと負けとなり縁起が悪いことからのようで、拾い方は足の甲に弓を乗せ、足で弓を上に跳ね上げたところを掴み取ります。
また、弓を土俵の外に飛ばした場合は、呼出が拾って手渡すことになっているそうです。