暑中見舞いやお中元はお済みになりましたか?
念のため、暑中とは夏の暑い時期のことで、夏の土用の18日間を言います。
今年の場合は8月6日までが暑中の期間であり、この日まで暑中見舞いを出すことができます。
それを過ぎると残暑お見舞いとなるのでご注意ください。
また、お中元の贈り物は地方によって異なりますが、関西や中国、四国では7月15日から8月15日までに贈るようです。
この暑中見舞いやお中元ですが、先方や当方が喪中の場合、これらの贈答関係を控えるべきなのでしょうか?
それとも贈ってもよいものなのでしょうか? もし贈るとすれば、どのような配慮が必要なのでしょうか?
迷うところですよね。
折しもわが家は、今年、義兄が亡くなって喪に服している年なので、調べてみました。
「先方が喪中の場合」
結論から言うと、暑中見舞いや残暑見舞い、お中元は相手が喪中のときであっても送って問題ありません。
その理由は、暑中見舞いにしても残暑見舞いにしても、暑さ続くなか相手の体調を気遣って送る「お見舞い」なので、喪中の時期に送っても失礼には当たりません。
むしろ、大切なご家族を亡くされて気落ちしている方を慰めるような一文を添えて送ると喜ばれるのではないかということです。
喪中の相手に暑中見舞いや残暑見舞いを出す時の文例としては、
「文例」
「(故人のお名前・敬称)を偲ばれながら、心寂しい日々をお過ごしかとお察し申し上げます。暑さの続く毎日ではございますが、ご家族の皆さまの健やかで穏やかな時間の続きますよう祈念しております。どうぞご自愛くださいませ」
という風なものをベースとして、相手との関係に応じて内容を変更すると良いようです。
但し、忌中期間は避けた方がよいようです。
宗派や地域によって考え方は異なりますが、多くの場合、四十九日が終わるまでは忌中ということになっています。
この時期は法要なども続いて慌ただしく、また、忌明けまでは人との交流をできるだけ避けるべきであるという考え方をすることもあるので、暑中見舞いや残暑見舞いは四十九日が終わった後に送るようにした方が良いようです。
また、お中元も四十九日が終わった後に贈るようにします。
そして、紅白の水引は使用せず、白の奉書紙をかけるようにし、熨斗には「お中元」と書かず「暑中見舞い」「残暑見舞い」と書いて贈るようにしてください。
以上、相手が喪中の時のマナーですが、では反対に当方が喪中の時はどのようにすればよいのでしょうか?
「当方が喪中の時」
これも結論から言うと贈っても問題ありません。
喪中の時に、遠慮するべきなのはお祝い事なのです。
お中元は、年明けから中元までの、半年間の感謝の気持ちを伝えるものなので、お祝い事とは意味が違います。
また、夏の暑さに体調はいかがですか? などの季節の挨拶でもあるので、喪中の時でもお中元を贈っても問題ありません。
なので、贈る方・贈られる方・共に喪中の場合でも、お中元を贈ってもマナー違反とはなりません。
まだお済みでない方、まだ間に合いますよ。
暑中見舞いは8月6日までに、お中元は8月15日までは大丈夫です。